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2016年2月29日 (月)

古伝研究の集いを終えて

  土佐の居合 古伝神傳流秘書による古伝研究の集い
 
  生憎の雨の中を、月曜日にもかかわらず遠路お出でいただきありがとうございました。
 
  早速大森流の初発刀を皆で抜いてみました。  
  実は古伝神傳流秘書では、初発刀は「右足を踏み出し向へ抜付け打込み、扨血震し立時足を前へ踏み揃え右足を引て納る也」です。正面の敵に右足を踏み込んで抜き付けるのです。  
  次の二本目は左刀です。現在は無双直伝英信流も夢想神傳流も正面右向きで座し左廻りに正面の敵に抜き付けます。
 
    古伝神傳流秘書では「左の足を踏み出し向へ抜付け打込み、扨、血震して立時足を前の左へ踏み揃え、左足を引て納る。以下血震する事は足を立替へ先ず踏出したる足を引て納める也」と有ります。
この文章では何処にも左側に敵が居るなど云っていませんし、左廻りする事さえ指定して居ません。 初発刀と違うのは左足を踏み込んで抜き付ける事だけです。  
  左足を踏み出して抜付けるなど稽古でやる事も無いでしょうが、やっていただきました。さすが見事に抜付けられています。  
  この一本目と二本目の足の踏み違いの業が何故左廻りになったのか、判りません。江戸末期には古伝は失伝しています。
 そんな中で、無双直伝英信流の中西岩樹先生系統と仰る方が居られます。
 コンパクトに中心線を外さない演武には眼を洗われてしまいました。恐らく標準的な稽古業では無く実戦に則した動作を研究された直伝だろうと思います。  
 鞘引き、抜き付け、振り冠り、打ち下し、大血振り全てに独特の趣がある居合です。 詳しい解説は致しませんが、之は是非稽古してマスターしたいものです。  
 これをきっかけに、次々に皆さんの業が披露されるたびに、それぞれの師伝の特色があって、大いに参考になりました。  
 違う師伝の動作を知る事で、自分の動きを噛みしめています。
 土佐から全国に広がり、多くの剣士に依って変化か進化を今も続けている筈です。幾人かの異なる動作の中にきらりと光るものを発見して、きっとそれに土佐のいにしえの動きが潜んでいる筈です。
 そんなことを考えています。
・ 
 本日の課題は、大剣取と小太刀之位を、と思っていましたが、居合は居合で組太刀とは違う興味が湧きおこるもので、良い勉強になりました。  
 
 あっと言う間の三時間、時間不足の中で詰合之位、太刀打之位、英信流之形を少々齧って終了です。  
 ご参加の皆様お疲れ様でした。今日出会ったばかりなのに、もうずっと前からの稽古仲間の様に過ごさせていただき、心からお礼申し上げます。  
 又の機会を楽しみにしています。  
 本日2月29日行いました古伝研究の集いの内容を、かいつまんでのお知らせです。
 

第二回 土佐の居合 古伝神傳流秘書による古伝研究の集い

 

内容:第15代無双直伝英信流谷村派谷村亀之丞自雄先生に依る「英信流目録」から

    「小太刀之位」の研究

    (2015年9月15日~9月22日ブログ公開ずみ)

 

 講義とか実演では無く、参加していただき木刀及び小木刀を持って古伝の解釈及び形の稽古をご一緒にさせていただきます。

 ご参加いただいた方が、師匠でもあるとご認識いただければ幸いです。

 ミツヒラブログの御愛読者に限らせていただきます。

 

1、期日:平成28年3月22日(火)

2、時間:1500分~1800分まで

3、場所:神奈川県茅ケ崎市総合体育館

      オーケストラ室

    (使用会名:(無双直伝流)古伝研究会

*古伝神傳流秘書には無雙神傳英信流居合兵法

と有りますが仮称です

  住所:253-0041神奈川県茅ケ崎市茅ヶ崎1-9-63 

 0467-82-7175

4、アクセス:東海道線茅ヶ崎駅北口下車徒歩8(駐車場あり)

5、費用:会場費割勘のみ(500円以内)

6、参加の御連絡はこのブログへコメントしていただくか直接ご来場ください。

7、御案内責任者 ミツヒラ

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コメント

お世話になります。無銘です。
参加させて頂き、有り難うこざいました。
長谷川英信流は最高でした。
遠出した甲斐がありました!
今後ともどうぞ宜しくお願い申し上げます。

無銘さま
コメントありがとうございます。
雨の中、お疲れ様でした。
あんなふうに、五十年前の居合を「ふっと」抜かれて皆様と一所に稽古して見て、楽しかったですね。
無銘さまの居合のルーツが隣り合っていて、「あっ、ここから別れて居る」など見つけて勉強させていただきました。
又、お出で下さい。
       ミツヒラ

投稿: 無銘 | 2016年3月 1日 (火) 15時13分

はじめてコメントを付けさせていただきます。
私は普段は比較的大規模な団体に所属し無双直伝英信流を修業しつつ、このブログでも勉強させていただいている者です。
ミツヒラ様の見識の深さと志の高さに感服し、
自分自身も少しずつでも真の古伝を学び、いずれはそれを次代に繋げる枝葉になれたらと日々勉強させていただいております。

この度の古伝研究の集いにはたいへん興味があり、是非参加させていただきたいと思っておりましたが、仕事の都合止むを得ず参加を断念せざるをえませんでした。
次回以降もこの会を開催される予定がありましたら、
次こそは是非参加させていただきたいと考えております。

何卒、この素晴らしい会を続けて下さいますよう、よろしくお願い申し上げます。そして次の会に参加できることを楽しみにしております。

清水さま
コメントありがとうございます。
一度も出会ったことの無い方との稽古とは云え、同じ思いを持つ方々です、直ぐに打ち解け、きっと何か得るものがあろうかと思います。
古伝を指導される先生は中々居られないでしょう、ご一緒に紐解ければ幸いです。
土日の会場が押さえられず、ご迷惑をお掛けします。
     ミツヒラ

投稿: 清水 | 2016年3月 1日 (火) 14時30分

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