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2016年3月23日 (水)

第二回古伝研究の集いを終えて

第二回古伝研究の集いを終えて
 
 2月29日に古伝研究会の公開稽古会を行い、続けて3月22日に第二回目の公開稽古会を行いました。
 三月のお彼岸の三連休の直後とあって、常連メンバーも少ないのですが、課題とした第14代谷村亀之丞自雄先生の英信流目録に残されている「小太刀之位」を研究いたしました。
 この小太刀之位は古伝神傳流秘書には無いもので、小太刀に依る土佐の居合は、大小詰・大小立詰・大剣取にありますが、多くは夏原流和之事の小具足、小具足割に短刀と素手の攻防があります。
 夏原流は何処から持ち込まれたのかはわかりませんが、この手附は判り易いものです。
 何か武術を稽古されて体の運用が理解出来れば形は出来るようになる筈です。
 大剣取は全剣連で制定居合の初期の制定委員だった政岡壱實先生の「無双直伝英信流居合兵法地之巻」(昭和49年1974年)に写真入りで解説されて居ます。
 今日の課題「英信流目録の小太刀之位」はこのブログ(2015年3月7日~3月13日)と、河野百錬先生の「無双直伝英信流居合兵法叢書」昭和29年1955年発行に在るだけです。
 何処かで稽古している話は聞きません。河野先生のものは曽田虎彦先生から昭和23年1948年に贈られた曽田本に依ります。曽田先生も古伝の継承は河野先生にお任せしたのかも知れません昭和25年にはお亡くなりになっています。
 土佐の居合を稽古されている方で、仮想敵も無く棒振りの名人は随所に見られます。
 居合にも敵が居るのを理解し、我が居合が交わされた場合の有り様を理解する仕組(組太刀)は詰合と大剣取、そしてこの小太刀之位はとても良い教材でしょう。
 小太刀之位はたった六本しかありません。
 申し合わせの動作を華麗に演武会で演武し喝采を得るものとは違って、その手附を読み手附け通りに打太刀が仕掛け仕太刀が応ずるばかりのものです。
 奥居合まで到達している人には、手附を読んだだけで動作は直ぐに繰り出せるでしょう。然しその奥義を窮めるには、並大抵の稽古では至らないものと改めて痛感しています。
 今回は一時間半ほどで六本を稽古してみました。この小太刀之位の六本目にこの位の全てが語られている様に思います。
六本目上段ノ弛:是は敵は上段也、我は小太刀をひっさげ相懸かりにてすかすかと行く場合にて敵片討ちに打つ所を我行くでもなし行かぬでもなし気のつりあいにてすっかりと弛し上より討込なり
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このような状況下で業を見事にこなせる居合であればと思うばかりです。
いずれ又、第三回古伝研究の集いを計画いたします。このブログをお読みの方は、この六本目をご研究されてお出でいただければと思います。
 
 
 

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