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2016年10月14日 (金)

曽田本その1の1神傳流秘書を読み解く1抜刀心持引歌5居合之極意

曽田本その1
1.神傳流秘書を読み解く
1、抜刀心持引歌
5)居合之極意
敵と出会ふ時かならす討勝と思ふへからず況や恐るゝ古となし間二不加豪末を雷電石火の如くちらりと我が心に勝時無二無三に打込事居合之極意也 
 然れ共只切込ていなし是二柄口六寸の習なり此習を以敵の場へふん込み討也
 偏二大海を渡る二陸(かけ)にて行けは命を失ふ故に舟に乗りて行也
 居合柄口六寸之の大事偏二彼の舟の心持としるへし 然れ共舟にてかなら春渡海春と思ふへからず 歌に
 
 乗り得ても心ゆる春な海士小舟
 
            浪間の風の吹かぬ日ぞなき
 
 右波間の風強く合点しては舟ものら春 古歌に
 
 有となしと堺を渡る海士小舟
 
            釘も楔も抜希果てにけり
 
此の心にてよく工夫有るへし 口伝
 
読み解く

 敵と出合っても、必ず勝つなどと思うべきでは無い。況や恐ろしいなどと思うことなく、少しの隙も作らず雷や火打石の飛ぶ火の様に、ちらりと我が心に勝を得る物があれば無二無三に打込むのが居合の極意である。
 然し只打ち込み往なせばいいという事では無く、是に柄口六寸の習いを以て敵の場へ踏込み討つのである。
 ひとえに大海を渡るに、陸から行けば命を失うので、舟に乗って行くようなものである。
 居合の柄口六寸の大事は、ひとえに彼の舟の心持ちを知らねばならない。そうではあるが、舟で必ず海を渡れると思うものでは無い。歌に 

 せっかく舟に乗ったとしても心を許してはならない、海士の乗る舟は、波間の風に翻弄されない日などは無い。

 この様に、浪間をふく風に合点して、舟に乗らずに行く 古歌に

 生死の境を渡る海士小舟は、浪間の風に吹かれて釘も、楔も抜け落ちる事も在る。

此のような心で工夫するものである。口伝


柄口六寸の極意で勝てると心に持てた時無二無三に打ち込めと云いながら、それでも簡単では無いぞ、障害が待ち受けている事も有るぞと諫めています。

 自分で考えて工夫せよと言いつつ、これには何か口伝があったかも知れません。土佐の居合の奥をこれから辿って行きます。其の中にこれぞという教えが有るかも知れません。今は只無二無三に柄口六寸に打込む稽古を続けてみます。

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