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2016年10月28日 (金)

曽田本その1の1神傳流秘書を読み解く1抜刀心持引歌12業歌後身

曽田本その1
1.神傳流秘書を読み解く
1、抜刀心持引歌
12)業歌後身二首
浪返
 あかし潟瀬戸越波の上にこそ
          岩尾も岸もたまるものかは
瀧落
 瀧津瀬の崩るゝ事の深けれバ
          前に立添ふ岩もなき哉
*
読み解く
浪返
 明石の海峡に打ち寄せる波に岩尾も岸もたまったものではない。という歌でしょう。
 浪返は、後ろに座す敵の害意を察し、振り向きざま抜き打ちに斬り真向に切下ろすという業です。
 歌のイメージを被せれば、怒涛の様に打ち寄せるが如く、後ろに振り向き、左足を後ろに引いて横一文字に抜きつけ即座に上段に振り冠って真向に打ち下ろし勝つ、敵には何もさせない様な鋭く威圧する気を持った振り向きの動作が必要でしょう。

 敵にすれば押し寄せる波のように迫ってくる我に、一瞬戸惑う瞬間です。
 我は左足を引いて抜きつけます。敵には引く波の中から切っ先が不意に顔面に伸びて来る様に思えるでしょう。

 英信流居合之事8本目浪返
「鱗返二同し後へ抜付打込ミ開き納る 後へ廻ると脇へ廻ると計相違也」

瀧落
 瀧の様に流れ落ちる瀬では岩も削り取られ、流れ落ちる瀬を阻む岩も無い様だ。

 瀧落は、座している処、後ろから鐺を取られたので、敵の手を振り捥いで、刀を抜くや振り向いて敵の胸部を刺突し真向に切り下ろす、という大技です。

 敵に後ろから鐺を取られ静かに立ち上がる処は、緩い渓谷の流れで、そこから早瀬の落ち口を一気に流れ落ちるように敵の手を振り捥ぎ、刀を抜き出し後ろに反転し刺突する処は瀧の落下の如く怒涛の様に突き込んで行く・・留目は滝壺。

英信流居合之事9本目瀧落
「刀の鞘と共二左の足を一拍子二出して抜て後を突きすぐ二右の足を踏込ミ打込ミ開納る此事ハ後よりこじりをおっ取りたる処也故二抜時こじりを以て當心持有り」

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