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2016年12月10日 (土)

曽田本その1の1神傳流秘書原文4英信流居合之事7鱗返

曽田本その1
1.神傳流秘書原文
4、英信流居合之事
7)七本目鱗返
鱗返
 左脇へ廻り抜付打込ミ開き納る
(秘書にハ岩波と同じ事を記しあり 口伝口授のとき写し違へたるならん 曽田メモ)
読み
鱗返(うろこかえし)
 左脇へ廻り抜打ち打ち込み開き納める
(秘書には岩浪と同じ事を記しあり 口伝口授のとき写し違えたるならん 曽田メモ)
 
 鱗返の手附は曽田先生が書き改めてメモされたという事です。
 参考に、細川義昌邸より借用されたという、木村栄寿先生の「林崎抜刀術兵法 夢想神傳重信流 傳書集及び業手付解説」では神傳流業手付の英信流抜刀之事「鱗返」
「右に向き居って左り廻りに向へ抜付左の足を引冠り打込み開き納る也」
細川本の読み
 「右に向き居って 左廻りに向うへ抜き付け 左の足を引き 冠り打込み 開き納るなり」
 曽田本の出処が不明なので比較すべきでは無い思いますが、曽田本も細川本も鱗返しの手附は鱗返では無い手附が記されていたのではないかと推察します。
 それは、文章の表現が、神傳流秘書の英信流居合之事とは雰囲気が違うと思われるからです。
 「右に向き居って・・」の書き出しですが、英信流居合之事(英信流抜刀之事)ではこのように座して居る我を正面に対して右向きであることをまず述べた業手付は有りません。
 「左廻りに向うへ抜き付け」という二節目の我が動作から敵の所在を我が右脇と想定させているのが基本です。
 次に「左廻りに向うへ抜き付け 左の足を引き 冠り打込み」では左足を引く時が敵に抜き付けてからの様に受け取れます。「左へ振り向きり 左の足を引き 向うへ抜き付け」が神傳流秘書の手附けの有り様と思います。
 この鱗返しの手附は、書写の時、間違えたまま伝わり、後世の者が書き写す際手直ししたと思われます。

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