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2017年1月 2日 (月)

曽田本その1の1神傳流秘書を読み解く5太刀打之事7独妙剣

曽田本その1
1.神傳流秘書を読み解く
5、太刀打之事
7)七本目独妙剣
相懸也打太刀高山遣方切先を下げ前二構へ行場合尓て上へ冠り互に打合尤打太刀をつく心持有柄を面へかえし突込み勝
読み
独妙剣(どくみょうけん)
相懸り也 打太刀高山 遣方切先を下げ前に構え行く 場合にて上へ冠り互に打ち合う 尤も 打太刀を突く心持有 柄を面へ返し突き込み勝つ

読み解く
 独妙剣の業名は大江先生が英信流居合之型を独創する際、太刀打之事を捨て去るつもりでしょうか、英信流居合之型の四本目に盗用しています。
 業名を使っただけで内容は異なり太刀打之事の五本目月影の変形です。
太刀打之事五本目月影を振り返って見ます。
「月影:打太刀冠り待所へ遣方右の脇に切先を下けて構へ行て打太刀八相二打を切先を上て真甲へ上て突付て留め互に押相て別れ両方共車二取り相手打をはつす上へ冠り打込ミ勝
 この、独妙剣と月影の違いは明瞭ですが独妙剣の下段から上段に振り被る際「打太刀をつく心持有」は月影の「打太刀八相二打を切先を上て真甲へ上て突付て留め」の心持ちを思い出せと言うのでしょう。

 打太刀上段、遣方「切先を下げて」は下段に構え、互いにスカスカと歩み寄る、遣方切先を打太刀の喉を突き上げるように上段に振り冠り、双方真向に打合、拳を合わせ押し合い、打太刀退かんとするのに乗じて、遣方右足を踏み込んで柄を突き上げて打太刀の顔面に突き当て勝。
 打太刀の退かんとするに乗じた面への突き上げとしましたが、拮抗した鍔迫り合いを、遣方右足をどんと踏み込みその拍子に柄頭を突き上げ左足を踏み込んで打太刀の顔面を打つのも一つです。

押し合いの拍子を利用して下から相手の腕をかち上げる事も出来るでしょう。然し古伝独妙剣は鍔競合はせずに「柄を面へかえし突込み勝」を基本とします。安易にならない稽古も大切です。

 曽田先生の業附口伝七本目独妙剣(谷村先生・五藤先生の業附口伝では七本目絶妙剣の業名が該当します)
「仕下段・打八相、是は我前へ切尖を下スカスカと行き場合にて互に拝み打に討也敵と我とは拳と拳と行合其時すぐに面へ柄頭を突込て勝也
相懸りにても敵待ちかけても不苦我鍔ぜりとなるや右足をドンと踏み直に左足を踏み込みて敵の拳の下より人中に當てる打の構え不明なるも八相ならん」

 15代、16代の教えは安易な方向に流れた様です、17代は更に安易ですから、大江先生の独創された中学生向きの居合道之型しか知らない道場は、古伝を稽古し直す事も良い様です。

 

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