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2017年1月18日 (水)

曽田本その1の1神傳流秘書を読み解く6坂橋流棒1棒合4行違

曽田本その1
1.神傳流秘書を読み解く
6、坂橋流棒
1)棒合
四本目行違
行違
 両方右の手二亭棒を引摺り右あい二行違ふ時見返りて下を上二亭合せ又一方を上二亭合せ又一方を下二亭合張如前打懸て勝
「前の如く打ち懸けて勝」の前の如くの部分は、三本目請込の「下にて合せ一方を廻し掛けて勝」

 
読み
 行違(ゆきちがい)
 両方右の手にて棒を引き摺り 右あいに行き違う時 見返りて 下を上にて合せ 又 一方にて合せ 又 一方を下にて合わせ張り 前の如く打ち懸けて勝

 「前の如く打ち懸けて勝」の前の如くの部分は、三本目立合の「下にて合せ一方を廻し掛けて勝」

読み解く
 双方共に右手に棒の中ほどを持って引きずるようして右側を行き違う。
行き違ってお互いに見返り、左足出たとき棒の上を左手で持ち、右手を逆手に持ち替え、左に廻りながら右肩に棒を振り上げ、右足を踏み込んで相手の左面に打ち込み双方棒を合わす。ここが「見返りて下を上に合せ」の部分になります。

 「又一方を上にて合せ」は、右手を其の儘、棒を左手で後方に引き寄せ握りを持ち替え棒の上を下に下を上にして左肩に廻し、左足を踏み替えて相手の右面に打ち込む、相手、同様に棒を左肩に廻し右足を踏み替えてこれを受ける。

 「又一方を下にて合張」は双方、左手を其の儘、右手を後方に引いて棒の上を下に、下を上にして右肩から廻して右足を踏み替え相手の出足に打ち込む。

 「如前打懸て勝」は、三本目請込の業の「下にて合張り廻し掛て勝」を再現します。相手棒を張りこみ左足を踏み込み相手棒を左に廻し掛けて相手右面に打込み勝。

 第12代林益之丞政誠による英信流目録居合棒太刀合巻棒合5つ「引違」
 「是は楽々右の手にて棒の端を取り引違う也其引違い様に左の手にて棒の中を取り右の手をさげ棒の下を上げ上にて亦合せ亦下た下たと合也仕廻は右にて詰る也」

*神傳流秘書は「行違」ですが英信流目録は「引違」です。この違いは「行」の草書体と「引」の草書体の読み違いとも取れますが、棒を引きずって相手と擦れ違う訳でそれ以上追及しても原本が見当たりませんので意味はないでしょう。

 右手で棒の中ほどより上をもって、後ろの端を下げて相手とすれ違います。古伝の稽古では指定がなければ相手も同じ様に構えるものです。
 すれ違うや棒の中ほどを左手で逆手に持ち、振り向きざま棒の下で相手の右面を打つ、合わされて即座に左手を引いて棒を返して相手の左面を打ち、合わされるやその足のまま相手の左膝を打ち、合わされて足を踏み替え相手の右膝を打ち、合わされて足を踏み替え右足を踏み込んで水月を突く。
 英信流目録では「廻し掛けて勝」では無く「仕廻は右にて詰る」に変わっています。

 

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