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2017年1月 6日 (金)

曽田本その1の1神傳流秘書を読み取る5太刀打之事9心妙剣

曽田本その1
1.神傳流秘書を読み解く
5.太刀打之事
9)九本目心妙剣
心妙剣
 相懸也打太刀打込を抜なり二請て打込ミ勝也打込む時相手の刀越於し能希る業あるべ之
読み
心妙剣(しんみょうけん)
 相懸り也 打太刀打ち込むを 抜く為りに請けて打込み勝つ也 打ち込む時 相手の刀を押し除ける業あるべし

読み解く
 打太刀上段に構え、遣方刀を鞘に納め、合懸りにスカスカと歩み寄り、打方真向に打ち込んで来るのを遣方抜くなりにこれを請ける。
 遣方左手を柄に添え、左足を踏み込み打太刀の刀を右下に押し退ける様に落とし上段に振り冠って右足を踏み込んで打太刀の真向を打つ。

 相手が打ち込んで来るのを片手抜き請けに切先を左に顔前頭上に請け止める、左手を柄に添えて強引に押し退ける様にしてみますが、力押しで余り良いとは思えません。
 打太刀が再び打ち込まんと上段に振り上げんとする機を捉えて押し退けるべきでしょう。あるいは、我れが右足を少し引いてフット拮抗を破ってその機に押し退けるべきでしょう。
 腕力に頼った剛力では稽古の必要はないでしょう。
 あるいは、打太刀の打ち込みを抜き請けに請けるや体を左に転じて押し退けるように擦り落としてしまうとか研究課題でしょう。
 大人のチャンバラでは太刀打之事はないはずです。

曽田先生の業附口伝心明剣
 この業附口伝は谷村先生、五藤先生による業附口伝です。
「是も相懸りにても相手待ちかけても不苦敵は真向へかむり我鞘に納てスカスカと行也
其時我片手にて十文字に請る也其儘敵引也スグに我打込勝也気合大事也云々

 最後に打込む時は敵の刀を押し除ける様にして左足を踏み込敵の首根に打込む也」
 曽田先生の業附口伝が古伝を補っているようです。

政岡先生は、無双直伝英信流居合兵法地之巻で「額前で十文字に受けるや直ちに左手を柄にかけつゝ左足を踏み込み体を開きながら刀を右下にまき落とし刀を後ろからまわして首根を斜めに切る」と見事に相手の打ち込みを瞬時に受けていなしています。

 ここは、右足を踏み込み相手打込むのを、抜き請けに片手で受けるや柄に左手を添え、左足をやや左前に踏み込み体を開き、相手刀を右に巻き落し、廻し打ちに斬り込む、を力任せに「よいしょ」とごつごつとせずに流れる様に当たり拍子に捌く事が出来れば良いのでしょう。
 或は「其儘敵引く也・スグ敵の刀を押し除ける様にして」の機を捕えるかでしょう。此の処の打太刀の役割は大切です。

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