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2017年2月12日 (日)

曽田本その1の1神傳流秘書を読み解く7重信流1詰合3岩浪

曽田本その1
1.神傳流秘書を読み解く
7、重信流
1)詰合
三本目岩浪
岩浪
 拳取の通り相手より拳を取りたる時我よりも前の如く取り我が太刀を放し右の手尓て敵のひぢのかゞみを取り左脇へ引た保春
読み
岩浪(いわなみ)
 拳取の通り相手より拳を取りたる時 我よりも前の如く取り 我が太刀を放し 右の手にて敵の肘のかがみを取り、左脇へ引き倒す

読み解く
 拳取りの通りですから振り返っておきます。「拳取:如前楽々足を引抜合我左の手尓て相手の右の拳を取り刺春也」

 左足を引いて双方下に抜きつける処、今度は相手が先に左足を踏み込んで来て我が拳を制してくる。
 引き落とされる前に、我も即座に左足を踏込み相手の右拳を取り、拳を取られた右手を後ろに引くと同時に太刀を放し相手の手を外し、相手の右手の肘のかがみに右手を付け左足を引いて膝を着き左脇へ引き倒す。
 後はどの様に制するかは指定がありません。顔面を、水月を、金的を拳で打つもあり、脇差を抜いて突くもありでしょう。

 これも曽田先生による五藤孫兵衛正亮による業附口伝詰合之位「岩波」を見てみます。
詰合て坐する也前の如く左の足一足引てさかさまに抜合せ敵よりすぐに我右手首を左の手にてとる也我其儘敵の右の手首を左の手にて取り右手を添えて我左脇へ引倒す也刀を合わせ血振い納刀
(遣方右手を添える時刀を放し直に相手のひじを取るなり 曽田メモ)

 此の業を演ずるのを見ていますと、打太刀が遣方の右手首を先に取っているだけで、遣方が右手を取りに来るのを待っているような仕方がまま見られます。
 始めは、ゆっくり順番通り稽古するのは当然ですが、打太刀が二本目の拳取の如く拳を取るや下に制されると、遣方は手も足も出ません。
 遣方はどのタイミングで応じるのか、二本目の稽古を生かす事はできるのかなど課題を持ちませんと意味のない踊りです。
 形稽古を、「申し合わせだから」ではすまされ無いとても難しい業です。

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