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2017年3月18日 (土)

曽田本その1の1神傳流秘書を読み解く7重信流3大小立詰2骨防返

曽田本その1
1.神傳流秘書を読み解く
7、重信流
3)大小立詰
二本目骨防返
骨防返
 相懸り二懸りて相手我刀の柄を留めたる時我右の手にて柄頭を取り振りもぐなり
読み
骨防返(ほねもぎかえし 大小詰の二本目骨防扱にホネモギのルビありによる)
 相懸かりに懸かりて 相手我が刀の柄を留めたる時 我が右の手にて柄頭を取り振り捥ぐ也
読み解く
 此の業は大小詰の二本目骨防扱に有りました。「立合骨防返に同じ故に常になし」と大小詰ではいつもは稽古しないと言っていました。

 大小立詰めは、打太刀は小太刀を差し、遣方は太刀を差しての立業です。
 相方スカスカと歩み寄り、相手が我が刀の柄を両手で取って抜かさない様に押し付けて来る。
 我は透かさず右手を柄頭に取って柄を上に引上げ相手の手を振りもぐ。相手が我が柄を取るのが、右手だけ、両手、左手など在りそうですが同じ動作で応じられそうです。

 「振りもぐ」の方法は、柄がしらを両手で取って上に引き上げるだけで外せるでしょう。強く握られていれば、上に引き上げ相手の手首に掛ける様に「引き廻し振りもぐ」。

 振り捥いだら、後は抜き打ちでも柄當でもありでしょう。古伝は語らずです。

 繰り返しになりますが、座した時の大小詰の骨防を参考にしてみます、曽田先生による五藤先生の業附口伝大小詰二本目骨防
互に対座、打は両手にて仕の柄を握る仕は右拳を顔にあて其のひるむ時に乗じ右足を柄越にまたぎ右足内側より右手を柄に添へ右足にて敵の両手を押払うと同時に柄を防ぎ取る也此の時敵は我右脇へ匍ひ倒る也
(向ふて居る両手にて柄を押し付る時直に右手にて面へ当て其儘に乗り右足をふみ込み柄へ手をかけもぐ)」

五藤先生の骨防返の業附口伝大小立詰四本目骨防返
「互に対立する也打は仕の柄を両手にてとりに来る也我は右手にて敵の両手を越して柄頭をとって両手にて上にもぎとる也
(敵両手にて柄を取る時引廻しもぐ)

*五藤先生の「引廻しもぐ」も稽古しておくと良いかも知れません。形や方法が一つだけでは実戦に役立たない場合もあります。
 形ばかりに拘って稽古熱心、その上出足引き足の歩数ばかり上手でも、形だけでは業にはなりません。
 喧嘩慣れしたやくざにはコロッと負ける話も聞いたような・・。江戸末期に竹刀による試合稽古に慣れた者に古流の形稽古を順番通りに演じるばかりの者が打ち負かされる話もある様です。
 現代でも同様で、申し合わせの形稽古に試合う意識をもった工夫がなければ、藁は切れてもスポーツ剣道にポンポン叩かれます。

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