曽田本その1の1神傳流秘書を読み解く7重信流3大小立詰5蜻蛉返
曽田本その1
1.神傳流秘書を読み解く
7、重信流
3)大小立詰
五本目蜻蛉返
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蜻蛉返
相手後より来り我が右の手を取り刀の鐺を取り背中に押付られたる時其儘後へしさり中に入利倒春
・
*
*
読み
蜻蛉返(とんぼかえし)
相手後ろより来たり 我が右の手を取り 刀の鐺を取り背中に押し付けられたる時 そのまま後ろへしさり中に入り倒す
・
*
読み解く
蜻蛉はトンボです。蜻蛉返ですからバック転と思う処ですが、反転するぐらいでしょう。
相手後から来て我が右手を右手で取り刀の鐺を左手で取って背中に押付けて来る、其の時その体勢の儘、後づさりして相手に密着するや体を低めて投げ倒す。さて前に倒すか後ろに倒すか、状況次第ではどちらでも出来そうです。
倒すにあたっては、相手に密着して足技を併用するなり工夫次第でしょう。
蜻蛉はトンボです。蜻蛉返ですからバック転と思う処ですが、反転するぐらいでしょう。
相手後から来て我が右手を右手で取り刀の鐺を左手で取って背中に押付けて来る、其の時その体勢の儘、後づさりして相手に密着するや体を低めて投げ倒す。さて前に倒すか後ろに倒すか、状況次第ではどちらでも出来そうです。
倒すにあたっては、相手に密着して足技を併用するなり工夫次第でしょう。
曽田先生に依る五藤先生の業附口伝を参考にして見ます。大小立詰五本目蜻蜓返
「打は仕の後より仕の右手首を後に引き鐺を前に押す直ちに右足を以て掬い中に入る也鐺を後に引き右手首を前に押す時は左足を以て中に入る也
(後ろより右の手首をおさへ跡へ引左手鐺をおさへ前へおす時中に入る)」
*五藤先生は蜻蛉を蜻蜓の文字を使っています。
小内刈を掛ける様です。小外刈もいいかななど、相手の動作に合わせて右廻り、左廻りと応じるのでしょう。五藤先生は( )の方法で古伝に合わせています。
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