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2017年4月11日 (火)

曽田本その1の1神傳流秘書を読み解く8大剣取7山風

曽田本その1
1.神傳流秘書を読み解く
8、大剣取
7)七本目山風
山風
 相手高山我切先をさけ前二構へ行時相手打込を左右いずれなり共請請流し拳へ勝
読み
山風(やまかぜ)
 相手高山 我れ切先を下げ前に構え行く時 相手打込むを左右何れなりとも 請け請け流し拳へ勝つ
読み解く
 相手上段、我は「切先を下げ」ですから、下段に構えスカスカと間境を越す、相手は上段から真向に打ち込んで来る、或は右面、左面に打込んで来る、我は左足を左前に踏込み、柄を左に右肩を覆う様に請け留め請け流し拳へ勝。或は右足を右斜め前に踏込み柄を右に左肩を覆う様に請け留め請け流し拳へ勝つ。 
 
 上段からの打ち込みですから真向、左面、右面いずれでも「請請流し」の文言に従って、顔前頭上で十文字に請け留めて、体を躱して摺り落し相手の拳に打ち込み勝。
 十文字請けは真向及び左面へ切込まれても切先を左で請け右に体を躱して打込む、右面の場合は切先を右に十文字に請け体を左に躱して打込む。

 上段からの左右の打ち込みを見分けられない様では応じられず、切先左のみの「請請流す」では不都合も有りそうです。
 出足が右だろうと左だろうと左右いずれにも応じられるようになりたいものです。
 体捌きとそれに付随する足捌きのよい稽古です。
 「請請流し拳へ勝つ」にポイントがある業です。

 真向打ちを誘う様に下段から切先をすっと僅かに上げるのも有でしょう。
 下段からの請け流しは、顔前頭上で正座の部の受流の様にしてみましたが、ここにも幾つもの工夫があってしかるべきものです。例えば、切先を突き上げる様にして請け請け流す。
現代居合の不十分な処を補う良い業です。そして相手の「拳へ勝」ですから、相手は流されて打たしてくれる首や肩ではありません。

 政岡先生は「左右何れなり共請請流し」を左右の足捌きにあてておられます。
「下段に構えて間に入る時、右足の出た時打下されたなら左足を左前にふみ込んで右に請け流し、左足の出た時打下されたなら右足を右前にふみ込んで左に請流すべきならん」
とされています。

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