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2017年4月 9日 (日)

曽田本その1の1神傳流秘書を読み解く8大剣取6栄月

曽田本その1
1.神傳流秘書を読み解く
8、大剣取
6)六本目栄月
栄月
相手高山我切先を左へさし胸へ横耳當かまへ行時相手打込を切先に手を添へ請入る
読み
栄月(えいげつ)
相手高山 我れ切先を左へ指し 胸へ横に当て構え行く時 相手打込むを 切先に手を添え 請け入る

読み解く
 栄月とは何とも風流な業名です。
 相手は上段に振り冠り、我は柄を右に、切先を左に、左手で刀の物打ち下に添え、刀の棟を胸に宛て、スカスカと間境を越し、「ふっと」止まるや、相手真向に打ち込んで来るのを両手を上げ顔前頭上に刃を上にして左足を踏込み十文字に請ける。即座に入り身となって相手の刀を右に摺り落とし、左足を踏み込んで相手喉に突き込む。

 是は面白い業です。刀を抜き出して切先を左に向け横にして左手で刀身をささえて刃を上に向けてスカスカ歩み行くのでしょう。
 我の異様な接近に相手がオヤと思う処をチョット立ち止まって相手の打ち気を誘ってみました。
 十文字請けからの摺り落としは太刀打之事や詰合ですでに稽古済みです。

 政岡先生は無双直伝英信流居合兵法地之巻では「栄目」と業名をあげておられますが之は誤植で「栄月」に訂正されています。
 「左足をふみ出して正面向きのまま柄にかけた右手は腹の右前、物打の峯に添えた左手は腹の左前で、刀は水月の前で刃は前に向き、両前膊は水平に構える。間に入るや正面に切り下されたので額前で十文字に受け止める(刃は上向く)直ちに左足をふみ込みつゝ右にすり落し、左足からふみ込んで水月を突く。」

 この業は、どうやら柳生新陰流の九箇之太刀の「捷径」の様です。

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