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2017年4月21日 (金)

曽田本その1の1神傳流秘書を読み解く9抜刀心持之事2柄留

曽田本その1
1.神傳流秘書を読み解く
9、抜刀心持之事
2)二本目柄留
虎之一足の如く下を留て打込
英信流之事二本目虎一足
 左足を引き刀を逆に抜て留め扨打込ミ後前に同し
前に同し(一本目横雲の納め)
 ・・開き足を引て先に坐したる通り二して納る
読み
柄留(つかとめ)
 虎一足の如く下を留て打ち込む
英信流之事二本目虎一足
 左足を引き刀を逆に抜て留め扨打込み後前に同じ
前に同し(一本目横雲の納め)
 ・・開き足を引いて先に坐したる通りにして納る
読み解く
 居合膝に座して対座、相手下に抜き付けて来るを、我は刀に手を懸け、左足を引いて切先を下にして抜き請けに留め、上段に振り冠って左膝を着くや真向に斬り下し、刀を横に開き、右足を引いて座したる様にして刀を納める。

 現代居合の奥居合居業二本目脛囲をイメージして柄留を演じて見ました。対座する相手が同じく座する我が右脛に抜き付けて来るなど有るのでしょうか。

 此処は、相手抜き付けんと刀に手を懸けるを、我刀に手を懸けるや左足を引いて刀を返し刃を下にして相手の柄口六寸に抜き付け、怯む相手を即座に真向から斬り下し勝。
柄口六寸への抜き付けは、逆刀で応じました。
 横一線の低い角度での抜き付けも柄頭を低くして抜き出せばいかようにも状況次第でしょう。手首を折った切っ先のみ低い横一線の抜き付けもあるようですが、手首の弱い私には不向きです。

 第十代林安太夫政詡による英信流居合目録秘訣による雷電霞八相より
雷電霞の二ヶ条当流極秘中の秘にして大事、此外に無、・・・、夢うつつの如くの所よりひらりと勝事有其勝事無疵に勝と思うべからず我身を先ず土壇となして後自然に勝有、其勝所は敵の拳也委しき事は印可に有、・・・詰合には二星につづまる敵の拳也二星一文字と云時は敵のこぶしを抜払ふこと也惣じて拳を勝事極意也」


 この「柄留」は古伝であって現代の「脛囲」ではないはずです。すでに失念した極意業でしょう。同時に一本目の「向払」も「柄口六寸」に抜き付け、更に返す刀で「柄口六寸」の払いでも良いはずです。
 競技会や審査会では指定された理合、術理で演じるのは当然ですが、稽古は幾通りも仮想敵を想定し応じるものでしょう。

 柄留の業名は大小詰の三本目柄留と同じです。此方は相手に柄を制された時の応じ方になります。同じ業名が抜刀心持之事にも存在するのは腑に落ちません。

大小詰三本目柄留
抱詰の通り両の手にて柄を取り下へ押付られたる時向のわきの辺りへ拳にて當扨我右の足にて相手の手を踏み柄をもぐ常の稽古には右の足□□を押膝にてこぜもぐ」

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