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2017年4月13日 (木)

曽田本その1の1神傳流秘書を読み解く8大剣取8橇橋

曽田本その1
1.神傳流秘書を読み解く
8、大剣取
8)八本目橇橋
橇橋
 相手高山我も高山尓て懸る場合尓て車二きっしりとしたる時向の眉間へ切先をさし付手本を上突込ミ勝
読み
橇橋(そりはし)
 相手高山我も高山にて懸かる場合にて 車にきっしりとしたる時 向うの眉間へ切先を指し付け手元を上げ突き込み勝つ

読み解く
 この橇橋は業名も不思議ですが、文章の解読は難解です。
 相手も上段、我も上段にてスカスカと間境に至り、懸っていく場合「車にきっしりとしたる」のは相手か我か解らないのです。
 先ず相手が上段から車に構えを替えた時、我は相手の眉間に上段から切先をさし付け手もとを上げて突き込み勝。
 是では相手は何故車に構えを取ったのか相手の意図が読めません。下手に突き込めば踏み込まれて一刀両断で小手を打たれそうです。

 そこで、車にきっしりとするのは我として見ます。双方上段に構えスカスカと間境に至り我は、車に構える、相手左肩に上段から打込んで来るのを、腰を左に捻って外すと同時に相手の眉間に切先をさし付け手元を上げ突き込み勝。この方がすっきりします。柳生新陰流の一刀両断かとも思えます。

 それでは「車にきっしりとしたる時」が何となくぼけますから、双方車に構え、相手より我が右肩に打ち込んで来るのもいいでしょう。

 いずれにしても抜けだらけの手附けですから、どちらでも勝てる方法を稽古していきます。

 政岡先生は、互いに上段で間に入り、相手引いて車にとるところ、我は透かさず眉間に突き込んで勝。

 相手車に取らんと足を踏み替えんとするを機に、我は剣先を下げて正眼に構え踏み込んで眉間に突き込んで勝でしょう。
 他流の技を心得ていれば、返し技も出てきそうです。申し合わせの形打に終わったのでは古伝が泣きそうです。かと言って独創も憚られます。

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曽田本その1の1神傳流秘書を読み解く8大剣取」カテゴリの記事

コメント

ミツヒラ 様
こちらこそ、ご丁寧にありがとうございました。
時間を作ってぜひとも参加したく思います。
その折はご連絡させていただきます。
どうぞよろしくお願いします。

投稿: 黠児K | 2020年1月13日 (月) 20時07分

>黠児Kさん

ご丁寧に、返信ありがとうございます。
ご都合がつくならば、古伝研究会にお越し下さい。

投稿: ミツヒラ | 2020年1月12日 (日) 09時19分

ミツヒラ 様

大変参考になるご回答をありがとうございました。
仕打の間合やタイミングなどを総合的に考慮し、ご回答頂いた内容も実際に稽古していこうと思います。
演武する上での「型」に拘泥しておりましたが、実際には状況次第で臨機応変・変幻自在というのが確かに古流としては求められることであります。伝わる型を重視すると共に、このことを念頭に稽古して参ります。

投稿: 黠児K | 2020年1月11日 (土) 23時47分

>>黠児Kさま
>>コメントありがとうございます。
>>車の構えには、切先を後方に向けるのも、前に向けるのもあるでしょう。
>>お話しの場合は右足後で切先を後方にして構える、相手が我が肩に打ち込んで来るのを右足を右斜めに踏み込んで外して突き込む、のでしょう。特に異論はありません、相手の刀は我が肩に届くのですから間合いが近くなりそうですね。右足の踏み込み位置を瞬時に考慮するか、突かずに切るも有りですね。相手が肩では無く我が頭に打ち込んで来るならば、右足を右前に踏み込み相手の刀を右に外して筋変えに斬り込んだ方が良さそうですね。
>>右足後ろで切先を前に向けた「逆車」ならば腰を左にひねって、左肩を外し切先を上げて突けば相手の咽に入りますね。同様に後方に切先を以て構えた車でも突き込みは出来ます。
>>古伝は技を特定していませんから、状況次第で応じればいいと思っています。その際条件は我は車で相手は上段です。そして咽に突き込むこと。但し刀と刀を打ち合う請け太刀は私はしないようにしています。
>>   ミツヒラこと松原昭夫

投稿: ミツヒラ | 2020年1月11日 (土) 11時25分

ミツヒラ 様

先程の質問に誤りがございます。
〈指先〉は振り下ろす前に突き込むのではなく、真向切りを右に開いて避けると同時に咽喉に突き込む技です。
質問はこれが考察としてどうか、というものです。

投稿: 黠児K | 2020年1月11日 (土) 09時26分

ミツヒラ 様

いつもこのブログの記事を拝見し、勉強させて頂いております。

質問なのですが、この〈橇橋〉で考察されている「相手上段」「我車」の場合において、ミツヒラ様は太刀打之位〈月影〉のように一度打込みを腰を開いて外してから突き込んでいますが、二天一流〈指先(さっせん)〉のように、振り下ろす間もなく一瞬で突き込む、というのは考察としていかがでしょうか。

投稿: 黠児K | 2020年1月11日 (土) 09時19分

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