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2017年5月23日 (火)

曽田本その1の1神傳流秘書を読み解く9抜刀心持之事18抜打

曽田本その1
1.神傳流秘書を読み解く
9、抜刀心持之事
18)ニ十本目抜打
抜打
歩み行中に抜打二切敵を先二打心也
読み
抜打(ぬきうち)
 歩み行く中(うち)に 抜き打ちに切り 敵を先に打つ心也

読み解く
 前回に続き、業名が「抜打」という事で同じです。前回の抜打は「暇乞上中下」と曽田メモがありますが、曽田先生の書写された古伝神傳流秘書では「抜打上中下」です。
 
 歩み行き敵との間に至れば抜打ちに切る、敵に先に打ち込む心持ちである、と云うのでしょう。是もどうやら不意打ちの心得の様です。特段の業技法の手附けは何も有りません。
 
 歩み行きながら、左足が出た時、鍔に左手を掛け、右手を柄に掛けて、敵の中心に向って抜き出し「敵を先に打つ心」ですから右足を踏込み、横一線に抜き付ける、敵の右肩に片手袈裟切り、上に抜き上げて片手真向。
 刀を抜き上げ、上段に振り冠って左手を柄に掛け両手にて、真向に打ち下すも出来そうです。
 歩み行くうち、間境にて左足で間を越すや、左手を鍔に掛け、左足に右足を踏み揃え、刀を抜き上げ左手を柄に掛けるや、左右に足を踏み開き、真向に打ち下す。人中・現代居合の壁添の抜打ちです。
 いずれでも古伝はおおらかです。

 全剣連の制定居合の12本目の場合は「前方の敵が突然切りかかって来るのを刀を抜き上げ乍ら退いて敵に空を切らせて、真向に切下す」ので是は仕掛けられたのに応ずるものです。

 此の古伝の立っての抜打を伝える業は細川先生系統と思われる白石元一先生の抜打に見られます。
「放打の如く左足にて抜刀用意、右足を踏み出すと同時に右片手にて正面に斬りつけて納刀」
 片手打ちですが真向に打ち下していますし、右足を踏み込んでいますから是はこちらから仕掛けたと読めそうです。

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