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2017年8月27日 (日)

曽田本その1の1神傳流秘書を読み解く10夏原流和之事4後立合9浪返

曽田本その1
1.神傳流秘書を読み解く
10、夏原流和之事
4)後立合
九本目浪返
浪返
 相手我可たふさを取らんと手を出須を躰を下り弛し其侭相手の跡ゟ右の手を廻し左の手二亭相手の足の可ゞ美をさ(多?)具り横捨て須る也
読み
浪返(なみがえし)
 相手 我が髻(たぶさ)を取らんと手を出すを 体を下り弛し 其の侭相手の跡より右の手を廻し 左の手にて相手の足のかがみをたぐり横捨てにする也
読み解く
 此の業は、双方相対して立っての業でしょう。相手が我がたぶさ(髻、もとどり)を取ろうと手を伸ばして来るのを、体を沈めるや、相手の後に右手を廻し腰を取って、左手で相手の出足のかがみ(膝の後ろ)を手繰り寄せる様にして横捨てにする。

 「相手の足のかがみをたぐり横捨てにする」の「かがみをたぐり」は河野先生は「かがみをさぐり」とされましたが、此処は「多具利」の草書体ですから「たぐり」でしょう。
「たぐり」は手元へ引き寄せると解されますので、この浪返に相当すると思います。

河野先生の無双直伝英信流居合兵法叢書の読みの様に読めば「左具利=さぐり」ですが、この業は互に向き合って居る時、相手が髻に手を懸けようとするので、取られる前に体を沈めて相手の後の腰に右手を廻し、左手は探らなくとも相手の膝の後に手を懸ける事は出来るはずです。

 

 

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