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2017年9月16日 (土)

曽田本その1の1神傳流秘書を読み解く10夏原流和之事5小具足割8岩波

曽田本その1
1.神傳流秘書を読み解く
10、夏原流和之事
5)小具足割
八本目岩浪
岩波
 髻附の通り二押付来るを我可右の手を其の手へ打懸津べ可へりす類
読み
岩波(いわなみ)
 髻附(もとどりつけ)の通りに押し付け来るを 我が右の手を其の手へ打ち懸け つべかえりする
参考 夏原流和之事小具足九本目髻附
髻附
 此事ハ亦常の通り坐して居時相手後より手を廻した婦さを取て押伏セむとする事を支耳其手を前へ押者川し堅る
読み
髻附(もとどりつけ・もとどりつき)
 此の事は また 常の通り坐している時 相手後ろより手を廻し 髻(たぶさ)を取りて押し伏せんとするを機に其の手を前へ押し外し堅める
読み解く
 岩波と髻附を合体させてみます。原文では読みにくいので読み下しにします。
「此の事は また 常の通り坐し居る時 相手後より手を廻し 髻を取りて押し伏せんとするを
我が右の手を其の手へ打ち懸け つべかえりする」
 この場合の相方の位置関係は、「相手後より手を廻し」の読み解きから、「相手は後ろに坐し手を廻して髻をとる」、或は、「我と向き合って座し前から手を廻した髻を取る」のいずれかです。
 しかし、「髻を取りて押し伏せんとする」と「つべかえりする」を想定しますと「相手は後ろに坐し手を廻し髻を取って前に押し被さる様に押しつけて来る」と想定して「我は右手で髻を掴んでいる相手の手に一打ちしてハットさせておいて、前に「つべかえりする」。
 「つべかえる」は「でんぐりかえる」であれば前に「でんぐりかえって」危機を抜け出ると取るのが良さそうです。
 相手が前に居たのでは、「つべかえる」のに邪魔になります。「髻附」の様に前に押し伏せることになります。
此の岩波は、「髻附の通り」と有るので八文字に坐した攻防にしましたが、立業としても良いでしょう。
 「立っている処、相手後ろから来て、我が髻を掴んで押しかぶせて来る、我は相手の手に右手を打ち懸けるや、前に「でんぐりかえって」倒す。」

 「我が右の手を其の手へ打懸け」の打懸けのイメージをどのようにするかがこのポイントでしょう。
 「つべかえりする」は「でんぐりかえって」見ましたが、どこぞの方言かこの夏原流の独特の言い回しです。

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