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2017年9月20日 (水)

曽田本その1の1神傳流秘書を読み解く10、夏原流和之事5小具足割10浦ノ波

曽田本その1
1.神傳流秘書読み解く
10、夏原流和之事
5)小具足割
十本目浦ノ波
以上十本
浦ノ波
 影の切懸の通り耳後ゟ髻を取ッ亭打込を後へ振り向き我可右の手を當て打懸亭躰をもたれ懸り亭倒す
以上十本
読み
浦ノ波(うらのなみ)
 影の切懸の通りに 後より髻を取って打ち込むを 後へ振り向き 我が右の手を当て打ち懸けて 体をもたれ懸りて倒す
以上十本
参考 小具足の十一本目影切掛
 是ハ相手我後ゟ歩ミ来り我可髻を取り短刀を抜亭打込むを其侭後へ向位の弛の如く右之手二亭出合を留中耳入りたを春
読み
影切掛(かげきりかかり)
 是は相手後ろより歩み来たり 我が髻を取り 短刀を抜きて打込むを 其の侭 後ろへ向き
位の弛の如く 右の手にて出合うを留め 中に入り倒す
参考 小具足の八本目位ノ弛
 相手胸を取るを左の手二亭取り合手立上り短刀を抜て打込むを我右の手二亭打込ミ留躰を入川て中耳入り倒ス
読み
位ノ弛(くらいのゆるみ・くらいのはずし)
 相手胸を取るを左の手にて取り 相手立ち上がり 短刀を抜いて打込むを 我れ右の手にて打込み留め 体を入って中に入り倒す
読み解く
 「影の切懸」とは小具足の十一本目影切掛のことでしょう。

さらにここで小具足の八本目位ノ弛の業の動作を要求しています。

 この伝書は省略が多くて、其の都度前の業を振り返る事になって文章だけから業を演じようとするとこの様に厄介です。然し稽古には前の業を充分習熟できれば容易な事でしょう。

 相手我が後ろより来たりて我が髻を取り短刀を抜いて打ち込んで来るので、我は透かさず後へ振り向き、右手を上げ相手の短刀を持つ右手首に打ち懸けて留め、そのままもたれる様に体をあびせて倒す。

 以上十本で小具足割を終わります。小具足割の割の意味はどうやら変化技を表す夏原流独特の言葉だったようです。

 小具足割の書き出しに「八文字二坐ス」と有りました。我は立膝に座し、相手は同様に坐して居るか、立って前より歩み寄る、又は後ろより歩み来ると相手の状況が異なります。

 

 

 

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