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2017年10月10日 (火)

曽田本その1の1神傳流秘書を読み解く10夏原流和之事6本手之移10五輪添

曽田本その1
1.神傳流秘書を読み解く
10、夏原流和之事
6)本手之移
十本目五輪添
五輪添
 遠行の業二亭肩を叩時向面の通り手を取り前へな介類
読み
五輪添(ごりんぞえ)
 遠行の業にて 肩を叩く時 向面の通り 手を取り前へ投げる
参考 捕手和之事十本目遠行
 如前相手の右脇を通り後へ廻り両手二亭合手の肩を一寸叩ク相手小太刀を抜かんと春る処を両のひぢの可ゞ美二手を懸背中を膝二て押ひかる
読み
遠行(えんこう)
 前の如く相手の右脇を通り後ろへ廻り 両手にて相手の肩を一寸叩く 相手小太刀を抜かんとする処を 両の肘のかがみに手を懸け 背中を膝にて押し引かる
参考 捕手和之事九本目向面
 右脇を通り品に此方よりせり懸る相手よりもせり懸る処於した於し如右う津む希二押た於し堅める

読み
向面(むこうめん)
 右脇を通りしなに 此方よりせり懸かる 相手よりもせり懸かる処押し倒し 右の如く俯けに押し倒し堅める
読み解く
 五輪添は手附にならない程省略されてしまいました。五輪添を稽古するまでに事前に今までの業は充分稽古を積んでおけとでも言うのでしょう。
本手之移とは本手(元)の業の彼我入れ替わり、変え業、返し業ですから当然の事でしょう。

 楽々八文字に相対して坐す、相手立上りスカスカと歩み来り、我が右脇を通り後へ廻り両手にて我が肩を一寸叩く、我は小太刀を抜かんとする処、後よりせり懸られるので相手の手を取って前へ投げる。

 業名の「五輪添」ですが「五輪」は仏教で云うところの万物の構成要素「地・水・火・風・空」の五大のことで、ここではそれを現した五輪塔をイメージしたのでしょう。
人の体を五輪に見立てゝ相手を密着させて投げる、そんな業のように思えます。

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