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2017年11月

2017年11月30日 (木)

第五回違師伝交流稽古会を終えて

第五回違師伝交流稽古会を終えて
一日目の稽古が終わって、宿に入り懇親会の席上、違師伝交流稽古会の発端が話されました。
 第17代大江正路先生の弟子が伝えて来た無双直伝英信流が今日どの様に伝承されてきたのかこのブログに掲載した時があります。
 その内容から、コメントが寄せられ、資料や中には、参考にと書籍まで譲って下さる方も有ったのです。
 そして、連絡を取り合い、ご一緒に稽古するうちに、ある方から曽田本の原本を譲られ無双直伝英信流の原点「無双神傳英信流居合」の深みに、私はどっぷりはまったのです。
 書籍では大江正路先生の娘さんの「カナダに渡った侍の娘 ある日系一世の回想」もありました。大江先生の人としての生活が垣間見れたものです。
 それらを参考に書き込んでいるうち、政岡壱實先生の孫弟子と言われる方からコメントが寄せられ、師を忍ぶ思いが伝わって来ます。
 政岡先生の著書無雙直伝英信流居合兵法地之巻では、他の技術書に見られない事が解りやすく序説の「居合漫談」に書かれています。
 組太刀に関しては他の解説書では大江正路先生の古伝を改変し独創された居合道形七本ばかりが解説されるにすぎないところ、「太刀打之位・詰合之位・大小詰・大小立詰・大剣取」まで写真と解説がなされています。 
 更に歴史と変遷、伝書などコンパクトにまとめられて目から鱗が落ちる様でした。
 政岡居合を見てみたい、写真があるならば演武のビデオも残されているのではとメールしたところ「ビデオは有りません、兄弟子のビデオは有りますが、それが政岡居合と思われ独り歩きするのは好ましくないので公開できません」との返信でした。
 「それでは演武を見せてもらえませんか」と申し出ると「それならば」と云う事が発端でした。
 今思えば、私の交渉は、右・左・上・下と斬り込んで行く様なものでした。
 見ず知らずの方との交流は武者修行です。
 身を引き締め真摯な心で臨んだつもりでも、どこの馬の骨か判らぬ者の道場破りに乗り込んで来るみたいなものだったろうと思います。
 新神戸の改札口でお会いするまで、胸が締め付けられるような気持ちであったと仰います。
 政岡壱實先生の無雙直伝英信流居合兵法地之巻を、古書店で手にした時からもう久しい。
 居合の業技法の解説書は幾つも読み漁りましたが、今思えば刀の運用ばかりの事でそれも師伝をメモして書き連ねたに過ぎない技術書ばかりだったり、そうかと思えば、精神論ばかりが強調されていたりする。
 今でも、「あれ」と思う時手にするものは、河野百錬先生の「大日本居合道図譜」、政岡壱實先生の「無雙直伝英信流居合兵法地之巻」、山越先生の「京都山内派無雙直伝英信流居合術」、池田聖昂先生の「無雙直伝英信流居合道解説」ぐらいのものです。
 道場では、師匠か古参が前に出て手本を示し、「一本目前」と云って「パチン」と手拍子を打つ、皆は一斉に見本を真似して繰返す。
 其処には理合(意義)も術理(技法)もなく、「かたち」を順番通りに真似しているだけのものが続きます。
 一通り全居連の刀法5本・正座の部11本・抜刀法11本が一斉に抜かれ、自由稽古に入ります。
 自由稽古では古参の者が指導員となって手取り足取り業技法の指導をする。そこには順番通りの「かたち」を師匠を真似て押し付けて来るばかり。どの様な想定のもとに、どの様に敵に応じていくのか、何故そうするかが全くないのです。
 それでも、初心のうちは「かたち」から入るのは当然の事としてまず「真似」ざるを得ません。「かたち」だけの合同稽古について行かれる様になって、手渡された第21代福井聖山先生の「無双直伝英信流居合道宗家教本」は福井宗家の「無雙直伝英信流居合道」の抜き書きコピーでした。
 これは、第20代河野百錬先生の「大日本居合道図譜」の業技法解説を少々文言に手を入れて書き直したもので何故書き直す必要があったのかとも思われます。
 それはともかく、其処に解説されていても、古参の者も理解できておらず言う事とやることはアンマッチで「何故」と問われるとうるさがられたものでした。
 そのうち、「其の業では斬られてしまう」と言ったところ「先輩を愚ろうする者」とのレッテルまで張られたものでした。お陰様で、反骨精神と知りたがりの根性が本物を求めて益々稽古に身が入ったものです。
 違師伝交流稽古会は同流の他の師伝を拝見する事により、習い覚えた我が居合の有り様をより理解でき、或は同じ意義からの想定違いを見せられ、業の応用を知る機会でもありました。
 我が居合も他の師伝の方達にお見せするには当然のことながら自分流ではならず、当代の解説書や稽古会によく出てその考え方や動作を身に付け演武するものでなくてはならないでしょう。
 第五回違師伝交流稽古会の課題は組太刀のうちもっとも居合らしい「詰合之位」です。
 大江正路先生の居合道形7本や太刀打之位11本は良く見かけますが、「詰合之位」は限られたところでしか打たれていません。
 中には極意につき、高段者以外は教えないなど馬鹿を言って満足顔の所もあるやに聞いています。
 立膝に座し居合抜きに抜き合う、あるいは打ち込まれたのをかわして打込むなど居合の基本を設対者を設けて学ぶ好い組太刀です。
 演武会で演舞するものではないのでせいぜい稽古して居合に磨きをかけるべきものでしょう。少し覚えると人前で演武したがる自己顕示欲は有って然るべきものですが慎まないと本物にならず、武的踊りが強調されます。
 「詰合之位」まで書き込んである技術書は政岡壱實先生の「無雙直伝英信流居合兵法地之巻」か第21代福井聖山先生のビデオ及び小冊子の解説書ぐらいがなんとか手に入るものでしょう。これ等も既に学者の宝です。
 恐らく現代居合の高段者の中で何人が詰合之位が打てるでしょうか。
 曽田本の「詰合」は江戸期の第9代林六太夫守政のものが最も古い手附で、私達古伝研究会のメンバーは古伝の「詰合」を研鑽して披露しました。
 政岡先生伝「詰合之位」、福井先生伝「詰合之位」それぞれの思いでその違いを看取り稽古し、実際にそれぞれを学んでみました。
 「他との違いが判れば自分が解かる」時間の経つのも忘れて夢中な二日間でした。
 来年の課題は「大剣取」です。見事に打たれた映像も、手附も安易に手に入りません。従って古伝の手附を読み動作を自分で振り付けて研究せざるを得ません。
 師匠の指導するままに運剣したり、映像に頼った人真似では様になっても武術として決まるか疑問です。武術は形では無いのです。業が決まらなければ意味の無い武的棒振りに終わってしまいます。かと言って、枝葉に逃れれば大剣取の教えは無かった事になってしまうでしょう。
 手附をよく読み、よく考える事、習い覚えた業技法を総動員する事。他流も含め古流剣術を良く見る事も必要でしょう。答えは幾つも有るでしょう、そして得られた運剣動作はどれも間違いではないでしょう。より優れた者に負けてしまうだけです。
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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曽田本その1の2英信流目録原文1居合棒太刀合之巻4極意之大事6棒縛之事

曽田本その1
2.英信流目録原文
居合棒太刀合之巻
 兼 大森流居合 小太刀之位
4、極意之大事
 
六本目棒縛之事
是者とらへて後チ棒を敵のセなかの帯へ通之横尓之棒の者之へ敵の手を引ひろげ両者しへくゝり付る也得働ぬ者也
読み
六本目棒縛之事(ぼうしばりのこと)
 是は 捕えて後 棒を敵の背中の帯へ通し 横にし棒の端へ敵の手を引き拡げ 両端へくゝり付ける也 働き得ぬもの也

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2017年11月29日 (水)

曽田本その1の2英信流目録読み解く1居合棒太刀合之巻4極意之大事5戸入之事

曽田本その1
2.英信流目録読み解く
居合棒太刀合之巻
 兼 大森流居合 小太刀之位
4、極意之大事
 
五本目戸入之事
 是盤必ㇲ門奈と入ル尓脇を通るへ可ら須中を行へシ亦我を打もの居ルと之るならは何尓ても有合之品羽織尓てもまきて棒の先へふとく付て春つとさし出ㇲべし敵我と思切ㇽ所を我とりふ春る也
読み
五本目戸入之事(といりのこと)
 是は 必ず門など入るに脇を通るべからず 中を行くべし 亦我を打つ者居ると知るならば 何にても有り合う品の羽織にても巻きて棒の先へ太く付きて すっと差し出すべし 敵我と思い切る所を我取り伏する也
読み解く
門戸を入る時の極意です。少し文章を直しながら進めて見ます。

 是は、門などを入る時、門の片側を通ってはならない。必ず門の真ん中を行くようにする事だ。
 亦、我を打たんとする者が居る事を察知していたら、何でも有り合わせの物でもよいので、たとえば羽織などを棒の先に太く巻き付けて、門の中にすっと差し出すがよい。
 敵はそれを我と思い、切ってくる所を取り押さえればよい。

 門の片側を通ると、柱の影から不意に打たれるので、真ん中を通り視界を広くして、敵の動静も早く見極められ、我も応じ易くなる。
 門の向こうで我を打たんと、手ぐすね引いている敵を察知しているならば、有り合わせのもので良いから我と思わせるように偽装して門の中に差し入れ敵が「それっ」と切って出てきたところを捕らえればよい。
 どの流派の奥義の心得にもあるような教えです。坂橋流の棒に残された極意です。
是は、土佐の居合の「當流申伝之事」などにも同様な教えがあります。

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2017年11月28日 (火)

曽田本その1の2英信流目録原文1居合棒太刀合之巻4極意之大事5戸入之事

曽田本その1
2.英信流目録原文
居合棒太刀合之巻
 兼 大森流居合 小太刀之位
4、極意之大事
 
五本目戸入之事
 是盤必ㇲ門奈と入ル尓脇を通るへ可ら須中を行へシ亦我を打もの居ルと之るならは何尓ても有合之品羽織尓てもまきて棒の先へふとく付て春つとさし出ㇲべし敵我と思切ㇽ所を我とりふ春る也
読み
五本目戸入之事(といりのこと)
 是は 必ず門など入るに脇を通るべからず 中を行くべし 亦我を打つ者居ると知るならば 何にても有り合う品の羽織にても巻きて棒の先へ太く付きて すっと差し出すべし 敵我と思い切る所を我取り伏する也

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2017年11月27日 (月)

曽田本その1の2英信流目録読み解く1居合棒太刀合之巻4極意之大事4立合心ノ大事

曽田本その1
2.英信流目録読み解く
居合棒太刀合之巻
 兼 大森流居合 小太刀之位
4、極意之大事
 
四本目立合心ノ大事
 是盤居合之巻尓も有之通り敵と立合と我がボウ子ンヲ斬り一心不乱思ひ残春心無ク死地尓入る立合なり此所尓まよいひの袮んいできてはい可ぬ也
読み
四本目立合心ノ大事(たちあいこころのだいじ)
 是は 居合の巻きにも之有る通り 敵と立合と 我が忘念を斬り 一心不乱思い残す心無く死地に入る立合いなり 此の所に迷いの念いで来てはいかぬ也
読み解く

 立合う時の心の有り様についての教えです。居合の巻きにも述べてあるがと言っています。
 この英信流目録では居合は大森流居合之位の業手附しか残っていません。全貌が見えれば神傳流秘書と対比しながら古流を味わえるのですが残念です。

 是は居合の巻にも有る通り、敵と立合うに当たってはぼうねん(妄念・忘念)を切って、一心不乱に思い残す事無く死地に入る立合いをするもので、此の所に迷いの念が起れば立合いにならず負けとなるであろう。

 習い、稽古・工夫をして体得した事であるから、兎角様々な事に「あーしようこーしよう」などの妄念に取り付かれずに一心不乱に思い残す事無く立合えと言っています。
 真剣勝負は稽古による上手でも無念夢想で一心不乱に立合う者には負けると言われます。

 なま兵法は大怪我の元と言われますし、喧嘩なれした無法者などは形稽古を励んだ者は組みし易しとも言われます。

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2017年11月26日 (日)

曽田本その1の2英信流目録原文1居合棒太刀合之巻4極意之大事4立合心ノ大事

曽田本その1
2.英信流目録原文
居合棒太刀合之巻
 兼 大森流居合 小太刀之位
4、極意之大事
 
四本目立合心ノ大事
 是盤居合之巻尓も有之通り敵と立合と我がボウ子ンヲ斬り一心不乱思ひ残春心無ク死地尓入る立合なり此所尓まよいひの袮んいできてはい可ぬ也
読み
四本目立合心ノ大事(たちあいこころのだいじ)
 是は 居合の巻きにも之有る通り 敵と立合と 我が忘念を斬り 一心不乱思い残す心無く死地に入る立合いなり 此の所に迷いの念い出来てはいかぬ也
 

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2017年11月25日 (土)

曽田本その1の2英信流目録読み解く1居合棒太刀合之巻4極意之大事3金抗

曽田本その1
2.英信流目録読み解く
居合棒太刀合之巻
 兼 大森流居合 小太刀之位
4、極意之大事
 
三本目金抗
 是も亦は同之事也上下の違イ也其内尓右の如く突きはりして追込ム内に頭上へも突事肝要也
読み
三本目金抗(きんこう、きんふせぎ)
 是も亦同じ事也 上下の違い也 其の内に右の如く突きはりして追込むうちに 頭上へも突く事肝要也
「右の如く」は二本目眼抗
是盤敵の眼(マナコ)を突事第一也上ヲ以てはるい奈や眼を突キ下タを以てはるい奈や眼を突いくらも突様有り立合仕てこれㇵ知る也
読み
二本目眼抗(がんこう、めふさぎ)
 是は 敵の眼を突く事第一也 上をもって張るいなや眼を突き 下をもって張るいなや眼を突き いくらも突き様あり 立合いしてこれは知る也
読み解く
 金抗は「きんこう・きんふせぎ」どのように読むのでしょう。
 是も亦眼抗と同じことである。「上下の違い也」の意味は二本目の眼抗が眼を突く極意の教えでした。是は眼では無く「金抗」ですから金的を突くのでしょう。眼は上、金的は下なのでしょう。
 眼抗の様に上を張るや金的を突き、下を張るや金的を突き、そのように突き張りして追込んでいるうちに下ばかりでなく頭上(金的ばかりで無く眼へも)へも突く事肝要である。

 上下上下と張りながら眼を突き金的を突き、立ち合って相手をかく乱して使うように研究せよという極意之大事でしょう。

 それ以上に何かが伏せられているかとも思うのですが、土佐の伝書は居合道歌以外は至極単刀直入にやるべき事を述べています。余りくどくど思いめぐらせるべきものでも無さそうです。

 

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2017年11月24日 (金)

曽田本その1の2英信流目録原文1居合棒太刀合之巻4極意之大事3金抗

曽田本その1
2.英信流目録原文
居合棒太刀合之巻
 兼 大森流居合 小太刀之位
4、極意之大事
 
三本目金抗
 是も亦は同之事也上下の違イ也其内尓右の如く突きはりして追込ム内に頭上へも突事肝要也
読み
三本目金抗(きんこう、きんふさぎ)
 是も亦同じ事也 上下の違い也 其の内に右の如く突きはりして追込むうちに 頭上へも突く事肝要也
「右の如く」は二本目眼抗
是盤敵の眼(マナコ)を突事第一也上ヲ以てはるい奈や眼を突キ下タを以てはるい奈や眼を突いくらも突様有り立合仕てこれㇵ知る也
読み
二本目眼抗(がんこう、めふさぎ)
 是は 敵の眼を突く事第一也 上をもって張るいなや眼を突き 下をもって張るいなや眼を突き いくらも突き様あり 立合いしてこれは知る也
 
 

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2017年11月23日 (木)

曽田本その1の2英信流目録読み解く1居合棒太刀合之巻4極意之大事2眼抗

曽田本その1
2.英信流目録読み解く
居合棒太刀合之巻
 兼 大森流居合 小太刀之位
4、極意之大事
 
二本目眼抗
 是盤敵の眼(マナコ)を突事第一也上ヲ以てはるい奈や眼を突キ下タを以てはるい奈や眼を突いくらも突様有り立合仕てこれㇵ知る也
読み
二本目眼抗(がんこう、めふさぎ)
 是は 敵の眼を突く事第一也 上をもって張るいなや眼を突き 下をもって張るいなや眼を突き いくらも突き様あり 立合いしてこれは知る也
読み解く

 是は敵の眼(まなこ)を突く事が第一である。上を張るやいなや即座に眼を突き、下をはるやいなや即座に眼を突いて何度でも眼を突く様にする事である。敵と立合いをして是を知るのである。

 敵の眼を突くのが一番であると教えます。
 眼に棒を付けると、突くでは大きな違いです。棒の先を敵の目に付け、圧するには付けるでは無く、何時でも突く意識を持てと言うのでしょう。

 棒は打つ得物であると同時に突く獲物です。其れも突くべき部位を第一に目というのです。槍と同様突く効果も大きな武器ですが突くべき部位は特定されます。何の気なしに形ばかりの「詰める」、では詰まるわけはないでしょう。

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2017年11月22日 (水)

曽田本その1の2英信流目録原文1居合棒太刀合之巻4極意之大事2眼抗

曽田本その1
2.英信流目録原文
居合棒太刀合之巻
 兼 大森流居合 小太刀之位
4、極意之大事
 
二本目眼抗
 是盤敵の眼(マナコ)を突事第一也上ヲ以てはるい奈や眼を突キ下タを以てはるい奈や眼を突いくらも突様有り立合仕てこれハ知る也
読み
二本目眼抗(がんこう、めふさぎ)
 是は 敵の眼を突く事第一也 上をもって張るいなや眼を突き 下をもって張るいなや眼を突き いくらも突き様あり 立合いしてこれは知る也
 

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2017年11月21日 (火)

曽田本その1の2英信流目録読み解く1居合棒太刀合之巻4極意之大事1盲目杖

曽田本その1
2.英信流目録読み解く
居合棒太刀合之巻
 兼 大森流居合 小太刀之位
4、極意之大事
 
一本目盲目杖
是盤座頭目無之天も杖尓て我可行先へハいづく尓ても行ク也心の留らぬを吉と春也此所能々工夫有へ之ふらりふらりと行我尓敵とふ者の無く無念無心尓て行敵お古るや否や其所可移也千変萬化工夫可有
読み
一本目盲目杖(もうもくじょう・めくらつえ)
 是は 座頭 目無しでも杖にて我が行くべき先へ 這いづくにても行く也 心の留まらぬをよしとす也 此の所能々工夫あるべし ふらりふらりと行く我に敵問う者の無く 無念無心にて行 敵怒るや否や其の所移るべき也 千変万化工夫あるべし
読み解く

この盲目杖は解り難い文章です。
是は坐頭(盲目の琵琶法師、按摩、めくら)は目が見えなくとも杖を以って、我が行くべき先へは何処へでも行く。心が留まら無いので良いのであろう。
此の処をよく工夫すべきである。
ふらり、ふらりと行く我に、敵だと言って問う者も無く、無念無心に行く。敵の持ち場を出るやさっさと其処を立ち退くべきである。
千変万化の工夫をしておくべきである。

いずれにしても、心を留めずに無念無心にあるべきものだ、と言うのでしょう。

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2017年11月20日 (月)

曽田本その1の2英信流目録原文1居合棒太刀合之巻4極意之大事1盲目杖

曽田本その1
2.英信流目録原文
居合棒太刀合之巻
 兼 大森流居合 小太刀之位
4、極意之大事
 
一本目盲目杖
是盤座頭目無之天も杖尓て我可行先へハいづく尓ても行ク也心の留らぬを吉と春也此所能々工夫有へ之ふらりふらりと行我尓敵とふ者の無く無念無心尓て行敵お古るや否や其所可移也千変萬化工夫可有
読み
一本目盲目杖(もうもくじょう・めくらつえ)
 是は 座頭 目無しでも杖にて我が行くべき先へ 這いづくにても行く也 心の留まらぬをよしとす也 此の所能々工夫あるべし ふらりふらりと行く我に敵問う者の無く 無念無心にて行 敵怒るや否や其の所移るべき也 千変万化工夫あるべし

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2017年11月19日 (日)

曽田本その1の2英信流目録読み解く1居合棒太刀合之巻3心持之事5障棒

曽田本その1
2.英信流目録読み解く
居合棒太刀合之巻
 兼 大森流居合 小太刀之位
3、心持之事
 
五本目障棒
 是者外尓両人太刀尓て切合居所を我留る心持也先ツ太刀の合多流所を上ヱより其太刀をおがミ討尓打也其レ尓ても落春ば右の敵の手首を下タより小手上ケの如くはね上ㇽ也いなや亦左の敵の手首を棒の下タを以てはね上ル也両方同事也
読み
五本目障棒(さへぼう(曽田メモ))
 是は 外に両人太刀にて斬り合い居る所を我れ留める心持也 先ず太刀の合いたる所を 上より其の太刀を拝み討ちに打つ也 其れにても落ちずば 右の敵の手首を下より小手揚げの如く撥ね上げる也 いなや亦 左の敵の手首を棒の下を以って撥ね上げる也 両方同じ事也
読み解く
 是は決闘の仲裁でしょう。「障棒」の意味は棒で邪魔する、「障り棒」でしょう。
 是は、我以外の両人が太刀にて切り合っている時、我は切り合いを留める時の心得である。
 先ず互いの太刀が打ち合って拮抗した時や、青眼に構えて切っ先を合わせているなどの時、上から其の太刀を拝み討ちに打ち落とす。
 それでも太刀を落とせなければ、右側の相手の手首を下から棒で跳ね上げ即座に左側の相手の手首を下から跳ね上げる。両方同じ様に跳ね上げる心持ちである。
 この下からの撥ね上げは、複数の敵に太刀にて攻められた時にも棒の先で撥ね上げ、棒の後ろで撥ね上げ、と続け打ちが可能です。
 

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2017年11月18日 (土)

曽田本その1の2英信流目録原文1居合棒太刀合之巻3心持之事5障棒

曽田本その1
2.英信流目録原文
居合棒太刀合之巻
 兼 大森流居合 小太刀之位
3、心持之事
 
五本目障棒
 是者外尓両人太刀尓て切合居所を我留る心持也先ツ太刀の合多流所を上ヱより其太刀をおがミ討尓打也其レ尓ても落春ば右の敵の手首を下タより小手上ケの如くはね上ㇽ也いなや亦左の敵の手首を棒の下タを以てはね上ル也両方同事也
読み
五本目障棒(さへぼう(曽田メモ))
 是は 外に両人太刀にて斬り合い居る所を我れ留める心持也 先ず太刀の合いたる所を 上より其の太刀を拝み討ちに打つ也 其れにても落ちずば 右の敵の手首を下より小手揚げの如く撥ね上げる也 いなや亦 左の敵の手首を棒の下を以って撥ね上げる也 両方同じ事也

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2017年11月17日 (金)

曽田本その1の2英信流目録読み解く1居合棒太刀合之巻3心持之事4一本之棒

曽田本その1
2.英信流目録読み解く
居合棒太刀合之巻
 兼 大森流居合 小太刀之位
3、心持之事
 
四本目一本之棒
 是盤我一本二敵を討也一心の古ら之一心不乱と可討也若亦請多らハい奈や手本を上ヶ敵の眼を突事かんよふ也敵のおこ多りを可討也
読み
四本目一本之棒(いっぽんのぼう)
 是は 我一本に敵を討つ也 一心残らじ一心不乱と討つべき也 若し亦請けたらばいなや手元を上げ敵の眼を突く事肝要也 敵の怠りを討つべき也
読み解く
 我は棒一本で敵を討つもので、一心残さず、一心乱さずに此処とばかりに討ち込むものだ。
 若し打ち込まれて請けたならば即座に手元を上げて敵の眼を突く事が肝要である。
 敵の怠り(隙)を討つものである。

 武蔵の兵法三十五箇条の26条に「残心・放心は事により時にしたがふ物也 我太刀を取て常は意のこゝろをはなち心のこゝろをのこす物也 又敵を慥に打時は心のこゝろをはなち意のこゝろを残す 残心放心の見立 色々ある物也 能々吟味すべし」と有ります。

 柳生宗矩の兵法家伝書の活人剣に「心をかへす事 一太刀うって、うったよとおもへば、うったよとおもふ心がそのまゝそこにとヾまる也。うった所を心がかへらぬによりて、うっかりと成りて二の太刀を敵にうたれて、先を入れたる事も無に成り、二の太刀をうたれて負也。心をかへすと云ふは、一太刀うったらば、うった所に心ををかず、うってから心をひっかへして敵の色を見よ・・われはうったとおもふて心をとゞめて油断する。敵はうたれて、気が出ると覚悟すべし。」

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2017年11月16日 (木)

曽田本その1の2英信流目録原文1居合棒太刀合之巻3心持之事4一本之棒

曽田本その1
2.英信流目録原文
居合棒太刀合之巻
 兼 大森流居合 小太刀之位
3、心持之事
 
四本目一本之棒
 是盤我一本二敵を討也一心の古ら之一心不乱と可討也若亦請多らハい奈や手本を上ヶ敵の眼を突事かんよふ也敵のおこ多りを可討也
読み
四本目一本之棒(いっぽんのぼう)
 是は 我一本に敵を討つ也 一心残らじ一心不乱と討つべき也 若し亦請けたらばいなや手もとを上げ敵の眼を突く事肝要也 敵の怠りを討つべき也
 

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2017年11月15日 (水)

第九回古伝研究の集い

回古伝研究の集い

 

 古伝神傳流秘書を曽田虎彦先生の書き写された直筆本から読み解いて同じ思いの仲間を募って、その古伝研究をやってまいりました。

 今回は第九回目の御案内をいたします。

 

内容:古伝神傳流秘書による大剣取

    古伝英信流目録による小太刀之位

 

 講義とか実演では無く、参加していただき木刀及び小木刀を持って古伝の解釈及び形の稽古をご一緒にさせていただきます。
 異なる伝承の方々と一つの教本から古伝研究を実施する中で、「私はこの『古伝』はこう解釈する」と自由な考え方から幾つもの疑問を解きほぐして見たいと思います。

 ご参加いただいた方が、師匠であるとご認識いただければ幸いです。

 

1、期日:平成29年12月14日(木) 

             1500分~1700

   平成30年 1月25日(木)  

   1500分~1700

 

2、場所:1214日(木)鎌倉体育館 

                                 格技室

      125日(木)見田記念体育館 

                                多目的室

 

   使用会名:湘南居合道研修会 鎌倉道場

 

3、住所

:鎌倉体育館 

248-0014

神奈川県鎌倉市由比ガ浜2-9-9

 TEL0467-24-3553

 

:見田記念体育館

248-0014

神奈川県鎌倉市由比ガ浜2-13-21

 TEL0467-24-1415

4、アクセス:JR横須賀線・総武線快速

        鎌倉駅東口下車海岸方向へ

 徒歩10分~12分(駐車場鎌倉体育館あり)

 

5、費用:会場費割勘のみ(500円)

6、参加の御連絡はこのブログへコメント
    
していただくか直接ご来場ください。

 
7、御案内責任者 ミツヒラ

 

                               平成29年11月14日

 

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曽田本その1の2英信流目録読み解く1居合棒太刀合之巻3心持之事3首尾用法

曽田本その1
2.英信流目録読み解く
居合棒太刀合之巻
兼 大森流居合 小太刀之位
3、心持之事
三本目首尾用法

是盤筆二出が多く手錬尓て合点行也跡先キき可須事第一也
歌尓
 棒盤只あと先大事ゆ多ん春な
        突クつなぐつのち盤者やぶさ

 

 能々工夫可有也

 

読み
三本目首尾用法(しゅびようほう)

 

 是は 筆に出しがたく 手錬にて合点行く也 後先利かす事第一也
歌に

 

 棒は只後先大事油断すな
 突くつなぐつのちは隼

 

能々工夫有るべき也
読み解く
 首尾用法については筆に書き著わせないので、手錬によって理解するものである。
 棒の操作は只、後先利かす事が第一に大切な事である。後先とは棒の両端の捌きでしょう。
 歌に託したとして、棒は只、一方だけでなく棒の両端を自在に扱う事が大事で、敵の跡先も油断するな。「突き つなぐ つのち はやぶさ」は、「突きつ、薙ぐ、つのちは隼」突き・薙ぐ・後は隼の様にするばかり。意味不明です。

 よく工夫有るべき也。筆に出せない事だそうですから、此処までです。参考に河野先生の無双直伝英信流居合兵法叢書では「歌に 棒は只だあと先大事油断すな 突きつ なぐりつ のちは はやぶさ」とされています。

 曽田先生の直筆書写ですから写し間違いなのか、河野先生がそう読み方を直されたの何れにしても、棒は自在に動かせる武器です。

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2017年11月14日 (火)

曽田本その1の2英信流目録原文1居合棒太刀合之巻3心持之事3首尾用法

曽田本その1
2.英信流目録原文
居合棒太刀合之巻
 兼 大森流居合 小太刀之位
3、心持之事
 
三本目首尾用法
 是盤筆二出が多く手錬尓て合点行也跡先キき可須事第一也
 歌尓
 棒盤只あと先大事ゆ多ん春な
          突クつなぐつのち盤者やぶさ
 能々工夫可有也
読み
三本目首尾用法(しゅびようほう)
 是は 筆に出しがたく手錬にて合点行く也 後先利かす事第一也
 歌に
 棒は只後先大事油断すな
         突くつなぐつのちは隼
 能々工夫有るべき也

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2017年11月13日 (月)

曽田本その1の2英信流目録読み解く1居合棒太刀合之巻3心持之事2込入之棒

曽田本その1
2.英信流目録読み解く
居合棒太刀合之巻
 兼 大森流居合 小太刀之位
3、心持之事
 
二本目込入之棒
 是者敵我を上より打所を我両手尓て棒の両者之を取中尓て請ヶ左の足を一足込ミ其侭棒の下タを以天敵の右のホヲベタを討つ也いなや上より亦討也之てみれは其侭之れる也
読み
 二本目込入之棒(こみいりのぼう)
 是は 敵我を上より打つ所を 我両手にて棒の両端を取り中に請け 左の足を一足込み 其の侭下を以って敵の右の頬べたを討つ也 いなや上より亦討つ也 してみれば其侭しれる也
読み解く

是は敵が上から打ち込んで来るのを、棒の両はしを持って、棒中で請け留め、左足を一足踏み込んで其のまま、棒の下で敵の頬べたを打つ、即座に上から打ち込むなりして見ればわかる事である。

 ここは何を言いたいのか即座に解りませんが、業を演じて見れば解かると言うのです。
 敵に真向から打ち込まれたならば、棒の両端を持って右足を前にして十文字に請け、左足を踏み込んで、左手を棒の中に摺り込み、右手を下げて敵の右頬を打つや否や、右足を踏み込み、右手後ろに引き棒先に左手を擦り込み、左手を左腰に引き付け乍ら右手を棒中に摺り込み右肩から廻して敵の頭上に打ち下ろす。

 そうすれば、何かがわかるよ、と云うのでしょう。題が、込入之棒ですから敵との間と間合いを外さず攻め立てる。その際の棒の前後の入れ替えによる手の裡などが理解出来るとでも言いたいのでしょうか。

 

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2017年11月12日 (日)

曽田本その1の2英信流目録原文1居合棒太刀合之巻3心持之事2込入之棒

曽田本その1
2.英信流目録原文
居合棒太刀合之巻
 兼 大森流居合 小太刀之位
3、心持之事
 
二本目込入之棒
 是者敵我を上より打所を我両手尓て棒の両者之を取中尓て請ヶ左の足を一足込ミ其侭棒の下タを以天敵の右のホヲベタを討つ也いなや上より亦討也してみれは其侭之れる也
読み
 二本目込入之棒(こみいりのぼう)
 是は 敵我を上より打つ所を 我両手にて棒の両端を取り中に請け 左の足を一足込み 其の侭下を以って敵の右の頬べたを討つ也 いなや上より亦討つ也 してみれば其侭しれる也

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2017年11月11日 (土)

曽田本その1の2英信流目録読み解く1居合棒太刀合之巻3心持之事1間之棒

曽田本その1
2.英信流目録読み解く
居合棒太刀合之巻
 兼 大森流居合 小太刀之位
3、心持之事
 
一本目間之棒
 是者常二我居所尓目尓立ぬ様に八角尓ても四角尓てもいたし少キ者尓てくゝり付可置也亦定木の如くい多し置も能之
読み
一本目間之棒(まのぼう)
 是は常に我が居る所に目に立たぬ様に 八角にても四角にてもいたし 少なきものにてくゝり付け置くべき也 定木(定規)の如くいたし置くもよし
読み解く
 是は自分の常に居る場所に目立たない様に棒は八角でも四角でも良いので少しのものでくゝり付けて置くべきである。
また定規の様な物にして置くのも良いものである。

 いつも用心して、棒を目立たない所に括り付けて置くように心得を述べています。
棒を定規の様に加工して置くなどは良いアイデアです。是ならば部屋に立て掛けて置いても良さそうです。

 この「心持之事」は棒の扱いについての心掛けるべき事を述べています。棒術の業手附そのものではありません。

 「間之棒」の題名が面白いですね。「間」は何でしょう。居間の間、魔の棒、(一)間(6尺)の棒。自分のいる場所の間。
きっと意味があったのでしょうね。あるいは秘伝ですでに消えてしまったとか。

 

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2017年11月10日 (金)

曽田本その1の2英信流目録原文居合1棒太刀合之巻3心持之事1間之棒

曽田本その1
2.英信流目録原文
居合棒太刀合之巻
 兼 大森流居合 小太刀之位
3、心持之事
一本目間之棒
 是者常二我居所尓目尓立ぬ様に八角尓ても四角尓てもいたし少キ者尓てくゝり付可置也亦定木の如くい多し置も能之
読み
一本目間之棒(まのぼう)
 是は常に我が居る所に目に立たぬ様に 八角にても四角にてもいたし 少なきものにてくゝり付け置くべき也 定木(定規)の如くいたし置くもよし
 

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2017年11月 9日 (木)

曽田本その1の2英信流目録読み解く1居合棒太刀合之巻2棒合五ツ5込入

曽田本その1
2.英信流目録読み解く
居合棒太刀合之巻
 兼 大森流居合 小太刀之位
2、棒合五ツ
 
五本目込入
 是は楽に棒の中を持チ先の如く立合也敵より上ヱヲ打懸る所を我も右の上ヱ尓て請右の足を一足引キ敵左の下ヲ出ス也其時我も左の下タを合セ左の足を一足引キ敵亦上ヨリ討所を両手尓て両端を取り左の足を婦ミ込十文字二請ヶ下タ下タトはねる也仕廻盤右の足尓て詰る也
読み
五本目込入(こみいり)
 是は 楽に棒の中を持ち 先の如く立合也 敵より上を打ち懸けるところを 我も右の上にて請け 右の足を一足引き敵左の下を出す也 其の時我も左の下を合せ 左の足を一足引き 敵亦上より討つ所を 両手にて両端を取り左の足を踏込み十文字に請け 下 下とはねる也 しまいは右の足にて詰める也
読み解く
込入は、互に棒の中を持って「先の如く立合う」ですから行き違うのでしょう、敵は振り向きざま打ち掛かってくる、我も振り向きざま右上でこれに合わせる。
 敵右足を一足引いて左下に打ち込んでくる、其の時我も右足を一足引いて左の下で合わせる。
 敵亦右足を踏み込んで上から討ち込んで来るので我は棒の端を両手で持って左足を踏み込んで十文字に請ける。
 敵、下へ打ち込んで来るので左下で跳ね上げ、亦打ち込んで来るので右下で跳ね上げ、しまいは敵の水月に棒を突け右足通りに詰める。

「下た下たとはねるなり」ですから、敵は退きながら下、下と打ち込んで来るのを踏み込みつつ合わせて跳ね上げるのでしょう。

神傳流秘書 棒合 五本目 込入

 追込の如く両方立合我足を一足つゝ引上下合せ相手打込むを中二亭請下二亭合せ張如前勝也  以上五本
追込の如両方立合
追込:・・両方棒を左の手尓て持ち杖に突立合

読み
込入(こみいり)
 追込の如く 両方立ち合い 我が足を一足づつ引き上下合わせ 相手打込むを 中にて請け下にて合せ張り 前の如く勝つ也
 
 「前の如く打ち懸けて勝」の前の如くの部分は、三本目立合の「下にて合せ一方を廻し掛けて勝」

読み解く
 「追込の如く両方立合」ですから、一本目の様に双方棒を左手で杖に突き左足をやや前にして左足先に棒を突いて立合う。

 相手、右手を左手の下方に棒に添え右から廻して遣方の左面に右足を踏み込んで打込んで来る、遣方は左足を引いて同様に右手を左手の下方に添え右から廻して之を上で請ける。

 相手、右手を其の儘に左手を引いて棒の下を取り、左から廻して左足を踏み込んで遣方の右足に打込んで来る、遣方は右足を引いて同様に右手を其の儘に左手を引いて棒の下を取り左から廻して左足の前で之を請ける。

 相手、更に左手を其の儘に右手を棒の上に取り右から廻して右足を踏み込んで真向に打込んで来る、遣方は左足を引いて両手で棒を頭上に捧げ棒中で之を請ける。

 相手、更に左足を右足に引き付け、棒を右肩に取り右足を踏み込んで遣方の右足に打込んで来る、遣方左足を引き右足も追い足に之を下にてはり請けに請けるや左足を右足に引き付け、右肩から棒を廻し掛けて右足を踏込み相手の左面に打込み勝。

 相手前へ前へと攻めて来るのを一足づつ下りながら之に合わせ、真向に打込んで来るのを頭上に十文字に請け、更に足に打込んで来るのを下がりながら張り受けに合わせるや、攻めに転じて廻し掛けて踏み込んで打ち込み勝。

これで棒合五つは終了です。

次回は3、心持之事で五つあります。
この英信流目録以外に見当たらない坂橋流の棒術の心得のような業のような。
多分この伝書以外に残されていない貴重な資料でしょう。

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2017年11月 8日 (水)

曽田本その1の2英信流目録原文1居合棒太刀合之巻2棒合五ツ5込入

曽田本その1
2.英信流目録原文
居合棒太刀合之巻
 兼 大森流居合 小太刀之位
2、棒合五ツ
 
五本目込入
 是は楽に棒の中を持チ先の如く立合也敵より上ヱヲ打懸る所を我も右の上ヱ尓て請右の足を一足引キ敵左の下ヲ出ス也其時我も左の下タを合セ左の足を一足引キ敵亦上ヨリ討所を両手尓て両端を取り左の足を婦ミ込十文字二請ヶ下タ下タトはねる也仕廻盤右の足尓て詰る也
読み
五本目込入(こみいり)
 是は 楽に棒の中を持ち 先の如く立合也 敵より上を打ち懸けるところを 我も右の上にて請け右の足を一足引き敵左の下を出す也 其の時我も左の下を合せ左の足を一足引き 敵亦上より討つ所を 両手にて両端を取り左の足を踏込み十文字に請け 下 下とはねる也 しまいは右の足にて詰める也

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2017年11月 7日 (火)

曽田本その1の2英信流目録読み解く1居合棒太刀合之巻2棒合五ツ4引違イ

曽田本その1
2.英信流目録読み解く
居合棒太刀合之巻
 兼 大森流居合 小太刀之位
2、棒合五ツ
 
四本目引違イ

 是盤楽尓右の手尓て棒の端を取り引違ゥ也其引違イ様二左の手尓て棒の中を取り右の手を下げ棒の下を上ゲ上尓て亦合セ亦下タ下タと合也仕廻盤右尓て詰ル也
読み
 四本目引き違い(ひきちがい)
 是は 楽に右の手にて棒の端を取り引き違う也 其の引違さまに左の手にて棒の中を取り 右の手を下げ棒の下を上げ上にて亦合わせ 亦 下 下と合う也 しまいは右にて詰める也
読み解く
 この引違いは、互いに(楽には互いにの誤記かも知れません)右手で棒の端を持って引き摺りながら歩み行き引違(行き違う)。
 「引違イ」は「行違イ」の「引」と「行」の草書体の誤認又は誤記かも知れません。
 其の行き違う時に、左の手で棒の中程を持つや右廻りに振り向き右手を下げて右足前にして棒の下を突き上げて互いに上で合わせる。
 棒を頭上で持ち替え右足を踏み替えて左足前にして左下で合わせ、再び左足を踏み替えて頭上で棒を廻し右足を前にして右下で合わせ、右足を踏み出し棒を相手の水月に付けて詰める。

 詰めるにあたっては相手が亦、自分の右下(我が左下)に打ち込んで来ると思い合わせようと棒を振り上げる処を踏み込んで詰める。

 業名による「引違い」を忠実に辿れば、行違って、敵と認識するや振り返って、互いに戦い勝つのでなければなりません。一方的に振り返って奇襲したのでは原文から外れます。この辺の処は原文は抜けています。
 この「引違い」は「左側通行」を採りました。

 「引違い」は、行き違いとして、振り向く業としました。おそらく、原書は草書体で書かれていますでしょうから「引」と「行」の草書の判読によるものでしょう。曽田先生の文字では「引」としか読めません、誤認でしょう。


 なお業名は曽田本の英信流目録では「引違い」ですが神傳流秘書の「棒合 是は坂橋流之棒也と言」では「行違い」です。

神傳流秘書を読む 棒合 4本目 行違

行違
 両方右の手二亭棒を引摺り右あい二行違ふ時見返りて下を上二亭合せ又一方を上二亭合せ又一方を下二亭合張如前打懸て勝
「前の如く打ち懸けて勝」の前の如くの部分は、三本目請込の「下にて合せ一方を廻し掛けて勝」

 
読み
 行違(ゆきちがい)
 両方右の手にて棒を引き摺り 右あいに行き違う時 見返りて 下を上にて合せ 又 一方にて合せ 又 一方を下にて合わせ張り 前の如く打ち懸けて勝

 「前の如く打ち懸けて勝」の前の如くの部分は、三本目立合の「下にて合せ一方を廻し掛けて勝」

読み解く
 双方共に右手に棒の中ほどを持って引きずるようして右側を行き違う。
行き違ってお互いに見返り、左足出たとき棒の上を左手で持ち、右手を逆手に持ち替え、左に廻りながら右肩に棒を振り上げ、右足を踏み込んで相手の左面に打ち込み双方棒を合わす。ここが「見返りて下を上に合せ」の部分になります。

 「又一方を上にて合せ」は、右手を其の儘、棒を左手で後方に引き寄せ握りを持ち替え棒の上を下に下を上にして左肩に廻し、左足を踏み替えて相手の右面に打ち込む、相手、同様に棒を左肩に廻し右足を踏み替えてこれを受ける。

 「又一方を下にて合張」は双方、左手を其の儘、右手を後方に引いて棒の上を下に、下を上にして右肩から廻して右足を踏み替え相手の出足に打ち込む。

 「如前打懸て勝」は、三本目請込の業の「下にて合張り廻し掛て勝」を再現します。相手棒を張りこみ左足を踏み込み相手棒を左に廻し掛けて相手右面に打込み勝。

 

 

 

 

 

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2017年11月 6日 (月)

曽田本その1の2英信流目録原文1居合棒太刀合之巻2棒合五ツ4引違イ

曽田本その1
2.英信流目録原文
居合棒太刀合之巻
 兼 大森流居合 小太刀之位
2、棒合五ツ
 
四本目引違イ

 是盤楽尓右の手尓て棒の端を取り引違ゥ也其引違イ様二左の手尓て棒の中を取り右の手を下げ棒の下を上ゲ上尓て亦合セ亦下タ下タと合也仕廻盤右尓て詰ル也
読み
 是は 楽に右の手にて棒の端を取り引き違う也 其の引違さまに左の手にて棒の中を取り 右の手を下げ棒の下を上げ上にて亦合わせ 亦 下 下と合う也 しまいは右にて詰める也
 

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2017年11月 5日 (日)

曽田本その1の2英信流目録読み解く1居合棒立合之巻2棒合五ツ2請込ミ

曽田本その1
2.英信流目録読み解く
居合棒太刀合之巻
 兼 大森流居合 小太刀之位
2、棒合五ツ
 
三本目請込ミ
 亦上より打所を両手尓て棒の両端をとり十文字二請下タ下タと張ル也仕廻盤右尓て請ル也
読み
 三本目請込ミ(さんぼんめうけこみ)
 亦 上より打つ所を 両手にて棒の両端をとり 十文字に請け 下 下と張る也 しまいは右にて請ける也
読み解く


 「亦上より打処・・」今度は位に考えておきます。

 棒合ですから双方棒を持って、右足を少し出して右手で棒の中程を持ち、左手で棒の端を持ち、相手の左目につけて構えて立ち合う。
 相手棒を振冠り上から頭を打って来るので、我は右手を棒の上の端に摺り込み右足を踏み込み棒の両端を持って顔前頭上にて相手の打ち込みを請ける。
 相手退かんとする所、左足を踏込み左手を棒の中に摺り戻し相手の右膝を打つ、相手右足を引き棒で受け外すところ、直ぐに右手を後ろに引き左手を棒の端に摺り込み右手を棒の中に取るや右足を踏み込んで相手の左足を打つ、相手左足を引き棒で請け外す。同様に下、下と張り終いは右で相手の打ちを張り請け詰める。

古伝神傳流秘書の棒合
四本目請込

請込
 打ッ亭懸るを中二て請下二亭合せ一方尓て張尤立合請込ハ一ツに続ヶ遣ふ扨一方を廻し掛て勝
読み
請込(うけこみ)
 打って懸かるを中にて請け 下にて合せ 一方にて張る 尤も 立合と請込は一つに続けて遣う 扨一方を廻し掛けて勝つ

読み解く
 坂橋流の棒合の三本目は「請込」です。鞘木刀を使った仕組(組太刀)の太刀打之位で4本目に「請入」という業がありました。曽田先生のメモ書きに「請込共云う」、とあります。
 此の組太刀は大江先生に依る英信流居合之型の三本目独妙剣です。この棒の動作とは業名のみ同じで関連性は無さそうです。

 「尤立合請込ハ一ツに続ケ遣ふ(尤も 立合と請込は一つに続けて遣う)とされています。と云う事は二本目の立合で相手の棒を左に巻き捨てて棒の先を相手に詰めて勝のですが、相手、棒を振り上げて遣方の真向に右足を踏み込んで打ち懸けて来るのを、「中にて請」ですから遣方、左足、右足と追い足で退り、両手で頭上に一文字に請ける。

 相手、更に棒を振り上げ右足に打込んで来る、「下にて合せ」ですから、遣方左足を右足に踏み替下で合わせる。
 「一方にて張」は同方向にと読めるのですが右足を引いてしまいましたから「もう一方にて張り」として、更に左足に打ち込んで来るのを、右足を踏み替え同時に棒の先を左手に摺り込み、右手を棒中にして右上から、相手棒を張りこみ左足を踏み込み相手棒を左に廻し掛けて相手右面に打込み勝。

 古流剣術の切先の方向と、左右の足捌きの有り様を参考にし、踏み替え足を基準にして見ました。

 業名の請込から相手の攻撃を請けつつ勝ち口を得る様にしました。十文字請けして右下で合せ、即座に攻撃に出て相手の出足に張りこんで相手が合せるや、廻し掛けして面に勝も有でしょう。

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2017年11月 4日 (土)

曽田本その1の2英信流目録原文1居合棒立合之巻2棒合五ツ3請込ミ

曽田本その1
2.英信流目録原文
居合棒太刀合之巻
 兼 大森流居合 小太刀之位
2、棒合五ツ
 
三本目請込ミ
 亦上より打所を両手尓て棒の両端をとり十文字二請下タ下タと張ル也仕廻盤右尓て請ル也
読み
 三本目請込ミ(さんぼんめうけこみ)
 亦 上より打つ所を 両手にて棒の両端をとり 十文字に請け 下 下と張る也 しまいは右にて請ける也

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2017年11月 3日 (金)

曽田本その1の2英信流目録読み解く1居合棒太刀合之巻2棒合五ツ2立合

曽田本その1
2.英信流目録読み解く
居合棒太刀合之巻
 兼 大森流居合 小太刀之位
2、棒合五ツ
 
二本目立合

 是盤楽々左の手尓て棒の中を持チ近ク立合也楽々右手尓て棒の上の者之を逆手尓取り右の足を跡へ一足引キ逆様尓合セ亦楽々右の手を上ェあげ下タを合セ巻き捨ルなり
読み
 是は 楽々左の手にて棒の中を持ち近く立合う也 右手にて棒の上の端を逆手に取り 右の足を跡へ一足引き逆様に合わせ 亦楽々右の手を上へ上げ下を合せ巻き捨てる也
読み解く

相方とも棒の中程を左手で持って、やや右足を前にして近間に立っています。棒は6尺前後以上を云いますから太刀の場合の間よりやや遠いはずです。
  慣れないうちは特に遠間でのびのびと大きく打ち合った方が良いかも知れません。
 棒を左手で中程を持って左脇に自然に付け棒の先を下に向け斜めにして持つのでしょう、   左脇に杖に立てるも在りでしょう、あるいは、棒の先端を上に上げ相手の眉間につけるも在りでしょう。

 相手右足を引いて我が右面を打って来る。我は棒の上の端を右手を逆手にし取るや右足を一歩引き様に是に応じて棒を合せる。
 右手を下げ左手を棒の上に摺り込み棒を返して右手を上にして右足を踏み込み相手の右膝を打つ相手一歩下がり是を受ける、即座に相手の棒を下から巻き込んで右へ巻き捨て、相手の水月に付け詰める。

手付けは巻き捨てて業を終わっていますが、詰めておきます。

参考に神傳流秘書 棒合 二本目 立合
 如前立合棒を逆手二取り下を上二亭合又下二亭合せ巻捨る前之通り持立合たる時両方の手二亭逆手二取足を引て下を上尓て合又下二亭合遣方より左へ巻捨る

読み
立合(たちあい)

 前の如く立合い 棒を逆手に取り 下を上にて合せ 又 下にて合せ 巻捨てる
前の通り持ち 立合いたる時 両方の手にて逆手に取り 足を引いて下を上にて合せ 又 下にて合せ 遣方より左へ巻き捨てる
「如前立合」「前之通り持立合たる時」
追込:「両方棒を左の手尓て持杖二突き・・」
読み解く
 前の如く立合う、ですから棒を杖に突いて左足先に立て、左手で胸の辺りに添えて右足をやや引いてやや半身に双方立って出合います。
 相手「棒を逆手に取り」は左手の下方に右手の拇指を下向きに逆手に添え、「下を上にて合せ」は棒を、右肩から廻して地に突いていた棒の先を上にして、左面に打込んできます。
 遣方も同様に左足を引いて之を請ける。
 遣方即座に左手を引きつつ、棒の先へ右手を滑らせ、左肩から廻して左足を踏み替え左手を前にして相手の右足を打つ、相手も同様にして右足を踏み替え之を請ける。
 相手請けるや、下らんとする処、遣方より棒の先を上げつつ相手の棒を左に巻き捨て、棒の先を相手の水月に詰める。

 

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2017年11月 2日 (木)

戊戌(つちのえいぬ・ぼじゅつ)

 平成30年2018年は戊戌(つちのえいぬ・ぼじゅつ)です。

 明治維新1868年から150年、先の無条件降伏昭和20年1945年から73年経ちます。去年の「干支を読む」にも、同じ書き出しでした。
 明治維新の列強に追いつけ追い越せとも、日清、日露の勝ちに乗って戦争に突き進んでいった時代とも、先の敗戦後の思想的にも自信を無くし、復興とはエコノミックアニマルである事とも違う時代を人々が望んでいるような気がします。
 それは一部の国だけや、其の中の一部の人だけの繁栄によって何となく潤うものとは違う、かと言って福祉の名を借りた怠け者まで保護するものとも違うのです。
 ですから、決して、人気取りによる政治や、自分たちが勝つだけの戦略ばかりで、何処に向っていくのかの思いが伝わってこない、そんな中からは目先の事ばかりで新しい時代は来ないと思われます。
 一人一人が、言うべき事を責任を以て言う事が望まれるのではないのでしょうか。居場所がなくなる事を恐れていては何も変わらないのでしょう。
 
 この「干支を読む」も2009年暮れに2010年の寅年から書き始めたので8年分書いて来た事になります。
 戊戌(つちのえいぬ・ぼじゅつ)の年を遊んでみます。
1、戊戌(つちのえいぬ・ぼじゅつ)、十干十二支の組み合わせの35番目
 「戊」の文字の意味するもの。
 つちのえ(土陽兄)、ほこ、まさかり(鉞)に似た武器を描いた象形文字。
 無理やりに進む、植物が無理やり地表を破って顔を出す。
 
 「戌」の文字の意味するもの。
 イヌ、十二支の十一番め、時刻では今の午後八時及びその前後の二時間。
 方角では北西、動物では犬、五行では土。
 ホコの象形文字、農民が収穫したものを外敵から奪われない様武器で守る時期。
 「まもる」人と戈の会意文字で、兵士が武器を持って警備に立つこと。
 「戌」の別字「戍」
 
2、 「戊」の熟語、「戊」のつく漢字
  戊夜(ぼや)・戊子・戊牛・戊虎・戊卯・戊辰・
 戊巳・戊午・戊未・戊申・戊酉・戊戌・戊亥・
 戊戌戊政変・戊辰戦争
 
3、「戌」の熟語 「戌」のつく漢字
 屈戌(くつじゅつ)・戊戌・戌井・戌亥
 
4、戊・戌・犬の諺
  ・犬も歩けば棒にあたる
       出しゃばるからわざわいにあう。
               何かやっているうちに幸運に会う。
 ・犬も食わぬ
       犬も食わぬほど忌み嫌うこと。
 ・尾を振る犬は叩かれず
       従順な者は誰もひどい事をしない。
 ・飼い犬に手を噛まれる 
       可愛がっていた人から思いがけず害を請ける
 ・夫婦喧嘩は犬も食わぬ
       夫婦喧嘩は内輪のつまらぬ争い、
               他人がとやかくしない。
 ・犬猿もただならず
       犬と猿の仲よりもっと悪い仲。
 ・主憂うれば犬痩す
       主人に心配事があれば飼い犬も痩せる。
 ・犬馬の労
       主人や他人に力を尽くすへりくだった言葉。
 
5、戌・犬を詠んだ俳句 
 草枕犬も時雨るるか夜の声     芭蕉
 またうどな犬踏みつけて猫の恋  蕪村
 戸に犬の寝かへる音や冬籠    蕪村
 犬どもがよけてくれけり雪の道   一茶
 犬の子やかくれんぼする門の松  一茶
 江戸衆や庵の犬にもお年玉    一茶
 古郷や犬の番する梅の花      一茶
 
6、犬・戌を祀ってある神社
 ・老犬神社     秋田県大館市十二所葛原
 ・犬の宮・猫の宮 山形県東置賜郡高鼻町
 ・三峰神社     埼玉県秩父市三峰山
 ・武蔵御嶽神社  東京都青梅市武蔵御嶽山
 ・黒犬神社     静岡県藤枝市藤枝鬼岩寺
 ・霊犬神社     静岡県磐田市見付
 ・伊奴神社     愛知県名古屋市西区稲生町  
 
 
7、戊戌生まれの性格と有名人2018年に還暦を迎えます
 ・性格 
 戊戌の性格は、地味でありながら、プライドが高い人です。そのため頑固で目上に対しての反逆精神も旺盛です。その上、自分らしさを優先するため単独行動を好みます。
 凝り性で豊かな知識があります。また努力家で、とても堅実なため、目下に対しては面倒見が良く大事にします。
 
 ・有名人
 石川さゆり・時任三郎・松原千明・萬田久子・
  陣内孝則・玉置浩二・岩崎宏美・小室哲哉・
  宮崎美子・久本正美・森昌子・樋口可南子えetc

8、戊戌はどんな年だったのでしょう。
 
戊戌の年は60年ごとに巡ってきますから、60年前から遡ります。

・昭和33年1958年
 昭和天皇
 第2次岸信介内閣総理大臣
 インドネシアと平和条約・インドと通商協定・
 日中民間貿易協定・・狩野川台風・
 インスタントラーメン発売・テレビ受信契約100万突破・
 横山大観没す・米人工衛星打ち上げ成功
・明治38年1898年
 明治天皇
 伊藤・大隈・山県内閣総理大臣
 葉タバコ専売実施・第五回総選挙・
 第六回総選挙
・天保9年1838年
 仁孝天皇
 徳川家斉・徳川慶喜将軍
 佐渡一国騒動・都々逸流行
・安永7年1778年
 後桃園天皇
 徳川家治将軍
 ロシア船蝦夷厚岸に来航
・享保3年1718年
 中御門天皇
 徳川吉宗将軍
 広島藩の農民新政に反対し頭庄屋
 などを打ちこわす
 中国船との密貿易を厳禁す
 伊勢おかげ参り流行
・万治元年1658年
 後西天皇
 徳川家綱将軍
 江戸町々間数絵図をあらわす
 江戸に常火消設置
 諸国に風水害おこる
・慶長3年1598年
 後陽成天皇
 豊臣秀吉
 小西行長明軍に和平を求める
 朝鮮出兵から帰国
 秀吉諸大名に秀頼に忠節を誓う誓書をとる
 秀吉死す
・天文7年1538年
 後奈良天皇
 足利義晴将軍
 北条氏綱、下総葛西城を落とす
 大内義隆、山名氏を攻め自殺させる
 近畿、関東に大洪水
 諸国に悪疫流行
・文明10年1478年
 後土御門天皇
 足利義尚将軍
 畠山政長管領
・応永25年1418年
 称光天皇
 足利義持将軍
 畠山満元管領
 京都大火
・延文3年1358年
 後光厳天皇・後村上天皇
 足利尊氏将軍
 細川清氏執事
 天竜寺火災
 足利尊氏没す
・永仁6年1298年
 後伏見天皇・伏見天皇
 久明親王将軍
 北条貞時執権
 鑑真和上東征伝絵巻
 延暦寺戒壇・講堂など焼失
・暦仁元年1238年
 四条天皇・後堀河天皇
 藤原頼経将軍
 北条泰時執権
 将軍頼経上洛し検非違使別当となる
 浄光、勧進して鎌倉深沢に大仏建立
・治承2年1178年
 高倉天皇・後白河天皇
 関白藤原基房
 延暦寺の堂衆と学徒の争い激化、法皇、
 清盛に学徒の援助を命ず
・元永元年1118年
 鳥羽天皇・白河天皇
 関白藤原忠実
 京都に大風、多くの殿舎が倒壊
以下略す
 
 日本という国は何処に向って舵をとっているのでしょう。
 衆議院の解散が突然あって其の解散理由も不明瞭ならば、解散によって国民に審議を問う内容も不明瞭でした。
 野党の政策もよく解らないし、与党の反対をしているだけにしか思えませんでした。結果は与党が過半数を得て、またこの国はどこに向って行くのか不明瞭な政治が始まりました。
 市長選のように総理は国民投票として人物を選べる仕組みに替えなければ日本丸は太平洋でクルクル回っている様です。
 あんな市長では何もできないと言われながら3選している市長も居る。何もさせないのは、批判は出来ても何もしない廻りの人達かも知れない。
 
 企業のモラルも行政の基準も何処かおかしい、契約した基準値を守らない嘘つき、資格も無い者に検査を任せて印鑑だけのチェック。
 是等は、本来その基準値が必要だったのかよりも、契約違反が優先するのは当然ですが、それで安全性はどうなのかの実態は無視してとにかくマスコミがまくし立てるものなのか。
 受注企業には、誤魔化してもコスト優先で発覚しなければいいとして、ごまかしが出来ない者は、其の企業にとって優秀な人材ではないというおかしな悪習もあったりして。
 
 管理基準のチェックを有資格者が実施しなければならないとするならば、チェック量と有資格者の数が問題で、まずそこを明確にしておかなければ何度でも違反が発生する。
 有資格者で無くとも訓練を受けた人でも充分有効なチェック部分は誰がチェックしたかを明確にして、それを有資格者が認知すればいいものもある筈でしょう。
 四角四面の押し付け行政に振り回されているだけでは、無駄なコストが発生するだけで仕事をしていると思えない。
 守らせる行政と守る企業とは車の両輪であるべきで、常に双方で見直す心構えが必要でしょう。
 何年も続いて来た、ごまかしが発覚した原因は何でしょう。
 働く者と企業とにギャップがあり過ぎるのではないでしょうか。内部告発は消費者にとっては素晴らしい現象です。自慢できない自社を憂うる心から出たものならばですが。
 戊戌の年には、もっと見える日本に切り替わってほしいものです。やってはならない事はやらない、それが人間でしょう。
 北朝鮮の求めるものは何なのでしょう、何処からもそれを聞かされた気がしません。
 北朝鮮も求めるものを大声で言わなければただのヤクザが取り籠っているに過ぎないような国家に思えてしまいます。
 それでは、腕力か、飴玉を与えて解決するしかないように思えてしまいます。
 無差別殺戮の準備が出来ても何も解決しないでしょう。
 北からの攻撃に、避難しろと言っても避難場所など今の日本の住まい環境では不可能に近い。
 核の反対を叫びながら、状況判断から核の傘による安保をもって、国として反対をしない政権の不思議。反対ではない様に聞こえます。
 反対であるが、核の傘にはちゃんと潜って生きのびたいみたいです。無差別殺戮をやった米国にいつまで隠れているのでしょう。
 計画に基づいた防衛力強化として防衛備品の整備だそうです。整備には人も要るのです。金もかかるのです。国産ならいざ知らず米国から買うばかり。何処かおかしい。
 憲法改正も改正内容が見えません。
 それなのに憲法改正をしたいから衆議院を解散して改正の良し悪しを問う選挙をやって勝ったから進める、では変です。
 此処を改正すると、この様な国になって、この様に幸せになるとはだれも言わない様です。
 少子化を産めよ増やせよと改善するのは良いのですが、年齢の分布はいつまでにどのような構成になる様にするのでしょう。
 どんどん国内から海外に生産拠点を移している日本の企業です。産業空洞化を押える政策が全然見えてきません。
 労働人口は増えたが働く場所が無いのでは困ったものです。
 キャッシュレスの時代がひたひたと押し寄せオリンピックまでには進んでいなければ他国の人に見捨てられそうです。
 反面、サービス業から人がはみ出てしまう、その行き場も必要です。
 企業は一国のものからグローバルなものに転換せざるを得ないのでしょう。
 日本と言う国の行政から抜け出ていく様です。
 じたばたしているのは、政治家ばかりです。産業が無ければ政治家も半分以下で充分です。
 食料の自給率の低下は農業政策の無策によるのでしょう。
 若い人口の増加に合わせた農業・漁業などの産業の方向性を明確に打ち出すべきでしょう。飯は自分で食うのが基本でしょう、そのための戦略が無ければならない筈です。
 古い農業政策による利権にも手を付ける頃合いでしょう、保護主義では育つものも育たない。無策なくせに保護政策で農家から選挙の票を集めても衰退していくばかりです。
 再生可能なエネルギー開発はほったらかされ、原発再開ばかりが気になります。使用済み燃料のリサイクルはおろか廃棄もままならず、福島の二の舞をするのが落ちでしょう。
 帰りたい故郷がありながら、帰れない、帰っても子供を育てるには時間が経ち過ぎた悲しい現実。
 再生可能なエネルギー機器の開発はこの国でも十分可能です。どこぞの国から原発機器と燃料を買ってご機嫌取して居る様に見えてしまいます。
 地球温暖化は止まりそうもありません。
 気候変動は想定外では無く想定した上での生活環境の指針を打ち出す必要がありそうです。
 地球内部の動きは想定外を許しそうもない。想定してどう対処するのか示す必要があります。
 日本語があるのに、置き去りにして英語教育が優先の教育政策の様に思えます。日本国なんて要らないと思っている様に聞こえます。
 武道教育だそうです。武道って人殺しの教育ですか。天皇陛下万歳と叫んで又、産めよ増やせよした我が子を殺す気でしょうか。
 医療の遅れも気になります、愛する子供の内臓移植に多額の金を集めて海外に願いを込める父母、何処か間違っていませんか。 
 忖度、臭いなー。
 取り巻きも、官僚も・・・いうべきことは、言って膿を出す。
 思いつくままに・・・・。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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曽田本その1の2英信流目録原文1居合棒立合之巻2棒合五ツ2立合

曽田本その1
2.英信流目録原文
居合棒太刀合之巻
 兼 大森流居合 小太刀之位
2、棒合五ツ
 
二本目立合

 是盤楽々左の手尓て棒の中を持チ近ク立合也楽々右手尓て棒の上の者之を逆手尓取り右の足を跡へ一足引キ逆様尓合セ亦楽々右の手を上ェあげ下タを合セ巻き捨ルなり
読み
 是は 楽々左の手にて棒の中を持ち近く立合う也 右手にて棒の上の端を逆手に取り 右の足を跡へ一足引き逆様に合わせ 亦楽々右の手を上へ上げ下を合せ巻き捨てる也

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2017年11月 1日 (水)

曽田本その1の2英信流目録読み解く1居合棒太刀合之巻2棒合五ツ1追込ミ

曽田本その1
2.英信流目録読み解く
居合棒太刀合之巻
 兼 大森流居合 小太刀之位
2、棒合五ツ
 
一本目追込ミ

 上ェ下タ上ェ下タ下タ右を打出ス時盤右の足を先ェ出し左の下を合スル時ㇵ左の足を出し仕廻盤右の足尓て詰る也
読み
 上 下 上 下 下 右を打ち出す時は右の足を先へ出し 左の下を合する時は左の足を出し 終いは右の足にて詰める也
読み解く
 この棒合五つは 古伝神傳流秘書の棒術の第一項にある棒合(是は坂橋流之棒也と言う)に同じものと考えられます。
 項目の順序が前回の英信流目録第一項棒太刀合之棒八本が古伝神傳流秘書では第二項太刀合い之棒でしたから、英信流目録と神傳流秘書とでは入れ替わっています。
 曽田本は伝書を誰からいつ見せられ、いつ書写されたのかが不明ですから原本の所在がつかめません。明治以降の混乱から土佐の居合の乱れを目の当たりにされ、業技法の原点を曽田先生は純粋に追い求められたのでしょう。
古伝神傳流秘書の棒合
一本目追込
上下上下と合張り又一方を打懸て勝
両方棒を左の手尓て持杖二突立合上を合下を合又上を合又下を合遣方より一方二亭張り又一方を打懸て勝也
読み
追込(おいこみ)
 上下 上下と合い張り 又 一方を打懸けて勝つ
 両方棒を左の手にて持ち 杖に突き立ち合う 上を合わせ下を合わせ 又 下を合わせ 遣方より一方にて張り 又 一方を打ち懸けて勝也

 双方とも棒を左手に持ち杖(つえ)に突き立合う。左手の位置は自然体で握り易く杖(つえ)を突く位置、棒の中程でしょう。杖ならば杖の上を掌で被せてもいいでしょう。

 一本目は業名「追込」ですから、相手が先に棒に右手を懸け仕掛けて来るのに応じ、遣方が追い込んで行き、相手は下って行く打ち合いを想定して見ます。

 双方棒を左手で杖(つえ)を突く様に持ち、棒の先を左足先前に付け右足をやや後ろに退いて立つ。
 相手、棒を持つ左手の下に右手を逆手に添え、左手を滑らせて棒の上方を持ち、右肩から廻して右足を踏み込んで我が左面に打ち懸けて来る、遣方も同様に右足を踏み込んで相手の棒に打ち懸けて之を留める。

 遣方透かさず左足を右足踵に踏込み棒を右肩に取るや右足を踏み込んで打方の右足に打込む。
 相手棒を右肩に担ぎ打込まんとするが、遣方に攻め込まれ右足を引いて左足に引き付け左足を引くや、右足前で同様に遣方の棒を請ける。

 遣方、左手を引いて右手を棒の先に滑らせ、左手を棒の中程まで滑らせ左肩に廻し取るや左足を踏み込んで、相手の右面を打つ、相手右足を引いて同様に之を請ける。
 遣方、透かさず右足を左足に引き付け、同様に棒を左肩に取るや、左足を踏み込んで相手の左足に打込む。
 相手、左足を右足に引き付け、右足を引いて之を請ける。

 遣方、左足に右足を引きつけ、棒を振り上げ、左足を踏み込んで相手の右足に打ち懸かる、相手是を退き乍ら請ける、遣方即座に左足に右足を引き付け乍ら右手を後方に引いて左手を滑らせ棒の先を握り、右肩から棒を廻し乍ら右手を棒中に滑らせ右足を踏み込んで打方の左面を打ち勝つ。
 双方、右半身で棒を合せ元の位置に戻る。 


 英信流目録の棒合五ツの抜けを神傳流秘書の棒合が補っています。
 追込みですから遣方にどんどん攻め進んでもらいました。
棒は上下は有りませんから、上下を返して打ってみました。刀と同様に一方を先端として、手を持ち替えずに順の打ち逆の打ちなども追い込みながら詰めて行かれるでしょう。

 

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