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2017年11月 9日 (木)

曽田本その1の2英信流目録読み解く1居合棒太刀合之巻2棒合五ツ5込入

曽田本その1
2.英信流目録読み解く
居合棒太刀合之巻
 兼 大森流居合 小太刀之位
2、棒合五ツ
 
五本目込入
 是は楽に棒の中を持チ先の如く立合也敵より上ヱヲ打懸る所を我も右の上ヱ尓て請右の足を一足引キ敵左の下ヲ出ス也其時我も左の下タを合セ左の足を一足引キ敵亦上ヨリ討所を両手尓て両端を取り左の足を婦ミ込十文字二請ヶ下タ下タトはねる也仕廻盤右の足尓て詰る也
読み
五本目込入(こみいり)
 是は 楽に棒の中を持ち 先の如く立合也 敵より上を打ち懸けるところを 我も右の上にて請け 右の足を一足引き敵左の下を出す也 其の時我も左の下を合せ 左の足を一足引き 敵亦上より討つ所を 両手にて両端を取り左の足を踏込み十文字に請け 下 下とはねる也 しまいは右の足にて詰める也
読み解く
込入は、互に棒の中を持って「先の如く立合う」ですから行き違うのでしょう、敵は振り向きざま打ち掛かってくる、我も振り向きざま右上でこれに合わせる。
 敵右足を一足引いて左下に打ち込んでくる、其の時我も右足を一足引いて左の下で合わせる。
 敵亦右足を踏み込んで上から討ち込んで来るので我は棒の端を両手で持って左足を踏み込んで十文字に請ける。
 敵、下へ打ち込んで来るので左下で跳ね上げ、亦打ち込んで来るので右下で跳ね上げ、しまいは敵の水月に棒を突け右足通りに詰める。

「下た下たとはねるなり」ですから、敵は退きながら下、下と打ち込んで来るのを踏み込みつつ合わせて跳ね上げるのでしょう。

神傳流秘書 棒合 五本目 込入

 追込の如く両方立合我足を一足つゝ引上下合せ相手打込むを中二亭請下二亭合せ張如前勝也  以上五本
追込の如両方立合
追込:・・両方棒を左の手尓て持ち杖に突立合

読み
込入(こみいり)
 追込の如く 両方立ち合い 我が足を一足づつ引き上下合わせ 相手打込むを 中にて請け下にて合せ張り 前の如く勝つ也
 
 「前の如く打ち懸けて勝」の前の如くの部分は、三本目立合の「下にて合せ一方を廻し掛けて勝」

読み解く
 「追込の如く両方立合」ですから、一本目の様に双方棒を左手で杖に突き左足をやや前にして左足先に棒を突いて立合う。

 相手、右手を左手の下方に棒に添え右から廻して遣方の左面に右足を踏み込んで打込んで来る、遣方は左足を引いて同様に右手を左手の下方に添え右から廻して之を上で請ける。

 相手、右手を其の儘に左手を引いて棒の下を取り、左から廻して左足を踏み込んで遣方の右足に打込んで来る、遣方は右足を引いて同様に右手を其の儘に左手を引いて棒の下を取り左から廻して左足の前で之を請ける。

 相手、更に左手を其の儘に右手を棒の上に取り右から廻して右足を踏み込んで真向に打込んで来る、遣方は左足を引いて両手で棒を頭上に捧げ棒中で之を請ける。

 相手、更に左足を右足に引き付け、棒を右肩に取り右足を踏み込んで遣方の右足に打込んで来る、遣方左足を引き右足も追い足に之を下にてはり請けに請けるや左足を右足に引き付け、右肩から棒を廻し掛けて右足を踏込み相手の左面に打込み勝。

 相手前へ前へと攻めて来るのを一足づつ下りながら之に合わせ、真向に打込んで来るのを頭上に十文字に請け、更に足に打込んで来るのを下がりながら張り受けに合わせるや、攻めに転じて廻し掛けて踏み込んで打ち込み勝。

これで棒合五つは終了です。

次回は3、心持之事で五つあります。
この英信流目録以外に見当たらない坂橋流の棒術の心得のような業のような。
多分この伝書以外に残されていない貴重な資料でしょう。

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