« 曽田本その1の2英信流目録原文1居合棒太刀合之巻4極意之大事7行(引)合之棒 | トップページ | 曽田本その1の2英信流目録原文1居合棒太刀合之巻4極意之大事8常之棒 »

2017年12月 3日 (日)

曽田本その1の2英信流目録読み解く1居合棒太刀合之巻4極意之大事7行(引)合之棒

曽田本その1
2.英信流目録読み解く
居合棒太刀合之巻
 兼 大森流居合 小太刀之位
4、極意之大事
 
七本目行(引)合之棒
 是者中を取り楽尓(互尓)行(引)也我も随分行(引)て敵行(引)所を付込ミとりたおすべ之
読み
七本目行(引)合之棒(ゆきあいのぼう、ひきあいのぼう)
 是は 中を取り楽に(互に)行(引)く也 我も随分(充分)行(引)て 敵行(引)所を付込み取り倒すべし
 この 七本目は文字の判読が「行合之棒」なのか「引合之棒」なのか草書体が不十分で読み取れません。
 原本によるのか、曽田先生の癖なのか単独の文字では厄介です。河野百錬先生の「無双直伝英信流居合兵法叢書」では「引合之棒」と読んでいます。
読み解く
 これを「行合之棒」ではしばらく何を言わんとしているのかわかりませんでした。「引合之棒」と読むことで言いたいことが理解出来てきました。
 わかった時は、現代居合では置き捨てにしている闇討ち、騙まし討ち、あるいは「のほほんとして平和ボケ」の頭を殴りつけるものでした。
 それは兵法に於ける騙まし討ち、卑怯とも取れる事でした。

 これは書き出しの字句に「是者中を取り」に注目し「仲裁を受け入れ」て、あるいは「お互いに引くことにして」、互いに引き、我も棒を下げて充分に引いて、敵の戦闘意欲を無くさせておいて、敵の引き際を機に付け込み取り倒すのでしょう。此の様に解釈しました。いかがでしょう。

 孫子も兵は詭道(敵を欺く行為)也と言っています。あるいは奇正(奇は敵の思いも寄らない戦術・正は基本的な一定の戦術)とも言っています。

 このような、戦いは日本の戦国時代にも常にあった戦術でしょう。敵に打ち込ませておいて外して打ち込む等の事は当たり前の事で、只速く力任せなどの事では武術外の事でしょう。

 そうであれば、この極意之大事の七本目は「引合之棒」で決まりでしょう。

 
 

|

« 曽田本その1の2英信流目録原文1居合棒太刀合之巻4極意之大事7行(引)合之棒 | トップページ | 曽田本その1の2英信流目録原文1居合棒太刀合之巻4極意之大事8常之棒 »

曽田本その1の2英信流目録読み解く1居合棒太刀合巻」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 曽田本その1の2英信流目録原文1居合棒太刀合之巻4極意之大事7行(引)合之棒 | トップページ | 曽田本その1の2英信流目録原文1居合棒太刀合之巻4極意之大事8常之棒 »