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2017年7月30日 - 2017年8月5日

2017年8月 5日 (土)

曽田本その1の1神傳流秘書を読み解く10夏原流和之事3小具足9髻附

曽田本その1
1.神傳流秘書を読み解く
3、夏原流和之事
9)小具足
九本目髻附
髻附(ケイ、モトドリ、タブサ 曽田メモ)
 此事ハ亦常の通り坐して居時相手後より手を廻した婦さを取て押伏セむとするを支耳其手を前へ押者川し堅る
*読み
髻附(もとどりつき、たぶさつき)
 此の事は亦 常の通り坐して居る時 相手後ろより手を廻し 髻(たぶさ)を取りて 押し伏せんとするを機に 其の手を前へ押し外し堅める
読み解く
この業は、八文字に対座している時、相手がせり出してきて我が後ろに両手を廻し髻(たぶさ)を取り押し伏せようとされたので、掴まれた相手の手を掴んで「押しはづし」押し返すようにはずして前にかためる。

 髻はたぶさ、もとどりの読みで良いのでしょう。この文面からは、相手はどこに座していたのか、「常の通り座して居時」ですから対座でしょう。ここまでの八本がすべて対座していますからその様に解する方が自然でしょう。

 髻を取らせてしまったのは不覚ですが、相手もそれとなくスッと髻を取るのでしょう。いや、我から髻を取らせる様にしたのでしょう。
「押伏せむとするをきに」の「き」をとらえられなければ押伏せられてしまいます。髻の無い現代では此の業は替え業を考えてみるのも面白い様です。

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2017年8月 4日 (金)

曽田本その1の1神傳流秘書原文10夏原流和之事3小具足9髻附

曽田本その1
1.神傳流秘書原文
3、夏原流和之事
9)小具足
九本目髻附
髻附(ケイ、モトドリ、タブサ 曽田メモ)
 此事ハ亦常の通り坐して居時相手後より手を廻した婦さを取て押伏セむとするを支耳其手を前へ押者川し堅る
*読み
髻附(もとどりつき、たぶさつき)
 此の事は亦 常の通り坐して居る時 相手後ろより手を廻し 髻(たぶさ)を取りて 押し伏せんとするを機に 其の手を前へ押し外し堅める
 

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2017年8月 3日 (木)

曽田本その1の1神傳流秘書を読み解く10夏原流和之事3小具足8位ノ弛

曽田本その1
1.神傳流秘書を読み解く
10、夏原流和之事
3)小具足
八本目位ノ弛
位ノ弛
 相手胸を取るを左の手二亭取り合手立上り短刀を抜て打込を我右の手二亭打込ミ留躰を入って中耳入り倒す
読み
位ノ弛(くらいのゆるみ・くらいのはずし?)
 相手胸を取るを 左の手にて取り 相手立ち上がり短刀を抜いて打込むを 右の手にて打込み留め 体を入って中に入り倒す
読み解く
 この業名の読みですが「くらいのはずし」と「弛」を「はずし」と読ませている様ですが、シ・チ「弛」の意味はゆるむ・ゆるめる。ぴんと張った弓がだらりとながく伸びることをあらわす会意兼形声文字で古訓では「ユミハツス・ハツス・ハツル・ユルフです。(藤堂明保偏 学研漢和辞典)
 この「位ノ弛」の業では、「はずし」は「外し」とも違う様です。
*
 互いに八文字に座す処、相手腰を上げ右足を踏み出し、左の手で我が胸を取る。我は即座に腰を上げ右足を踏み出し、相手の左手首を左の手で取る。
 相手立ち上がり短刀を抜いて我が頭上に打ち込んで来るのを、我は下から右手で相手の右手首を打ち留め、体を相手に付け入って押し倒す。

 相手が立ち上がり短刀を打ち込む際、我は低く相手に附け入って右手で叩き留める。さらに体を沈めて付け入って倒す・・相手が立ち上がっても中腰に座したまま短刀を打ち下ろす相手の右手首に我が右手を突き上げて留める。そのまま付け入って倒す。
 「相手立上り短刀を抜て打込むを我右の手にて打込み留」の文言の通りの打ち込みは相手の動作にどの様に応じるかは稽古次第でしょう。

 

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2017年8月 2日 (水)

曽田本その1の1神傳流秘書原文10夏原流和之事3小具足8位ノ弛

曽田本その1
1.神傳流秘書原文
10、夏原流和之事
3)小具足
八本目位ノ弛
位ノ弛
 相手胸を取るを左の手二亭取り合手立上り短刀を抜て打込を我右の手二亭打込ミ留躰を入って中耳入り倒す
読み
位ノ弛(くらいのゆるみ・くらいのはずし?)
 相手胸を取るを 左の手にて取り 相手立ち上がり短刀を抜いて打込むを 右の手にて打込み留め 体を入って中に入り倒す
 
 

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2017年8月 1日 (火)

曽田本その1の1神傳流秘書を読み解く10夏原流和之事3小具足7逆ノ折

曽田本その1
1.神傳流秘書を読み解く
10、夏原流和之事
3)小具足
七本目逆ノ折
逆ノ折
 此事ハ立合の支剱の事耳同し坐して居る違ひ計也
読み
逆ノ折(ぎゃくのおり)
 此の事は立合の支剱の事に同じ坐して居る違い計り也
参考 立合の四本目支剱
 相手我の胸を左の手二亭取る我可右の手二亭其手首を取り相手右の手二亭打込を我か左の手二亭請留右の手を相手のひぢの可ゞ美二外より懸向へ折常の稽古二ハ引廻した於春
読み
支剱(しけん)
 相手我の胸を左の手にて取る わが右の手にて其の手首を取り 相手右の手にて打込むを我が左の手にて請け留め 右の手を相手の肘の屈みに外より懸け向うへ折る 常の稽古には引き廻し倒す
読み解く
 立合の支剱は立業ですから、逆ノ折は坐して行います。
 相手がわが胸を左手で取る(つかむ)、我は右手でわが胸を掴んでいる相手の左手首を取る。相手は右拳で打ち込んで来るので我は左手で其れを請け止め、右手を相手の肘のかがみに外側から巻き懸けて相手の肘を折る。普段の稽古では引き廻して倒す。

 「相手のひぢの可ゞ美二外より懸向へ折」ですが、我が左手は相手の打ち込む右手を請け止めて制し、右手は相手の左手首を取っています。その右手を放し相手の右手の肘のかがみに外より懸け肘折りする。
 又は、我が右手は相手の左手首を持ったまま相手の右肘のかがみに懸ける事も相手次第で可能です。
いずれも、骨折させてしまいそうです。

 常の稽古では、相手の左右の手を取った状態で左廻りに引き倒すでしょう。

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2017年7月31日 (月)

曽田本その1の1神傳流秘書原文10夏原流和之事3小具足7逆ノ折

曽田本その1
1.神傳流秘書原文
10、夏原流和之事
3)小具足
七本目逆ノ折
逆ノ折
 此事ハ立合の支剱の事耳同し坐して居る違ひ計也
読み
逆ノ折(ぎゃくのおれ・ぎゃくのおり)
 此の事は立合の支剱の事に同じ坐して居る違い計り也
参考 立合の四本目支剱
 相手我の胸を左の手二亭取る我可右の手二亭其手首を取り相手右の手二亭打込を我か左の手二亭請留右の手を相手のひぢの可ゞ美二外より懸向へ折常の稽古二ハ引廻した於春
読み
支剱(しけん)
 相手我の胸を左の手にて取る わが右の手にて其の手首を取り 相手右の手にて打込むを我が左の手にて請け留め 右の手を相手の肘の屈みに外より懸け向うへ折る 常の稽古には引き廻し倒す

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2017年7月30日 (日)

曽田本その1の1神傳流秘書を読み解く10夏原流和之事3小具足6逆ノ剱

曽田本その1
1.神傳流秘書を読み解く
10、夏原流和之事
3)小具足
六本目逆ノ剱
逆ノ剱
 如前相手の手首を留多る時相手短刀を抜以て突んとするを膝を少し立弛し右の手二亭其突手を取り如前阿の希耳倒春也
読み
逆ノ剱(ぎゃくのつるぎ・ぎゃくのけん)
 前の如く相手の手首を留たる時 相手短刀を抜いて突かんとするを 膝を少し立て弛し
右の手にて其の突き手を取り 前の如く仰のけに倒す也
参考
「如前相手の手首を留多る時」の前は二本目剱當詰迄戻ります。「相手左の手二亭我可胸を取る我可左の手二亭其手首を取る」
「右の手二亭其突手を取り如前阿能希耳倒春」の前は五本目繰返でしょう。「相手短刀を抜亭打込を右の手二亭留其手を相手の額に押當阿能希ニねじ多を春」
読み解く
 神傳流秘書の文章は、省略が多くてこのように業毎の読み切りにすると厄介です。
前の如く(如前)が六本目逆ノ劔から五本目繰返、四本目瀧返、三本目先手と四回続きました、二本目劔當詰まで戻る事になります。

 前の如く相手の手首を留たる時は「相手左の手にて我が胸を取る我が左の手にて其手首を取る・・」ですから、相手が腰を上げ右足を踏み込んで左手で我が胸を取るのを我は即座に腰を上げ、右足を踏み込んで其の手首を取る。

 相手短刀を逆手に抜いて突こうとするのを、我は、右足を引き弛ずし右手で其の突き手を取り前の如くは前回の五本目繰返の「相手短刀を抜て打込を右の手にて留其手を相手の額に押當あおのけにねじたおす」でしょう。ここで業名の「逆ノ劔」に拘って相手は短刀を逆手に抜出し、突いて来るのでしょう。
相手の突き手を制して額に押し付け左手を引き左脇にあおのけにねじ倒す。

 「膝を少し立弛し」は右足を引いて膝を付け、左足を踏み込んで右脇にあおのけに倒すのも出来そうです。前の如くが二回もあって、省略しているのですが、此処はポイントだと示されて居る様な気のする処です。

 

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