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2017年8月6日 - 2017年8月12日

2017年8月12日 (土)

曽田本その1の1神傳流秘書原文10夏原流和之事4後立合2車返

曽田本その1
1.神傳流秘書原文
10、夏原流和之事
4)後立合 始終立合
二本目車返
車返
 行合耳我可右の手を相手の面耳打込す具耳躰を入って中に入り倒す也
読み
車返(くるまかえし・くるまがえし)
 行き合いに我が右の手を相手の面に打込み 直ぐに体を入って中に入り倒す也
 

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2017年8月11日 (金)

曽田本その1の1神傳流秘書を読み解く10夏原流和之事4後立合1上留

曽田本その1
1.神傳流秘書を読み解く
10、夏原流和之事
4)後立合 始終立合也
一本目上留
支剱の通り取って手を折を以やとすくばる支耳手を抜上介押付ヶ亭引廻し倒す
読み(うえどめ・うわとめ)
支剱の通り 取って手を折るを いやとすくばる機に 手を抜上げ押し付けて 引き廻し倒す
参考 「支剱の通り取って手を折を」
 夏原流和之事の2項目立合(皆相掛)の四本目支剱(2017年7月1日・2日)
支剱
 相手我の胸を左の手二亭取る我可右の手二亭其手首を取り相手右の手二亭打込を我か左の手二亭請留右の手を相手のひぢの可ゞ美二外より懸向へ折常の稽古二ハ引廻した於春

読み
支剱(しけん)
 相手我の胸を左の手にて取る わが右の手にて其の手首を取り 相手右の手にて打込むを我が左の手にて請け留め 右の手を相手の肘の屈みに外より懸け向うへ折る 常の稽古には引き廻し倒す
読み解く
 夏原流和之事の4項目は後立合の業名で、どの業も「始終立合」と言って立っての攻防です。
 夏原流の2項目に立合(皆相掛)が有りました。此の「後立合」の業シリーズは、立合の後の立合、いわゆる続立合と云う意味の様です。

 支劔の通り、相手我が胸を左の手にて取る、我が右の手にて其手首を取り、手首を折る様にすると、相手いやとすくむ様にする、其の機を捉えて相手の手を抜き上げて相手の顔に押し付け左脇に引き廻し倒す。
 「いやとすくばる」いやと身をちじめる、いやとすくむ、などと同意義であろうと思います。
 「手を抜上げ押付け」は、我が手を緩めては相手に其の機に乗ぜられそうです。相手の左手首を持ったまま下又は上に折れば相手が「いやとすくばる」様に我が胸から左手を離して引こうとするその機に顔面に押しつけてみました。

古伝の文言が抜けていて、動作が解らない処はあれやこれやと自分で研究しろと云って居ると思えばいいのでしょう。
 一人演武の空間刀法の居合稽古では得られない、相手との攻防での相手の動きと我の態勢、心と体の一致などの処を夏原流和之事は教えてくれています。

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2017年8月10日 (木)

曽田本その1の1神傳流秘書原文10夏原流和之事4後立合1上留

曽田本その1
1.神傳流秘書原文
10、夏原流和之事
4)後立合 始終立合也
一本目上留
支剱の通り取って手を折を以やとすくばる支耳手を抜上介押付ヶ亭引廻し倒す
読み
支剱の通り 取って手を折るを いやとすくばる機に 手を抜上げ押し付けて 引き廻し倒す
参考 「支剱の通り取って手を折を」
 夏原流和之事の2項目立合(皆相掛)の四本目支剱(2017年7月1日・2日)
支剱
 相手我の胸を左の手二亭取る我可右の手二亭其手首を取り相手右の手二亭打込を我か左の手二亭請留右の手を相手のひぢの可ゞ美二外より懸向へ折常の稽古二ハ引廻した於春

読み
支剱(しけん)
 相手我の胸を左の手にて取る わが右の手にて其の手首を取り 相手右の手にて打込むを我が左の手にて請け留め 右の手を相手の肘の屈みに外より懸け向うへ折る 常の稽古には引き廻し倒す

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2017年8月 9日 (水)

曽田本その1の1神傳流秘書を読み解く10夏原流和之事3小具足11影切掛

曽田本その1
1.神傳流秘書を読み解く
10、夏原流和之事
3)小具足
十一本目影切掛
影ノ切掛
 是は相手我後ゟ歩ミ来り我可髻を取り短刀を抜亭打込むを其侭後へ向位の弛の如く右之手二亭出会を留中耳入りたを春
以上十一
読み
影ノ切掛(かげのきりかかり)
 是は相手我が後ろより歩み来たり 我が髻を取り 短刀を抜きて打込むを 其の侭後ろへ向き位の弛の如く 右の手にて出合いを留め中に入り倒す
以上十一
参考 小具足八本目位ノ弛
 ・・相手後より手を廻した婦さを取て押伏せむとするを支耳其手を前へ押者川し堅る
 ・・相手後ろより手を廻し たぶさを取りて押し伏せんとするを機に 其の手を前へ押し外し堅める
読み解く
 この業名の影ノ切掛は、かげのきりかかりでしょうか。読みがわかりません。神傳流秘書松原流和之事小具足割十本目浦ノ波では「影の切懸」で「掛」が「懸」となっています。
河野先生の無双直伝英信流居合兵法叢書では「影之切掛」とあります。

 我は八文字に座す処、相手後ろよりスカスカと歩み来たり、腰を屈め我が髻を取り短刀を抜いて上から打ち込んで来るのを、座したまま後ろへ振り向き、相手の打ち込みを右手で受け留めさらに相手に付け入って左手で相手の右肘を取り右脇に引き倒す。

「短刀を抜て打込むを其儘後へ向位の弛の如く右の手にて出合を留」の其儘後へは、後ろへ振り向き「位の弛」のように受け留めるとしてみました。
「位ノ弛」は小具足の八本目にある業で、相手が前から我が胸を左手で取ってくるのを、我も左手でその手を取る、相手立ち上がって短刀を抜いて打ち下ろしてくるので、我が右手で突き上げるようにその右手に打ち込み留めています。

 前向き後ろ向きの違いがありますが、打ち込みを留める処が「・・如く」なのでしょう。

 以上十一本で小具足は終ります。

 小具足は「両方足を爪立左の膝を付き右之膝を浮けて折る八文字に坐す」ですから、是は現在で云う立膝の座仕方、居合膝の座仕方でしょう。

 敵は短刀を抜いて打込む程の近間での攻防です。相対する間合いは体軸で120cm4尺位でしょう。膝と膝で2尺でしょう。
 起こりを見せない様にするにはもっと近い膝と膝で1尺位の間を取る方が良いのでしょうが、人は互にどこまで膝詰め出来るでしょうか。
敵と意識すれば膝詰めは2尺がせいぜいでしょう、激論の末膝がぶつかる程の事も有かな・・など互にやって見ると良いかも知れません。

 此処での短刀は現代の刀の分類と同様かどうかは解りません。刃渡り1尺未満の短刀攻防と思われますが確証は有りません。刃渡り1尺から1尺5寸未満のものまではこの手附でやって見るのも良いだろうと思いますが、1尺5寸から2尺未満のものでは打太刀の動作は違うと思います。

 参考に小具足の一本目は短刀、二本目は小太刀、三本目は短刀、四本目不明、五本目短刀、六本目は短刀、七本目は立合の支剱に同じで不明、八本目は短刀、九本目は不明、十本目は不明、十一本目は短刀です。二本目小太刀ですが短刀で良いでしょう。不明の所は短刀を抜く前に勝負がついていますのでこれも短刀で良いでしょう。

短刀と小太刀の違いは、現代の刀剣の区分に至るまでの変遷が有るもので、あえて取り上げません。扱いやすく稽古しやすい長さのものを見出すのも業のうちでしょう。

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2017年8月 8日 (火)

曽田本その1の1神傳流秘書原文10夏原流和之事3小具足11影切掛

曽田本その1
1.神傳流秘書原文
10、夏原流和之事
3)小具足
十一本目影切掛
影切掛
 是は相手我後ゟ歩ミ来り我可髻を取り短刀を抜亭打込むを其侭後へ向位の弛の如く右之手二亭出会を留中耳入りたを春
以上十一
影切掛(かげきりかかり)
 是は相手我が後ろより歩み来たり 我が髻を取り 短刀を抜きて打込むを 其の侭後ろへ向き位の弛の如く 右の手にて出合いを留め中に入り倒す
参考 小具足八本目位ノ弛
 ・・相手後より手を廻した婦さを取て押伏せむとするを支耳其手を前へ押者川し堅る
 ・・相手後ろより手を廻し たぶさを取りて押し伏せんとするを機に 其の手を前へ押し外し堅める
 

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2017年8月 7日 (月)

曽田本その1の1神傳流秘書を読み解く10夏原流和之事3小具足10靭付

曽田本その1
1.神傳流秘書を読み解く
10、夏原流和之事
3)小具足
十本目靭付
靭付(ウツボ、矢入レ 曽田メモ)
 相手我右脇ゟ歩来り我可帯を取打込んとす類をす具耳相手の膝と足と耳手を掛押倒す
読み
靭付(うつぼつき)
 相手 我が右脇より歩み来たり 我が帯を取り 打ち込まんとするを 直ぐに相手の膝と足とに手を掛け押倒す
 「靭」とは矢入と有りますが、これではなめし革を意味します。これは「靫」の漢字で差し込むの意味の矢入れの「うつぼ」でしょう。(藤堂明保編学研漢和辞典)
 靭は靫の誤用と広辞苑も記述しています。

読み解く
 靭付は、靫附(付)(うつぼつき)でしょう。「我が帯に手を差し込み取る」で業名と何となくしっくっり来ます。
 
 我は八文字に座すところ、相手右脇よりスカスカと歩み来たり、腰を屈めて我が帯に左手を差し込み取り、右手で短刀を抜いて打ち込まんとする。
 我は即座に、相手の中腰になった右膝に右手を掛けて押し、その足首に左手を掛けて手前に引いて倒す。
 

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2017年8月 6日 (日)

曽田本その1の1神傳流秘書原文10夏原流和之事3小具足10靭付

曽田本その1
1.神傳流秘書原文
10、夏原流和之事
3)小具足
十本目靭付
靭付(ウツボ、矢入レ 曽田メモ)
 相手我右脇ゟ歩来り我可帯を取打込んとす類をす具耳相手の膝と足と耳手を掛押倒す
読み
靭付(うつぼつき)
 相手 我が右脇より歩み来たり 我が帯を取り 打ち込まんとするを 直ぐに相手の膝と足とに手を掛け押倒す
「靭」とは矢入と有りますが、これではなめし革を意味します。これは「靫」の漢字で差し込むの意味の矢入れの「うつぼ」でしょう。(藤堂明保編学研漢和辞典)
靭は靫の誤用と広辞苑も記述しています。

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