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2017年8月13日 - 2017年8月19日

2017年8月19日 (土)

曽田本その1の1神傳流秘書を読み解く10夏原流和之事4後立合5柱体

曽田本その1
1.神傳流秘書を読み解く
10、夏原流和之事
4)後立合
五本目柱体
柱体
 我ハ或ハ柱など耳添ふて居心持なり相手歩ミ来り両の手二亭我可胸を取り我可左の手二亭手首を取り相手のひぢの可ゞ美を右の手二亭下ゟ廻し亭取り我と一拍子耳左へねぢたをす也
読み
柱体(ちゅうたい)
 我は或は 柱などに添うている心持なり 相手歩み来たり両の手にて我が胸を取り 我が左の手にて手首を取り 相手の肘のかがみを右の手にて下より廻して取り 我と一拍子に左へねじたおす也
読み解く
 「我は或は」の書き出しはあまり見かけない気がしますが、柱など或は何かに添うようにして立っている心持でいる事というのでしょう。壁でもいいのでしょう。
 相手が歩み来たりて両手で我が胸を取るので我は左手で相手の手首を取り、相手のひじのかがみに右の手を下から廻しかけて取るや否や左へねじ倒す。

 相手が胸を取っても後ろに倒れたりすることはないような場取りです。下肢をしっかりさせて立ち、上体は緩やかにして、応じろとでもいうのでしょう。
 相手はどの様に両手で胸を取るのかが何も書かれていません。和服ですから右手で胸の辺り左衿を取り左手はその下か右衿でしょう。

 「我が左手にて(相手の)手首を取り」は相手の右手首を取り、「相手のひぢの可ゞ美を右の手二亭下ゟ廻し亭取り」でしょう。

 「我と一拍子耳左へねぢたをす」この表現を忠実にするには、相手が両手で胸を取り押す拍子に、我は相手を制し(相手退く・あるいはそのままの)その拍子に我も共に左へねじ倒せと言うのでしょう。

 

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2017年8月18日 (金)

曽田本その1の1神傳流秘書原文10夏原流和之事4後立合5柱体

曽田本その1
1.神傳流秘書原文
10、夏原流和之事
4)後立合
五本目柱体
柱体
 我ハ或ハ柱など耳添ふて居心持なり相手歩ミ来り両の手二亭我可胸を取り我可左の手二亭手首を取り相手のひぢの可ゞ美を右の手二亭下ゟ廻し亭取り我と一拍子耳左へねぢたをす也
読み
柱体(ちゅうたい)
 我は或は 柱などに添うている心持なり 相手歩み来たり両の手にて我が胸を取り 我が左の手にて手首を取り 相手の肘のかがみを右の手にて下より廻して取り 我と一拍子に左へねじたおす也

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2017年8月17日 (木)

曽田本その1の1神傳流秘書を読み解く10夏原流和之事4後立合4七里引

曽田本その1
1.神傳流秘書を読み解く
10、夏原流和之事
4)後立合
四本目七里引
七里引
 行合二我可手を取らんと手を出ス処を其手を此方ゟ取り指を折て我可躰を廻る遍し相手自らた於るゝ也
読み
七里引(しちりびき)
 行き合いに我が手を取らんと手を出す処を 其の手を此方より取り 指を折りて 我が体を廻るべし 相手自ら倒るゝ也
読み解く
 七里引は現代の合気道にもその名称があるようです。
ここでは、双方スカスカと歩み寄り行き合う時に、相手が我が手を取ろうと手を出して来る処、此方よりその手を取って、指を折り上げ、左廻りに体を開けば相手は勝手に倒れる。

この夏原流の七里引は特に関節を如何こうしろとは言っていません。自然体でゆるゆる応じろとでも言うようです。

 

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2017年8月16日 (水)

曽田本その1の1神傳流秘書原文10夏原流和之事4後立合4七里引

曽田本その1
1.神傳流秘書原文
10、夏原流和之事
4)後立合
四本目七里引
七里引
 行合二我可手を取らんと手を出ス処を其手を此方ゟ取り指を折て我可躰を廻る遍し相手自らた於るゝ也
読み
七里引(しちりびき)
 行き合いに我が手を取らんと手を出す処を 其の手を此方より取り 指を折りて 我が体を廻るべし 相手自ら倒るゝ也
 
 

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2017年8月15日 (火)

曽田本その1の1神傳流秘書を読み解く10夏原流和之事4後立合3屏風返

曽田本その1
1.神傳流秘書を読み解く
10、夏原流和之事
4)後立合
三本目屏風返
屏風返
 玉多れの通り耳取り来るを是は相手の後へ我可右足を踏込ミ我も共耳阿をの介耳そり後へた於す也

読み
屏風返(びょうぶかえし)
 玉たれ(立合の六本目玉簾(たますだれ)でしょう)の通りに取り来るを 是は相手の後ろへ我が右足を踏み込み 我も共に 仰のけに反り 後へ倒す也
参考 立合六本目玉簾
 相手我が左右之指を取り上へ折上類処を此方より其親指を尓きりを入っ亭相手の手を引もぢ指を肩二可希亭相手の左の手を前へ取り躰をぬ希亭引廻す
読み解く
 「玉たれ」は「たますだれ玉簾」の欠字でしょう。
 玉簾は夏原流和之事二番目の立合の六本目玉簾「相手我が左右の指を取り上へ折上る処を 此方より其親指をにぎり 躰を入って 相手の手を引もじ 指を肩にかけて相手の左の手を前へ取り躰をぬけて引廻す」。という業でした。

 相手に指を取られて上へ折り上げるならば、此方から相手の親指を握りこんで、相手の後ろに右足を踏み込み、諸共に相手を仰のけに後ろに反り倒す。相手が指を取る手を制してしまえば後は如何にかなるでしょう。
 
 玉簾のように相手は前から我が左右の指を取りに手を伸ばして来るので、取られる前に我は相手の後ろに右足を踏み込み、相手の肩を取って諸共に相手を仰のけに反り返って後ろに倒す。左右の指を取られる前に後ろに廻ってみました。

 屏風返の業名は、我も共に、ぱたんと屏風を閉じる様に密着して、相手を後に倒す様でしょう。

 

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2017年8月14日 (月)

曽田本その1の1神傳流秘書原文10夏原流和之事4後立合3屏風返

曽田本その1
1.神傳流秘書原文
10、夏原流和之事
4)後立合
三本目屏風返
屏風返
 玉多れの通り耳取り来るを是は相手の後へ我可右足を踏込ミ我も共耳阿をの介耳そり後へた於す也

読み
屏風返(びょうぶかえし)
 玉たれ(立合の六本目玉簾(たますだれ)でしょう)の通りに取り来るを 是は相手の後ろへ我が右足を踏み込み 我も共に 仰のけに反り 後へ倒す也
参考 立合六本目玉簾
 相手我が左右之指を取り上へ折上類処を此方より其親指を尓きり躰を入っ亭相手の手を引もぢ指を肩二可希亭相手の左の手を前へ取り躰をぬ希亭引廻す

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2017年8月13日 (日)

曽田本その1の1神傳流秘書を読み解く10夏原流和之事4後立合2車返

曽田本その1
1.神傳流秘書を読み解く
10、夏原流和之事
4)後立合 始終立合
二本目車返
車返
 行合耳我可右の手を相手の面耳打込す具耳躰を入って中に入り倒す也
読み
車返(くるまかえし・くるまがえし)
 行き合いに我が右の手を相手の面に打込み 直ぐに体を入って(行って ?)中に入り倒す也
読み解く
 業名は車返ですが、業はどうでしょう。双方スカスカと歩み寄り、行き合う時(すれ違う寸前)に我の方から相手の顔面に右手を打ち込み、直ぐに体を相手に附け入って中に入り倒す。

 「躰を入って中に入り倒す」の方法が記述されていません。相手の顔面に一当て打ち込んでいますから一瞬のけぞって気が遠くなる処を押し倒す。或は突き倒す。
 体を沈めて右手で顔面を、左手で相手の右足を取って仰のけに倒す。此処は幾つもの技が繰り出せそうです。
 それにしても、古伝は命を懸けた攻防を伝えて来るので、現代居合における雰囲気とは雲泥の差です。何しろ相手の仕掛けに応じるのが現代居合です。この業も、行き違う寸前に相手の害意を察したと解すれば良いのでしょうが、少々手前勝手な理屈です。

参考
 夏原流和之事2項目立合二本目無想(2017年5月27,28日)
 行合二相手の足を取り送り右の手二亭膝を押の希てた於春  

読み
 行合に相手の足を取り送り右の手にて膝を押のけてたおす

 業名は「無想」何も思わずにと云うのでしょう。「行合」ですから、双方立って行き合う、所謂歩み寄る時、ふっと身を屈め左手で相手の右足を取って引き上げるようにして送り込み、右手で左足の膝を押し除ける様に引き込み後ろに倒す。
 此の、無想も我から一方的に仕掛けています。或は当然敵であると認識して双方殺気を漲らせて行き合うのでしょう。 

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