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2018年1月 5日 (金)

曽田本その1の2英信流目録読み解く1居合棒太刀合之巻6大森流居合之位9勢中刀

曽田本その1
2.英信流目録原文
居合棒太刀合之巻
 兼 大森流居合 小太刀之位
6、大森流居合之位
 
九本目勢中刀
 是も坐して居也右向の方ゟ敵立て来る心持也我其時右の足より立チ一文字二拂ふ也其侭かむり討込ム也跡ハ血ぶるひをし左の足を右の足尓揃納る時右の足一足引納る時春ねをつ可ぬ也
読み
九本目勢中刀(せいちゅうとう)
 是も坐して居る也 右の向こうの方より 敵立ちて来る心持ち也 我其の時右の足より立ち一文字に払う也 其の儘かむり討ち込む也 跡は血ぶるいをし 左の足を右の足に揃へ 納める時右の足を一足引き 納める時脛を着かぬ也
読み解く
 *
 是も我は正面向きに座して居ても、左向きでも、右向きでも、敵は我が右向き(右肩)の方から敵は立って上段に振り冠って来る心持ちです。
 其の時我は腰を上げ右足を敵の方に向けて立ち上がり、一文字に抜き払う。
 其の儘振り冠って敵の真向に討ち込む。
 跡は血ぶるいをし、左足を右足に踏み揃え、納刀の際右足を一足引いて納刀する。納刀の時脛を床に着かない事。

 一文字に何処を目掛けて抜き払うのか記載は有りません、敵は立ち上って歩み来るのです。一文字の抜き付けの部位は、上段に振りかぶった敵の小手・上段から振り下ろさんとする小手・上段に振りかぶって歩み寄る胴。何れでも良いのです。部位に応じた我が態勢は様々です。

 其の儘上段に振り冠っています。左足右足と踏み込む様には書かれていません。右足を踏み出して一文字に敵刀を払いその足のまま振り冠って打ち込んでいます。
 敵が後ろに退くならば左足右足と追い込んで仕留めるのでしょう。
古伝は振り冠り討ち込む、とだけです。

 これも、古伝神傳流秘書大森流之事九本目勢中刀では「右の向より切て懸るを踏出し立って抜付打込血震し納る此事は膝を付けず又抜付に払捨て打込事も有」
英信流目録とも同じですが、「右の向こうより」ですから、左向きに坐し、正面から切って懸られたのに応じるのです。

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