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2018年3月16日 (金)

曽田本その1の3業附口伝読み解く4大小立詰4骨防返

曽田本その1
3業附口伝原文
4、大小立詰
四本目骨防返
 互二對立スル也打ハ仕ノ柄ヲ両手ニテトリ二来ル也我ハ右手ニテ敵ノ両手ヲ越シテ柄頭ヲトッテ両手ニテ上二モギトル也
 (敵両手ニテ柄ヲ取る時引廻シモグ 五藤正亮先生の教示)
読み
 互に対立する也 打は仕の柄を両手にて取りに来る也 我は右手にて敵の両手を越し柄頭を取って両手にて上に捥ぎ取る也
 (敵両手にて柄を取る時 引き廻し捥ぐ)
古伝神傳流秘書大小立詰二本目骨防返
 相懸り二懸りて相手我刀の柄を留めたる時我右の手尓て柄頭を取り振りもぐ也
読み
古伝神傳流秘書大小立詰二本目骨防返(ほねもぎかえし)
読み解く

 此の業は神傳流秘書では大小詰の二本目骨防扱に有ります。「立合骨防返に同じ故に常になし」と大小詰ではいつもは稽古しないと言っています。

 大小立詰めは、打太刀は小太刀を差し、遣方は太刀を差しての立業です。双方スカスカと歩み寄り、相手が我が刀の柄を両手で取って抜かさない様に押し付けて来る。
 我は透かさず右手を柄頭に取って柄を上に引上げ相手の手を振りもぐ。相手の我が柄を取るのが、右手だけ、両手、左手など在りそうですが工夫次第でしょう。
 振り捥いだら、後は抜き打ちでも柄當でもありでしょう。古伝は語らずです。

*五藤先生の大小立詰の骨防返「引廻しもぐ」も稽古しておくと良いかも知れません。形ばかりに拘って稽古熱心であっても、喧嘩慣れしたやくざにはコロッと負ける話も聞いたような・・。

 江戸末期に竹刀による試合稽古に慣れた者に古流の「かたち」だけの稽古しかしていなかった者が打ち負かされる話も聞きます。
 申し合わせの形稽古で打太刀が打ち易い様に仕太刀に打ち込む隙を作って打たせる、身長も似たような者同士で稽古する。足踏みも所定の踏み数で稽古するetc・・。
 何故ですかと問えば「昔からの形稽古のやりかただから、上達したら変化もする」と云うのですが「何時も同じ人と、同じ形ですね」とやると「演武会の出し物なのでこうする」やれやれです。
 其の上「大会の合同演武だからばらばらにならない様に組同士が動作を合せて」動作は愚か、足数も歩幅まで合わせ、打ち合った位置から、戻る位置まで合わせています。武的演舞の究極です。
 大方は軍属上がりの師匠の指導に依るのでしょう。乾いた号令が響いています。

嶋 専吉先生の第19代福井春政先生の大小立詰骨防返
「互に対立す。 打太刀、仕太刀の柄を両手にて捉りに来るを仕太刀右手にて打太刀の両手を越して柄頭をとって両手にて上に捥ぎ取るなり。」

*曽田本業附口伝の儘です。

 

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