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2018年3月10日 (土)

曽田本その1の3業附口伝読み解く4大小立詰1〆捕

曽田本その1
3業附口伝読み解く
4、大小立詰
一本目〆捕
 互二對立スル也打ハ両手ニテ仕ノ柄ヲ握ルヲ仕ハ左手ヲ以テ打ノ左手首ヲ握ル也更二□ノ時スグニ仕ハ右手ニテ打ノ両腕ヲ締メ込ミ我体ヲ台二シテ之レヲ極メル也
 (敵両手ニテ柄ヲ握ル左手ニテ敵ノ左ノ手首ヲ押へ躰ヲ込ミ〆付ル)
読み
 互に対立する也 打は両手にて仕の柄を握るを 仕は左手を以て打の左手首を握る也 更に□(其)時直に仕は右手にて打の両腕を締め込み 我が体を台にして之を極める也
 (敵両手にて柄を握る 左手にて敵の左の手首を押へ体を込み締め付ける)

古伝神傳流秘書大小立詰 四本目〆捕
 相懸りに両方より懸る時相手両手にて我刀の柄を留我左の手にて相手の脇つぼへ入れて両手を〆引上如何様にも投る也
読み
古伝神傳流秘書大小立詰四本目〆捕
 相懸かりに両方より懸かる時 相手両手にて我が刀の柄を留 我左の手にて相手の脇坪へ入れて両手を締め引上げ 如何様にも投げる也
読み解く

 仕は太刀を差し、打は小太刀を差し互いに相対して立つ。立ち位置は手を伸ばせば相手に十分触れる事ができる距離を想定します。
 お互いの体格を合わせる様な、安易な稽古はせずにどんな人とでも勝てる事を学ぶべきでしょう。

 互いに向かい合って立ちます。打は両手で仕の柄を握って抜かせないようする。仕は左手で打の左手首を握り、即座に打の両腕の肘に右手を掛け、体をぐっと付け込んで極める。
 五藤先生は「左手首を押へ、・・・両肘折を押へ・・」と押へると記述されています。

*
 古伝神傳流秘書では〆捕は四本目でした。曽田先生による五藤先生の業附口伝大小立詰では〆捕は一本目になっています。この入れ替りの順番も何故か疑問です。全業を終ってから考えてみます。
 大小立詰は我は太刀を差し、相手は小太刀を差しての立合いです。刀を抜く以前の攻防を習うもので、居合は刀を抜くものとばかり思っていたのでは、柄に手を懸けるや制せられてしまいます。

 双方相懸りに歩み寄る時、相手我が柄を両手で押さえて抜かさない様に制して来る。我は左手で相手の脇坪に左手を差し入れて、相手の両手を抱きかかえ締め上げ左足を退くや体を沈め左脇に投げ倒す。

 此の場合は、我は柄に手を懸けている、或はいない、特に指定されていません。三本目の鍔留が柄に手を掛けた処其の手を留められていますから、ここは柄に手を懸ける前に相手に柄を制せられるとするのでしょう。

「両手を〆上げ」は相手の両腕の肘のかがみを裏から抱く様に締め上げるのでしょう。


 第九代の林六太夫守政の時代から150年程後の業手附が五藤先生のものでしょう。
古伝は、相手の脇坪に左手を差し入れています、業附口伝では相手の左手を押えて、相手の両肱を右手で押さえこんでいます。
 其れでなければならないと言う事ではないと思いますが、先ず指示された通りと云うのが古伝を稽古する筋でしょう。

嶋 専吉先生の第19代福井春政先生の大小立詰一本目〆捕
「打太刀、仕太刀互に対立す。打太刀は両手にて仕太刀の柄を握るを仕太刀は左手を以て打太刀の左手首を握る、更にこのとき直に仕太刀は右手にて打太刀の両腕を締め込み己が体を台にして之を極めるなり」

*曽田先生の業附口伝其の儘です。

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