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2018年4月14日 (土)

曽田本その1の4居合根元之巻読み解く6小藤亀江伝来の目録16

曽田本その1
4.居合根元之巻読み解く
6、小藤亀江伝来の目録
16無雙直伝英信流居合目録
 
極意之大事 
 
1.暇乞・2、獅子洞入・3、地獄捜・4、野中幕・5、逢意時雨
6、火村風・7、鉄石・8、遠方近所・9、外之剱・10、釣瓶返
11、智羅離風車
読み解く
8、遠方近所
 小藤亀江の相伝した目録は項目のみですから是だけではどのように極意を身に付けたのか解りません。
 一回ぐらいは谷村樵自庸から講義を受けたか、伝書の写し書きをしたか、授与されたかあったかもしれません。
 現代居合では十段になっても目録のみでそれも第17代大江正路の残した居合の形の順番が書かれてある程度でしょう。
 「遠方近所」の極意は英信流居合目録秘訣の九項目目に残されています。
遠方近所
 我に敵する者と見るときは其の者の側に寄りて居る事肝要也或は庭前の花にことよせ或は掛物を見る躰抔して側に近よりて居べし刀に手をかけば其儘手を取って引倒すべし間を隔てゝ居る故に不覚を取るなり或は意趣有って仕掛られ丸腰にて出合て不覚を取たる者も間々之有也是等も此習を得たればたとい丸腰なり共不覚をば取まじ其故はいや貴殿の短慮なり能く合点せよ抔と云て側に詰寄て居る時は刀をぬけば引倒す故丸腰とても不覚は取まじきなり
亦大事の仕物九寸五分の合口抔を指近く居て思わぬ処で取って引寄さしころす時はたしかに仕留る也是等皆師子王かんよう也


 我に敵する者だと見た時は、其の者の側に寄って居る事が肝要である。或は庭の花に事寄せ、或は掛物を見る振りをして側に近寄って居るのである。
刀に手を掛けたなら其の儘その手を取って引き倒せばよい、間を隔てて居るので不覚を取るのである。
 或は意趣あって仕掛けられ丸腰で出合って不覚を取った者も間々ある。これ等も此の習いを得ていれば丸腰であっても不覚を取る事は無い。
 それ故「いや貴殿の思い違いでしょう、よくお考え下さい」抔と云って側に詰め寄って居れば刀を抜けば引き倒せばよいので丸腰であっても不覚を取ることは無いであろう。
 亦、上意の大事な捕り物であれば九寸五分の合口などを指し、近くに居て相手が思わぬ所で抜き取って刺し殺すならば確実に仕留めることになろう。

 これ等の事は皆師子王の心(大丈夫の心)が肝要である。

 この極意は「我に敵する者だと見た時は、其の者の側に寄って居る事が肝要である」に極まるでしょう。

 
 

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