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2018年4月12日 (木)

曽田本その1の4居合根元之巻読み解く6小藤亀江伝来の目録13・14

曽田本その1
4.居合根元之巻読み解く
6、小藤亀江伝来の目録
13・14無雙直伝英信流居合目録
 
極意之大事 
 
1.暇乞・2、獅子洞入・3、地獄捜・4、野中幕・5、逢意時雨
6、火村風・7、鉄石・8、遠方近所・9、外之剱・10、釣瓶返
11、智羅離風車
読み解く
極意之大事5、逢意時雨
 英信流居合目録秘訣 極意ノ大事の5項目目に「逢意時雨」は有ります。逢意時雨は「ほういしぐれ・あういしぐれ」とでも読むのでしょう。
5、逢意時雨
 火村の風に異る事無し是は茶抔所望して其茶椀をとってすぐに打付べし又自宅へ敵来たらば我は茶を汲で持出て其茶を取らんとする手を取て引倒して勝也
 「火村風」という事が出てきました、これも極意ノ大事の4項目目にあります。読みは「かそんのかぜ」と読みます(曽田メモ)続けて読んでみます。
6、火村風
 仕物抔に行たる時其者と物語抔をして都而(却ってならずや虎彦註)色にあらわさず扨煙草盆を持出したらば其火入れを取って打付けて然しておくれたる所を勝べし 亦捕物抔に行に灰を袋につつみ其灰の中に石を入おんぶくの様にして持相手の面に打つくるとパッと
開いて眼くらむ也 其所を捕る也 譬え開かず共石を入れて打付る故転どう(倒?)する也 或は此事を聞くさし(ききさし)捕手の役に行く密談に事よせ捕る仕組也 一人密談しいたるに脇より紙に灰を包み打つけるに紙しかと包て有りたる故都而(却ってにあらずや虎彦註)不開おんぶくの如くなるものにて面を打たる故いよゝに相人(あいひと、相手)気ばりて取急たると是伝をしらざる故用に不立(たたず)
*

 前回の「逢意時雨」同様に相手の油断に不意打ちを食らわせ臆するところを捕り押さえる心得です。
これも場面が目に見える様です。「火村風」の業名も不思議な名です。

 「都而」は「却而」いずれも現代に使われていないのですが、「・・としてすべて色にあらわさず」の様に使ったのでしょう。学識のある方のご指導をいただければ幸いです。

 世間話などして少しも仕物に来たことを色に出さず、煙草盆を出してもてなす風を装い、突然其の火を相手に投げつけ臆するところを捕えるのです。

 亦,捕り者に行く時は、灰を紙につつんでその中に石を入れて、「おんぶく」は土佐の方言の一つかも知れません。紙に包んだ米を正月に備える風習もある様です。
相手の顔にぶつけて包みが解けて目潰しとなって目がくらんでいる処を捕る。
譬え紙が開かなくとも石が入っているので当たれば衝撃を受けて動転する。

 この方法を聞いて捕り者に行き、密談があると気を引いて捕る仕組み、密談して居て灰を入れた紙を相手に打ち付けたが紙をしっかり包んでいたので開いてくれず、相手は却って気張ってしまう、慌ててしまってこの伝を知らずに用が立たない事も有。
此処は其の儘読んでも、意味不明なので勝手に思いつくまま解釈して見ました。

 この辺は目録の中でも、面白い処です。
役目を果たすと云う事への執念を教えると理解すべき処でしょう。

 
 
 

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