« 曽田本その1の4居合根元之巻読み解く6小藤亀江伝来の目録9 | トップページ | 曽田本その1の4居合根元之巻読み解く6小藤亀江伝来の目録11 »

2018年4月 9日 (月)

曽田本その1の4居合根元之巻読み解く6小藤亀江伝来の目録10

曽田本その1
4.居合根元之巻読み解く
、小藤亀江伝来の目録
10無雙直伝英信流居合目録
  
極意之大事 
 
1.暇乞・2、獅子洞入・3、地獄捜・4、野中幕・5、逢意時雨
・6、
火村風・7、鉄石・8、遠方近所・9、外之剱・10、釣瓶返・11、智羅離風車
読み解く
 暇乞の次は「獅子洞入」ですが是は英信流居合目録秘訣の極意ノ大事では「獅子王剱」の表題で載っています、然し小藤亀江の目録では「獅子洞入」で同じものと云う感じがしません。
「獅子王剱
 是は事に非ず我が心に大丈夫を備ふる事也此の習何よりも肝要なり此備無き時はせきて色に出る故暇乞の類の術をもなすことならず常に能心に備えるべし
 英信流居合目録秘訣の居合心持肝要之大事に「獅子洞入 獅子洞出」という項目があります。表題が同じでも、「居合心持肝要之大事」の項目であって小藤亀江伝来の極意之大事ではありません。従ってこれかなとも思えるのですが心持を述べている項目との誤認では無い様です。
「獅子洞入 獅子洞出」
 是以戸口抔を入るの習也其外とても心得有るべし或は取籠者抔戸口の内に刀を振上て居るときは容易に入る事不能其時刀を抜て背に負たる如くに右の手にて振り上げ左の手にて脇指を提げうつむきて戸口を入るべし上より打込めば刀にてふせぎ下をなぐれば脇差にて留る向ふの足をなぐべし獅子洞出是以同出入の心得を知らする也
土佐の居合には柳生新陰流の風が幾つも出てきます、この獅子洞入もその一つです。柳生新陰流の九箇「小詰」を柳生流新秘抄から読んでみます。
「九箇 小詰」
小詰は尖になじると云う事なり。相手の右手の膝に太刀を押し当てるがごとく鋒先をささえて構うるなり、此の形を獅子の洞出と云い、洞穴より猛獣の猛って出るに喩ゆ、この太刀さき三寸へつけて弓手の肘を捧げ、相手の太刀先を押ゆる、相手拳を払うとき、太刀を擦り込んで両腕を押へ、詰めて勝なり、此の有りさまを獅子の洞入りと云い、鋒をもって敵の胸板をつらぬくことを小詰と云うなり。
*
この小藤亀江伝来の目録はどの様に谷村樵夫自庸は小藤亀江に相伝したのでしょう。恐らく、居合の形である大森流(正座)、英信流(立膝)位は指導されたのでしょうが、奥居合である古伝神傳流秘書の抜刀心持之事は、外之物之大事、上意之大事を参考にして業技法を習い得たかは疑問です。
 
 現代居合も同様に、刀を以て抜刀する事だけが無双直伝英信流や夢想神傳流であると手解きされているばかりです。
 棒術や和は傳書すら知り得ない状況です。ようやく仕組みである組太刀を見直す一部の人達が出ていますが、申し合わせの形に留まり、中には演武会用の見世物踊りに終始したりしています。術理を学ばず、申し合わせによる、強く早いばかりの大人のチャンバラも横行しています。

|

« 曽田本その1の4居合根元之巻読み解く6小藤亀江伝来の目録9 | トップページ | 曽田本その1の4居合根元之巻読み解く6小藤亀江伝来の目録11 »

曽田本その1の4居合根元之巻読み解く」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 曽田本その1の4居合根元之巻読み解く6小藤亀江伝来の目録9 | トップページ | 曽田本その1の4居合根元之巻読み解く6小藤亀江伝来の目録11 »