« 曽田本その1の5居合兵法極意秘訣原文2當流申伝之大事5暗夜 | トップページ | 曽田本その1の5居合兵法極意秘訣原文2當流申伝之大事6亦暗夜 »

2018年5月14日 (月)

曽田本その1の5居合兵法極意秘訣読み解く2當流申伝之大事5暗夜

曽田本その1
5.居合兵法極意秘訣読み解く
2、當流申伝之大事
5暗夜
 暗夜気遣敷所ヲ通時手頃之石ヲ三ッツ四ッツ袖二可入何二テモ向二見ル物ヲ當ル間敷ヲ考テ打可付先之勝也驚所二而此方ヨリ切立追散スベシ亦三四尺程之鉄之クサリノ先二五十目程之玉ヲ付ケテ可持杖二テモ脇指ノサヤニテモ右之クサリヲ付テ四方一面二フリ廻スヘシ皆二敵ヲ打拂二ヨシ第一ハ旅行二ハ半弓ヲ可持辻切強盗二出合時ヨシ
読み
 暗夜気ずかわしき所を通る時 手頃の石を三つ四つ袖に入れるべし 何にても向うに見えるものを当てるまじくを考えて打ち付くべし 先の勝也 驚くところにて此方より切りたて追い散らすべし 亦三四尺程の鉄の鎖の先に五十匁程の玉を付けて持つべし 杖にても脇指の鞘にても石の鎖を付けて四方一面に振り廻すべし 皆に敵を打ち払うによし 第一は旅行には半弓を持つべし 辻斬り強盗に出合う時よし
読み解く
 暗くて何か潜んでいそうなどの気のする夜道を行く時、手頃な石を三つ四つ袖に入れるべきで、何でも向うに見える物に打ち当てることを考えるべきである、先の勝である。驚くところに此方より切りたて追い散らすべし。
 亦、三四尺程の鉄の鎖の先に五十匁程の玉を付けて持つべし。杖でも脇差の鞘でもこの鎖を付けて四方一面に振り回すならば皆敵を打ち払うに良い。
 第一は旅行には半弓を持つべきで辻斬り強盗に打合っても良い。
 此の居合兵法極意秘訣の書かれた明和元年1764年の事です。
 第十代徳川家治の時代です。徳川政権の中期であり、戦国期から一世紀以上経っています。
 それでも治安は不十分で、飢饉や政策の不十分さなどにより各地で農民一揆、打ちこわしも多発し、戦争は無くとも人々の暮らしは楽では無く不満は多かったでしょう。
 農民と武士との谷間のあぶれ者などが、徒党を組んで村に押し寄せた事もあったでしょうし、旅も命がけだったようです。
 無双神傳英神流の成立時期にはそれらの谷間の人々に武術を指導したともいえます。

|

« 曽田本その1の5居合兵法極意秘訣原文2當流申伝之大事5暗夜 | トップページ | 曽田本その1の5居合兵法極意秘訣原文2當流申伝之大事6亦暗夜 »

曽田本その1の5居合兵法極意秘訣読み解く」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 曽田本その1の5居合兵法極意秘訣原文2當流申伝之大事5暗夜 | トップページ | 曽田本その1の5居合兵法極意秘訣原文2當流申伝之大事6亦暗夜 »