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2018年5月 5日 (土)

曽田本その1の5居合兵法極意秘訣原文1老父物語2読み下し

曽田本その1
5.居合兵法極意秘訣原文
1、老父物語原文
2読み下し
 老父物語を書き付け置く、久しき事故失念の事多し、あらまし此の如く覚え候まま記し申す也
 雷電、片手に持ち引っ提げ敵の両眼へ突き込むや否や跡へ退き亦敵打かくる処を請込、敵の右の足を打弛し打つ也
 是極一刀石甲万字軍用太刀口伝大事
 惣捲り片手に持ち打込み左の手にて捕らゆる、釣合い大事
 雷電、両方八相にて打ち合う、敵我が右を打ち、受ければ亦左へ打所を此方より打ち落し跡へ退く、敵打つを外し亦打つ、引き上げ下げ、曲尺合心に能々修行なくては成り難し、太刀おっとってスルスルと行く、敵切れば切るべし切らずば切るまじ。
 亦スルスルと行かずして身を沈み、車に構え敵切って懸かる其拍子を受けず其間合いを勝事我心に浮かび我より出べくと知るべし
 亦太刀をあだ切をして二の太刀にて勝つ位も有り、是も我より気に乗りて行くベシ。
 亦相懸かりにて敵来る時、先に敵の太刀を殺して勝位有り、古人和卜刀とも云えり
 亦敵先に切って懸かる時左右へ開き勝位有り皆我が気の働き也
 亦太刀を敵へ差し懸け切らせて引き空かして跡を切る位有り
 亦時に依りて青眼に構えて身を能く囲い敵より切一度に摺り込み鍔きわにて勝位有り
 亦敵打つ時我が太刀を冠り請け、亦は請け流して勝位有り
 亦敵打つ時我が身を沈み沈体にて敵の手首を打拂いて勝位有り
 亦中墨を打ち払いて勝位も有り惣躰足を踏み付けずに躰の居着かぬ様に浮き浮きと立って右の事を行うべし、敵と気分の喰い合わぬ様に我は敵と別々となる心也、敵は〆合わせようとするを此方は夫々に移らす、ふわりと出合うよし、ふわりとせねば右云う夫々の事出る事無し考えるべし。
 右の働きを敵がすれば此方の負と成る事の上にて是より外の仕筋無し、深く工夫有るべし。
 修行の厚薄と勇気と臆病と此の二つの違いばかり也。此の所は我と得道すべし、外人より教え難し、我が心に合点して無理に事をせず、気分一杯に働き見るべし、此の上に行かぬは不鍛錬か心惑い得合点せぬか吾臆病か真剱の時は天命天運外に無し、當流の印可居合柄口六寸の勝、軍用の剱是口伝、免るべき事この他に無し。

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