« 曾田本その1の6英信流居合目録秘訣原文1外之物ノ大事5雷電・霞八相 | トップページ | 曾田本その1の6英信流居合目録秘訣原文1外之物ノ大事6大小詰之極意 »

2018年7月 4日 (水)

曾田本その1の6英信流居合目録秘訣読み解く1外之物ノ大事5雷電・霞八相

曽田本その1
6.英信流居合目録秘訣読み解く
1、外之物ノ大事
5雷電・霞八相
 雷電霞ノニヶ条當流極秘中ノ秘二而大事此外二無請流二心明ラカ二して敵ノ働ヲ見ト云教有レ共當流ニワ雷電ノ時ノ心亦霞ゴシ二見ルガ如クノ心ノ所二大事ノ勝アル事ヲ教ル也夢ウツツノ如クノ所ヨリヒラリト勝事有其勝事無疵二勝ト思フベカラズ我身ヲ先ヅ土壇トナシテ後自然二勝有其勝所ハ敵ノ拳也委シキ事ハ印可二有八相ハ四方八方竪横自由自在ノ事也故二常二事形ノ修錬熟セサレハ時二臨テ其習イ出ル事無シ
 本文二ハ教ヲ広ク云亦曰八相二打下ロス所ニテ大事ノ勝有則二星也
読み
 雷電霞の二ヶ条は当流の極秘中の秘にして大事 このほかに無し 請け流しに心明らかにして敵の働きを見ると云う教え有れども 当流には雷電の時の心又霞ごしに見るが如くの心のところに大事の勝ある事を教える也 夢現の如くのところよりひらりと勝事有 其の勝事無疵に勝と思うべからず 我が身をまず土壇となして後 自然に勝有其の勝ところは敵の拳也
 くわしき事は印可に有り 八相は四方八方竪横自由自在の事也 故に常に事形の修錬熟せざれば時に臨みて其の習い出事なし
 本文には教えを広く云う 又曰く八相に打ち下ろすところにて大事の勝有すなわち二星也
読み解く
 是は、なぞなぞです。雷電と霞八相を合わせて説明しています。当流の極秘中の秘でこのほかには無いものだと云います。
 受け流しのさい、心を広く持ち、敵の動作を良く見て受けると云う教えは有る。
 当流では雷電の時の心持ちや霞ごしに見るような心持ちに勝がある事を教えるものである。
 雷電及び霞八相は老父物語の処に業が述べられていました。
「雷電 片手に持ち引っ提げ敵の両眼へ突き込む否や跡へ引き又敵打ちかくる処を請け込敵の右の足を打ち外し打つ也 是是極一刀石甲万字軍用の太刀口伝大事」
 是はどうやら武蔵の二刀流の様です。霞八相などは新陰流のようです。「・・敵切れば切るべし切らずば切るまじ、又するすると行かずして身を沈み車に構え敵切って懸かるその拍子を受けず其の間合いを勝事・・」。真陰流の一刀両断でしょうか。 和卜(かぼく)勝の教えなどもありました。
 土佐に居合をもたらした林六大夫守政が江戸勤番の時に習い覚えた剣術の数々とその極意でしょう。
 夢現の処をひらりと勝、其勝ところは身を土壇として勝のであって勝つ部位は敵の拳であると云い切っています。
 くわしき所は印可にありとさらりとこの流の根元之巻にいう処の「柄口三寸の勝」を示唆しています。
 分かりにくい文章ですが、何度も読み直して行くうちに、居合に通ずる剣術の極意の心持ちが理解されてくるところです。
 「外之物ノ大事」の意味するところも、当流に無い他流の極意も飲み込む心得を諭されている様に思います。
 其の域に達しなければなぞなぞで終わってしまう処でしょう。

|

« 曾田本その1の6英信流居合目録秘訣原文1外之物ノ大事5雷電・霞八相 | トップページ | 曾田本その1の6英信流居合目録秘訣原文1外之物ノ大事6大小詰之極意 »

曽田本その1の6英信流居合目録秘訣読み解く」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 曾田本その1の6英信流居合目録秘訣原文1外之物ノ大事5雷電・霞八相 | トップページ | 曾田本その1の6英信流居合目録秘訣原文1外之物ノ大事6大小詰之極意 »