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2018年7月 6日 (金)

曾田本その1の6英信流居合目録秘訣読み解く1外之物ノ大事6大小詰之極意

曽田本その1
6.英信流居合目録秘訣読み解く
1、外之物ノ大事
6大小詰之極意
 大小詰之極意ハ霞蹴込二ツヅマル夫トハ敵ノ眼ヲ我手ヲ以拂フ敵オクルゝ所ニテ勝手ウゴカシ難キトキハ我頭ヲ敵ノ顔二突付ベシ又ハ足ニテ敵之陰嚢ヲ蹴ル也
読み及び読み解く
 大小詰の極意は霞蹴り込みに約まる それとは敵の眼を我が手を以て払う 敵が憶する(遅滞スル)ところにて勝 手を動かし難き時は我が頭を敵の顔に突き付くべし 又は足にて敵の陰嚢を蹴る也
 大小詰は古伝神傳流秘書の大小詰を指しているのでしょう。大小詰ですから我は太刀、敵は小太刀を帯して、居合膝で詰合います。
 膝と膝の間隔は一尺~一尺五寸でしょう。それでも双方の中心軸では三尺から三尺五寸の間があります。
 大小詰の心得には「是は業に有らざる故にっ前後もなく変化極りなし始終詰合組居合膝に坐す気のり如何様ともすべし先ずおおむね此の順にする」、順番は気分が乗った所でやればいいと云っています。
 大小詰は「重信流」と添え書きがありますから、英信流より古いものでしょう。
1、抱詰
 「楽々居合膝に詰合たる時相手両の手にて我が刀の柄を留る時我両の手を相手の両の肘に懸け少し躰を浮き上がり引いて其の儘左の後の方へ投げ捨る」
2、骨防扱(ほねもぎ)
 「立合の骨防返に同じ故になし                                                                                 骨防返:相懸りに懸りて相手我刀の柄を留めたる時我右の手にて柄頭を取り振りもぐ也」
3、柄留
 「抱詰の通り両の手にて柄を取り下へ押付られたる時向のわきの辺りへ拳にて當扨我右の足にて相手の手を踏み柄をもぐ常の稽古には右の足を押膝にてこぜもぐ」
4、小手留
 「立合の鍔打返に同じ故に此の處にては不記 鍔打返:相懸りに懸り我刀を抜かんとする其の手を留られたる時柄を放し手を打もぐ也」
5、胸留
 「詰合たる時相手我が胸を取り突き倒さんとする時我右の手にて其手を取り左の足を後へ引柄頭にて相手の脇へ當る又引く時は随って抜突く也」
6、右伏
 「我右の方に相手並び坐し柄を取られたる時直に我右の手を向の首筋へ後より廻し胸を
取り押伏せんとするに相手いやとすくばるを幸に柄を足に懸て後へ投倒す 又抜かんとする手を留められたる時も右の通りに取倒す」
7、左伏
 「是は左の手を取る也事右伏に同左右の違ばかり也尤も抜かんとする手を留められたる時は柄を放し身を開きて脇つぼへ當り又留られたる手を此方より取引倒す事も有也」
8、山影詰
 「是は後より相手組を刀を抜き懸其手を切ると一拍子に我も共に後へ倒るゝ也」
以上八本
 大小詰の手附を読むと大小詰之極意が霞蹴込に集約されている事が良くわかります。大小詰、大小立詰、大剣取は現代居合の道場ではその名すら知らない道場も多く、殆んどが長い刀を抜き付ける稽古ばかりです。
 無双直伝英信流居合兵法は総合武術であったことを忘れていたのでは、目録止まりでも仕方がありません。

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