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2018年8月 3日 (金)

曽田本その1の6英信流居合目録秘訣読み解く2上意之大事13輪之内

曽田本その1
6.英信流目居合目録秘訣読み解く
2、上意之大事
13輪之内
 敵と打合ハスル二輪二ナラズト云事ナシ上ニテ打合セ亦下ニテ合ヱバスグニ輪トナル竪横皆同シ其輪ヲハツシテ勝ベシ
 読み及び読み解く
 敵と打ち合わするに輪とならずと云う事なし 上にて打ち合わせ亦下にて合えばすぐに輪となる 竪横皆同じ 其輪を外して勝ものである
 輪之内に相当する業名は古伝神傳流秘書には見当たりません。
 大森流居合之事・英信流居合之事・抜刀心持之事などの夢想神傳英信流居合兵法の居合では、仮想敵相手に、先・後の先によって刀を打ち合わせずに相手に抜き付けています。
 請け太刀となる居合の業は、限られます。
 大森流之事(正座之部)では陽進陰退(八重垣)・流刀(受流)・逆刀(附込)・勢中刀(月影)・抜打(抜打)でしょう。
 英信流居合之事(立膝之部)では、虎一足・抜打(真向)でしょう。
 抜刀心持之事(奥居合)では柄留(脛囲)・抜打上中下(暇乞その1・2・3)
 坂橋流棒之棒は棒同士であろうと太刀と棒であろうと打ち合います。
 仕組と云われた組太刀は打太刀、仕太刀による剣術の形ですから当然打ち合わせる事に  なります、然し打ち合うのは太刀打之事と詰合によって行われますが、大小詰・大小立詰では体術もしくは和を主体としたもので、刀を押える、あるいは抜かさないなどの攻防でしょう。
 大剣取は太刀と小太刀、あるいは太刀対太刀での攻防で、請け太刀となるのは水石・外石・栄月・山風・雷電でしょう。
 夏原流和之事は和其のものと云えます。
 居合は一方的な先制攻撃であろうと、後の先であろうと相手に先んじて抜き打つ、あるいは受け流し・請け払い・摺り落します。ここで云う処の輪を外して勝と云えるでしょう。
 組太刀では打ち合いが目立ちますがやはり輪を外して勝事を教えています。その事を理解できない人達はやたら力強い打ち合いを好んでいます、これはただのチャンバラに過ぎません。弱々しく打ち合えば殺陣の演舞に劣るものです。
 古伝神傳流秘書に書かれている順番に従って稽古を積んで行きますと小太刀による攻防に容易に耐えられるものであり、無刀の世界へ導かれて行くことが良く理解で来ます。
 上意之大事輪之内の「・・其の輪を外して勝べし」が全てを語っている様です。現代竹刀剣道や居合及びその組太刀が直線運動の攻防によって早くて強い動作のみを要求する様な錯覚に陥りますが、刀を触れ合わず筋を替って緩やかに勝つ武術を求めて組み立てられている夢想神傳英信流居合兵法、現代で云うところの無双直伝英信流、夢想神傳流の根元を修業して行きたいものです。
 足・腰・肩を痛め剣すら持てない様な稽古は、年を取って使い物にならない棒振りの稽古は武術とは言えません。
 人は死ぬまで、上達し続ける武術を学び、武術から生きる喜びを味わえる人でありたいものです。
 

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