« 曽田本その1の6英信流居合目録秘訣原文3極意ノ大事4火村風 | トップページ | 曽田本その1の6英信流居合目録秘訣原文3極意ノ大事5逢意時雨 »

2018年8月13日 (月)

曽田本その1の6英信流居合目録秘訣読み解く3極意ノ大事4火村風

曽田本その1
6.英信流居合目録秘訣読み解く
3、極意ノ大事
4火村風
 仕物抔二行タル時其物ト物語抔ヲシテ却而色二アラワサス扨煙草盆を持出シタラバ其
火入ヲ取ッテ打付ケテ然而ヲクレタル所ヲ勝ベシ亦捕者抔二行二灰ヲ帋(紙)二ツツミ其灰ノ中二石ヲ入レヲンブクノ様二而持相手ノ面二打ツクルトパット開イテ眼クラム也其所ヲ捕ル也譬開カス共石ヲ入レテ打付ル故転ンドウスル也或ハ此事ヲ聞クサシ捕手ノ役二行ク密談二事ヨセ捕ル仕組也一人密談シイタル二脇ヨリ紙二灰ヲ包ミ打ツケケルニ帋(帋(紙)シカト包テ有リタル故却而不開ヲンブクノ如クナルモノニテ面ヲ打タル故イヨ二相入気バリテ取急タルト是伝ヲシラザル故用二不立
 読み及び読み解く
 上司の命で捕物に行く時、その者と物語などして少しも色に出さない、そこで煙草盆を持ち出して来たらばその火入れを取って打ち付けて相手が臆している処を勝つものである。
 亦、捕者などに行くのに灰を紙に包み、其灰の中に石を入れ「おんぶく」の様にして持ち、相手の面に打ち付けると「ぱっと」開いて眼が暗むのである、そのところを捕えるのである。たとえ開かなくとも石を入れて打ち付けるので相手は、気が顛倒するのである。
 或はこの事を聞き齧って捕者の役に行く、密談にことよせて捕える仕組みである、一人で密談している時に脇より紙に灰を包み打ち付けるのに紙をしっかり包んでいるので却って開かない、おんぶくの如くになる、面を打つので(イヨ二相入気バリテ ?)気ばかり頑張ってとり急ぐので、これでは伝を知らない事で用に立たない。
*
 煙草盆の火入れを相手に投げつけて相手が臆するところを捕える。
 事前に灰を紙に包んで中に石を入れて置けば相手に当たってパッと開き眼が暗み、たとえ開かなくても石が入っているので気が顛倒する、其処を捕える。
 この話を聞きかじって捕手の役に出かけても、密談中に脇で灰を紙に包んで打ち付けてもしっかり包んであるので開かない。オンブクの様に当たるだけだから、気ばかり焦って捕えようとして役に立たないのはこの伝を知らないからである。
 こんなところでしょう。
*
 「おんぶく」は土佐の方言なのか、今では使う人も少ないかも知れませんが、紙に包んで上を捻った「おひねり」の事のようです。

|

« 曽田本その1の6英信流居合目録秘訣原文3極意ノ大事4火村風 | トップページ | 曽田本その1の6英信流居合目録秘訣原文3極意ノ大事5逢意時雨 »

曽田本その1の6英信流居合目録秘訣読み解く」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 曽田本その1の6英信流居合目録秘訣原文3極意ノ大事4火村風 | トップページ | 曽田本その1の6英信流居合目録秘訣原文3極意ノ大事5逢意時雨 »