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2018年8月16日 (木)

権力者を甘やかすのは何かその3

権力者を甘やかすのは何かその3

 

前回の所で紹介した「神妙剣」を読んでみます。

この項目は20181214日にアップ予定ですが、先行しておきます。

 

神妙剣

 深キ習二至テハ実ハ事(業)無シ常二住座臥二有之事二シテニ六時中忘レテ不叶事ナリ彼レ怒ノ色見ユルトキハ直二是ヲ知ッテ怒ヲ抑ヘシムルの知アリ唯々気ヲ見テ治ムル事肝要中ノ肝要也是戦二至ラシメズシテ勝ヲ得ル也去ナカラ我臆而誤(謝)テ居ル事ト心得ル時ハ大二相違スル也兎角シテ彼レ二負ケサルノ道也止事ヲ得サル時ハ彼ヲ殺サヌ内ハ我レモ不死ノ道也亦我カ誤(謝)ヲモ曲ゲテ勝ニワ非ス誤(謝)ル可キ筋ナレバ直二誤(謝)ルモ勝也

 彼カ気ヲ先々二知テスグ二應スル道ヲ神妙剣ト名付ケタル也委シクハ書面二アラワシ尽シ難シ心ヲボヱノ為二其ノ端ンヲ記置ク也

読み及び読み解く

 さて、神妙剣を読んでみましょう。

 然しその奥にあるものは、己を正しいと信じ貫き通すだけの物を持たなければ読んでも意味は無いものです。奥義とはいえないでしょう。

 業技法も、居合の極意も充分修練を積み重ね、何時如何なる変が起ころうとも応じられるに至って、実はその様な業事では無く、常住坐臥(いかなる時でも)この心を持ち、ニ六時中忘れてはならない事が神妙剣である。

 彼れ怒りの色が見える時は、直ぐに是を知って怒りを抑えしむる(叡)智を身に着け、即座に気を見て納める事が肝要中の肝要である。

 是、戦に至らしめずして勝ちを得るものである。さりながら、我は彼の怒りに臆して謝り(原文は誤)て居る事と心得る時は大いに相違するのである。

 兎に角、彼に負けざる道で、彼の怒りを納める事が出来ない時は、彼を殺さないうちは我も死なないと云う程の道である。

 亦、我が誤っていることを何が何でも正しいと云い張り曲げて勝つのではない、謝るべき筋があるならば直ぐに誤りを正し謝るも勝なのである。

 彼の気を先に知って直ぐに応ずるの道を神妙剣と名付けたのである。委しい事は書面に書きあらわし難い、心覚えの為にその一部を記し置いた。

 如何に武術に優れ、どの様な相手と対しても負ける恐れはないとしても、行き着く所は戦に至らしめずに勝ちを得る事であると云い切っています。

 コミュニケーションの最終手段として武術が用いられるとするのも、いつの時代にも、国と国、個人と個人で行われしかとして扱われていたかもしれません。一部の権力者が保身の為に用いて来た手段とも取れるものが目立つのが悲しい

   この曽田本に記された最終章は、勝つとは何かを考えさせる一文でもあるのでしょう。

 

 寄り添うものは前に向かって進む、己の心ばかりかも知れません、信じた道を歩く以外に道は無いのでしょう。

 論語に「君子は上達す、小人は下達(かたつ)す」。並以下にもかかわらず、時期が来たのでもらえた段位に、其れも目録程度の印可です。それを以って嵩に懸かって来ても何の事も無いのです。

 居合を続けて、行きつくところが己の権力行使の自己満足の保持であっては、そんなところに所属する意味は或るのでしょうか。

 趣味の集団で40年頑張ったご褒美が段位、集団の権威を嵩に権力をもって、服従させようとする愚かなことで、何をやってきたことか。

 相手をするのもばからしいのですが、あまりにもこのところあちらこちらで目に付く事が多すぎます。マスコミに迎合するのでもなく、役立たずの上意下達をこの団体は当たり前として求めているのだとしたらこれから始める人も考え直すべきものでしょう。

 

 

 

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コメント

実家の両親から「もう居合を辞めたら?(ニュースを見て)まるで漫才!」との電話が入りました(笑)。今、世間を楽しませてくれるのが全剣連の副会長と常任理事!マスコミから不正委員の処分猶予を糺されたら、「懲罰でなく再発防止が大事」「芸事の世界でよくある」と居直る始末。この二人の会見、「すかしっ屁」がバレた時の老人コンビそのもの(笑笑)。産経新聞の報道に、全剣連は慌てて処分内容をホームページで即日公表するマヌケぶりを発揮(笑)。機関紙「剣窓」なんて一般会員は読まないし、県剣連は会員に一切説明しませんでした。副会長は昨年10月の全日本大会で偉そうに冒頭挨拶したが、不祥事について明確に答弁しましたか?何も言ってないでしょ。今更、副会長の「既に処分済、剣窓にて通達済」との強弁(言い訳)は見苦しい(笑)。常任理事も「自分の前任が居合道部の前委員長とツルんで証拠隠滅に加担した」と白状すれば、世間やマスコミも納得したはず。「¥650万の強請りの追及は難しい」などと誤魔化すからボロが出る(笑)。告発した2範士と強請って脅した範士3名(静岡・神奈川・埼玉)をTV討論させれば、誰が聞いても、どちらが「嘘ついてるか」なんて、第3者には直ぐにワカります。この討論に昨年の全日本大会の審判長範士(新潟)を同席させたら、もっと面白い過去の不祥事も飛び出すはず(笑)。この副会長と常任理事、連綿と続く居合道部の不祥事を隠したまま、トヨタの元会長に全剣連会長の「貧乏くじ」を引かせたワケだから、相~当~な役者ですよ。この3日間、新聞とインターネットに居合道不祥事の記事が満載されてますが、要点だけなら400字詰め原稿用紙1枚程度の分量です。全剣連がバカバカしい不祥事を意味ありげに隠すから、マスコミから面白おかしく報道されるんですよ。全剣連での居合は、もう無理かなぁと確信しつつあるこの頃です。


兵法流浪さま
コメントありがとうございます。
権威を嵩にして権力者を甘やかした典型のようですね。
意味の無い段位を欲しがり権力者になろうとする人が居ればいつでも起こり得る問題の様です。
本物を求めて修行する者には他所の話としておきたいのですが、振り返れば昇段したら道場長にお礼を要求されたり、御礼の挨拶をしないといって疎んじられたり、似たようなものです。 
     ミツヒラこと松原昭夫


投稿: 兵法流浪 | 2018年8月19日 (日) 23時42分

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