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2018年8月 9日 (木)

権力者を甘やかすのは何かその2

権力者を甘やかすのは何かその2 
 座蒲の上に腰を下します。曹洞宗陽谷山龍寶寺の今朝は風も無く、ほんの10分ほどの距離を歩いただけで、汗が噴き出て来ます。
 本堂にはエアコンも扇風機も無く、一口ポカリでも含みたい処ですが、持ち合わせなどあるわけもなく、其のまま座禅に入ります。
 
 「権力者を甘やかすのは何か」をアップしました処、慢心を戒める一文が送られてきました。
 常に前へ前へと向かって歩いて行きますと、途中で足踏みしている人を、知らず知らず追い越してしまう事もあるはずです。
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 足踏みには大きく二つあります。
 一つは気持ちは前を向いて居ても、体が衰えて思うように動かないため、稽古をサボリだす足踏み。永年武道をやって来た人に多いですね。武道は頭と体によるものですから稽古を疎かにすれば忽ち衰えてしまいます。
 二つ目は、目指すものは居合であったのに、段位を登りつめ、組織でも顔を効かせられる様になると居合はそっちのけで、連盟の権威を背中に、権力を振り回し、己の立場を守ることだけに、気を入れるばかりになって稽古をサボりだす足踏み。是も武道を好む六十過ぎの古参の者に多いですね。
 「俺が一番、俺を批判し、俺の指示すること以外はやってはならない、まして俺の出来ない事を学ぶとは何事か」と、頭から湯気を立てて怒りだす驕りも哀れなものです。
 その上、自分の過去の幻の業績が通じると思う慢心が、「お前に何が解る、俺の立場になってからほざけ」と喚き、威圧しようとする。
 さて、その過去の業績。
 はて居合は40年程続けてきた様で長く続けることが唯一の業績でしょう。その他の実業では目ぼしいものは見当たらない。何か本を書いていたというのですが、すでに絶版となって何処からも手に入らない。再版するだけの要求もないのでしょう。
 この人はその時代と共に生きている事を否定してしまう、また普遍的なものを見つめずに独善的な解釈をすれば、唯の復古趣味の夢物語にしかならず定番にはなり得ないものです。
 このブログの参考に、なだいなだ著「権威と権力」―いうことをきかせる原理ときく原理ー、を傍らに置いています。この本は1974年昭和49年第1刷発行で2016年平成28年第53刷発行です。
 本人は書き続ける気力が失せたとか、書きたいことは書いたと云っている様ですが、居合同様に宗家の真似事の棒振りに終わり、資料を纏めたに過ぎず、思想的に生涯発信し続けるものをもたないので読み捨てになってしまい印象に残りません。発信する、是はすごいエネルギーを必要とします。
 そんな中で、居合だけは、40年もやって来たのでしょう。時が来れば昇段審査が受けられます、初段から最高段位迄に規定の年月を過ぎて昇段審査を受ければ、上がって行かれます。段位とそれに相応しい評価かは疑問ですが、長い事続けて最高段位がもらえたのでしょう。
 その居合も、目録を得た程度ですから、業を覚えて一人演武が出来るにすぎません。
 目標を持った稽古をしていませんから、老齢の者に往々にしてある体力と気力が失せて、どんどん廃ってしまいます。
 段位と自分の社会的価値を混同している人を見受けるのですが、ただ真似をしてきただけの人にそれは有り得ないでしょう。
 地位相当の立場を周囲に認めさせるのには、段位と門弟の数しかないと思ったのでしょう、実際に稽古に励む会員10名、休会と称する辞めてしまった水増し会員24名。一目で異常です。
 権威を背中に、権力があると錯覚した人生、やれやれ困ったものです。その権力に威嚇されて、間違っていても云う事を聞く哀れな人達、どれも困ったものです。
 送られてきた文章の一部をお見せしましょう。
 出典はMisterkei0918さんの「驕りや慢心は可能性を潰す」と言うブログです。

 「驕りや慢心は可能性を潰す


 焦りは周囲に配る心使いを失い、人心の安定を損なうものです。

 相手への思いやりや信念に基づかない怒りや憤りは、やがては自らの立場を失い、却って他人からの怒りや憤りを買うものです。そして驕りや慢心はやがてその人を破滅に追い込むようです。

 自分が優位な立場であろうとも、相手を無視した態度や行動はやがては優位性を失い、却って人間的に見下げられる始末になってしまいます。

 相手に利益をたとえもたらしたとしても、それで人心が買える訳ではなく、反対に信頼を損なっている事を覚えておいたほうが良さそうです。・・・・」

ーお送りいただいた文章の一部ですー

 どんな小さな集団でも永年トップに立つと、知らず知らず心に驕りがはびこってきます。

 弟子の慢心を戒める積りが己の慢心で自ら首を絞めて居る事になります。

 弟子が師に随うには、師としての光がありそれを学びたくて弟子となり、学んでも学んでも師も前を向いて歩いて行ってしまう。弟子を鏡に己を磨くのでいつまで経っても越えられない、これが理想的な関係です。

 

 弟子が師の域を超えた部分は師も見習って取り込む、それをより伸ばすために師としての手助けをする。夫れだけの人としての大きさが必要でしょう。

 弟子の慢心を戒められるのは、弟子が初心の頃にいつまで経ってもうまくならないのに、出来たつもりの思い上がりを諭すことぐらいの事が精一杯のことです。

 そして最もぶざまなのは、権威を背中に背負って、権力を嵩にして、俺の推薦が無ければ昇段は望めない、と、弟子に恭順を強いて威圧することで得る優越感を露わにすることです。

 段位などどうでもいい者には、何の脅しにもならないものです。

 いつまでも術理で弟子を圧倒できること、これは目的をもって修業を欠かさずにいなければ直ぐ越えられてしまいます。

 武術を己の生涯のものとして弟子を持った以上、譬え病や老齢の為に伏して動けなくなっても、何時如何なる変にも応じられる心を持たなければ、必ず越えていく弟子が現れます。

 

 土佐の居合の極意中の極意「神妙剣」を知ることなのでしょう。

 「神妙剣」など聞いた事も無い棒振り40年では、唯の老人体操に過ぎず、居合は健康保持のお役目しか果たせない、それでは無理な事です。

 座蒲の上で、30度を超えだす気温に、にじみ出る汗と共に「権力者を甘やかすのは何か」が、はっきり見えて来て、目標を得て大きく膨らみ、新しい方向を示し始めています。

 

 

 

 

 

 

 
 
 

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コメント

夏休み、子供たちのイタズラを見て思いました。「悪」の温床は、陽を当てることで改善されることもあります。昨年の不祥事発覚を受けた全剣連による改革(?)後も、この一年、我々会員には県の剣連から一切説明なし。「臭いものに蓋」が外れたか?全剣連が隠蔽した結果がこのザマ、昨日の報道。範士2名が実名でのTV登場。この期に及んで隠す必要もない。もうこの際、全剣連も洗いざらい公表した方がイイ。①制定居合の委員長OB(上野・岸本・武田3範士)が現委員と関東の会員を力づく(金?)で黙らせ証拠隠滅に成功しかかったが、西日本で前委員長・前委員(河口・安永2範士)が告発者(八段)の口封じにドジって自爆(笑)、西日本の会員にバレちゃったって(笑笑)。②八段返上した宮崎教授もカトリックの高名な学者なんだから、殉教者になったつもりで自己満足せず、委員長OBたちにダマされトカゲの尻尾切りにされた、ユダは私一人ではない(笑)と反論すればイイんですよ。③全剣連も昔の馴れ合いで、委員長OBたちを始末できませんでしたって、ハッキリ言えばイイんですよ。もうこれ以上、剣道居合道に向ける世間の目は悪化しませんから(笑)。


兵法流浪さま
コメントありがとうございます。
昨日今日と何処へ行っても剣連居合の話が出てきます。
元々、統一理論による段位制度など可笑しなものです。連盟など本来必要であったかどうか考えて見る時期かもしれません。
自流の本物を求めて歩く真面目な人もいっぱいいるはずです。
連盟の段位の方が自流の免許より価値があるわけはないでしょう。
「権力者を甘やかすのは何か」自流の根元も知らずに連盟段位をもってのさばるなどおかしなことです。
      ミツヒラこと松原昭夫

投稿: 兵法流浪 | 2018年8月18日 (土) 23時20分

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