« 曽田本その1の6英信流居合目録秘訣原文4居合心持肝要之大事5夜之太刀 | トップページ | 曽田本その1の6英信流居合目録秘訣原文4居合心持肝要之大事6閨之大事 »

2018年9月 7日 (金)

曽田本その1の6英信流居合目録秘訣読み解く4居合心持肝要之大事5夜之太刀

曽田本その1
6.英信流居合目録秘訣読み解く
4、居合心持肝要之大事
5夜之太刀
 夜中ノ仕合ニワ我レワ白キ物ヲ着可シテキノ太刀筋能見ユルナリ場合モ能知ルゝモノナリ放レ口モナリ安シ白き肌着抔ヲ着タラバ上着ノ肩ヲ脱クベシカマヱハ夜中二ハ下段宜シ敵ノ足ヲ薙ク心得肝要ナリ或ハ不意二下段二ナシテ敵二倒レタルト見セテ足ヲ薙ク心得モ有可シ
読み及び読み解く
 夜中に仕合う様な時には、白い着物を着ていくのが良い 敵の太刀筋が良く見えるのである 場の状況も良くわかるのである 「放し口もなりやすし」は間合いが十分読めるので相手の太刀を外す頃合いも易々できる 白い肌着など着ている場合は上着の肩を脱ぐと良い 構えは夜中は下段が剣先が相手に見えにくくて良く 相手の足を薙払う心得が肝要である 或いは中段か上段から不意に下段にすると相手が我が倒れたと錯覚して打込んで来るのでその足を薙ぐダマシの術も心得ておくのが良い
 この白衣の効用は、相手から我は見やすそうに思えるのですが、我が白衣で相手が地味な色物ではどうなのでしょう。真っ暗闇と月明かりなど有る場合はなど、首を捻ってしまいます。
 想像の世界なのか実戦の中で培われたものか、剣友と実験してみる価値があるやなしやです。
 足を薙ぐ運剣については、下段での業手付は古伝の業手附に見当たりません。せっかく下段に構えているのですから、構えを変えたりせずに下段のまま左右何れかに筋を替りすれ違い様に薙ぎ払うのが良さそうです。
 古伝神傳流秘書抜刀心持之事では「行違」が使えます。
 「行違に左の脇に添えて拂い捨て冠って打ち込む也」この業は大江先生の改変により奥居合立業の「袖摺返」の原形です。
 大江先生の袖摺返は前方に敵を見出し、抜刀して群衆をかき分けて正面の敵を切るものです。
 第21代福井聖山先生のビデオの中に替え技として古伝の「行違」を「袖摺返替え業」の呼称で演じられていますが、最近の高段者でも知らない人が多そうです。
 横道ですが、元々群衆の中で抜刀して敵を切る業は古伝では「人中」の業がありました。大江先生はこの業も「壁添」の業に変えてしまいました。
 「人中」は「足を揃え立って居る身にそえて上へ抜き手をのべて打込む納るも体の中にて納める」
 左右に壁などあって横一線に抜き放てない場合の抜刀法に場の想定を変えてしまったのです。大江先生は、想定が敵と我と云う人を対象にした居合から、場所或は正面に座す我と云う、人を元にしていない技の運用が目立ちます。
 現代居合を習って、古伝を身に着ければ居合に息吹が吹き込まれる様に思えてきます。袖摺返で群衆をかき分けるなどやって見れば誰もどいてくれません。抜刀して打込む前に群衆をかき分ける稽古が必要です。
 壁添の爪先だった抜刀も爪先立ってから抜き上げたのではふらつくばかりです。武的身体の運用の欠如はひどすぎます。
 
 

|

« 曽田本その1の6英信流居合目録秘訣原文4居合心持肝要之大事5夜之太刀 | トップページ | 曽田本その1の6英信流居合目録秘訣原文4居合心持肝要之大事6閨之大事 »

曽田本その1の6英信流居合目録秘訣読み解く」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 曽田本その1の6英信流居合目録秘訣原文4居合心持肝要之大事5夜之太刀 | トップページ | 曽田本その1の6英信流居合目録秘訣原文4居合心持肝要之大事6閨之大事 »