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2018年10月21日 (日)

曽田本その1の7居合兵法極意巻秘訣読み解く19隔門戸事

曽田本その1
7.居合兵法極意巻秘訣読み解く
19、隔門戸事
 敵多勢我一人ノ時ハ利有敵多勢有共我ヲカコミテ打事ナラズ油断スレバ敵他所ヨリ廻リ来ル事有故二身ヲ開テ居ルベシ
読み及び読み解く
 この極意の教えも呼称と教えがつながってくれません。「隔門戸事」ですから「門戸を隔てる事」が読み下しでしょう。
 敵は多勢で我は一人の時は利は有る 敵は多勢であれども我を囲みて打つ事ならず、はどういう状況でしょう。
 衆を頼みの敵ならば、誰か一太刀を浴びせてくれないかとうろうろするからでしょうか。それとも我に打ち込まれる隙が見いだせないからでしょうか。現代でも刀での勝負は無くとも会議などではよく目にする光景です。特にここは原文からは読めませんので想像にお任せします。
 誰も我に掛って来ないけれど、油断して目先ばかりに注目していると敵は思わぬ所から来ることがある、だから門戸などから離れた場所に足場を置く事だよとも言っている様にも思えます。
 そこで、我は一方ばかりに着目せずに身を大きく開いて前後左右に気を配る事なのでしょうか。
 抜けだらけの極意の教えですが消化不良です。
 第6代林6大夫守政は、宮本武蔵の「卍石甲二刀至極の伝来守政先生限にて絶」と古伝神傳流秘書の大森流居合之事の書き出しに有りました。柳生新陰流にも尾張柳生には武蔵の圓明流が伝わっていますので、武蔵の教えは聞き及んでいるかも知れません。
 武蔵が没してから既に100年以上後の事です。
 武蔵の五輪書水之巻「多敵のくらいの事」(宮本武蔵著渡辺一郎校注)
 「多敵のくらいといふは、一身にして大勢とたたかふ時の事也。我刀わきざしをぬきて、左右へひろく、太刀を横にすてゝかまゆる也。敵は四方よりかゝるとも、一方へおいまはす心也。敵かゝるくらい、前後を見分けて、先へすゝむものに、はやくゆきあい、大きに目をつけて、敵打出すくらいを得て、右の太刀も左の太刀も、一度にふりちがへて、待つ事悪しし。はやく両脇のくらいにかまへ、敵の出でたる所を、つよくきりこみ、おつくづして、其儘又敵の出でたる方へかゝり、ふりくづす心也。いかにもして、敵をひとへにうをつなぎにおいなす心にしかけて、敵のかさなると見へば、其侭間をすかさず、強くはらいこむべし。敵あいこむ所、ひたとおいまはしぬれば、はかのゆきがたし。又敵の出づるかたかたと思へば、待つこころありて、はかゆきがたし。敵の拍子をうけて、くづるゝ所をしり、勝つ事也。折々あい手を余多よせ、おいこみつけて、其心を得れば、一人の敵も、十二十の敵も、心安き事也。能々稽古して吟味有るべき也。」
 

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