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2018年10月 9日 (火)

曽田本その1の7居合兵法極意巻秘訣読み解く13大道之事

曽田本その1
7.居合兵法極意巻秘訣読み解く
13、大道之事
 敵小勢味方多勢ノトキハ前後左右ヨリ取廻シ打ツ可シ敵大勢我一人ノ時ハ敵ヲ向フヘ一面二ウクル吉シ然共大勢ハ向両脇ヨリ掛ル我其時右ノ敵二合ヨシ二見セテ左ノ敵二合左ノ敵二掛ル吉ニテ右ノ敵ヲ打ツベシハタラク内二我カ左ノ敵二付キテ廻可シ去レ共敵大勢ナル故前後左右二取廻サントス我其時走ルベシ敵ヲ追ッテクル事大勢故一同二不来先達チ来ル敵ヲ或ハ開テ打或ハ臥テ可打又二クル吉間ヲ可考
読み及び読み解く
 敵は小勢で味方は多勢の時は 前後左右より取り廻して打つのが良い 敵は大勢で我は一人の時は敵を向へ(前に)一面に受けるのが良い しかれども大勢は向う両脇より掛かって来る 我はその時は右の敵に合わせて行くように見せて左の敵に合わせ 左の敵に掛かるように見せて右の敵を打つのが良い 働くうちに我が左の敵について廻すのである されども敵大勢の為に前後左右に取り廻そうとする 我はその時走るべし 敵追って来る事に大勢なので一同には来ることはできない 先だって来るものを或は開いて打ち 或るは臥して打つべし そして又逃げるのである 間を考えるべきである
 我一人で敵を正面に受ける様にして大勢受けた時は、右の敵を受ける様に見せて左に向き直り、即座に右に向いて懸っていくように見せて左の敵を打つのだと云います。見事な騙し討ちです。
 河野先生もこの教えは、曽田先生から見せられていたでしょうが、無双直伝英信流正統会には伝承されていません。
 是は極意の兵法であるばかりではなく、信じた道を貫き通す者の心得としても学んで置くことでもあるでしょう。
 正面切っての仕合などは、競技スポーツか天覧試合の一コマに過ぎません。かと言って常にダマシであるわけは無く、此処でも我一人敵多勢と断り書きも明瞭です。
 現在でも其団体の地位の有る物が部下や選手を力で自由にしようとする事は日常茶飯事です。特に戦前教育を受けた者に指導された者には明瞭ですし、地位による統制を主眼とする社会には明瞭に見られるものです。
 それに一個人による応じ方は、黙って打たれるばかりではないでしょう。逃げるばかりではなく場を移しながら利を得て目的を達する事は簡単ではないでしょうが、後味の悪い負けを許すならば、居合などやっても意味なしでしょう。

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