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2018年10月17日 (水)

曽田本その1の7居合兵法極意巻秘訣読み解く17城乗之事

曽田本その1
7.居合兵法極意巻秘訣読み解く
17、城乗之事
 ツイジヲ右二ウクベシ人ノ中二有テハ働キ自由二不成ハナレテ居ルべし第一進ミ安第二兵器ノ術自由也第三二敵ノ矢ヲフセグ徳有第四二功名マギレナク能人二(々)見ルモノ也心得第一也
読み及び読み解く
 築地を右側に受けて行べきで、人の中に居たのでは働きは自由に成らない、人と離れて居る様にするのである。
 第一に進み易い、第二に兵器の術が自由にできる、第三に敵の矢を防ぐに有利である、第四に功名紛れなく能く人に見える物であるこれが心得第一である。
 ここでは城に攻め入った時の心得を述べているのでしょう。築地塀を右にして進めと云うのは、前項以前からの教えで孫子の兵法に則ったものでしょう。
 その利点は、人に混じっていたのでは自由に働くことが出来ないので、離れて進めと云うのです。
 第一は進み易い、それはそうかもしれませんが障害物を右にして進むには我と同じ考えの者が幾人も居るとかえって進みずらい事もしばしばです。
 第二に兵器の術自由也です。兵器は槍、薙刀、刀、あるいは弓、鉄砲その他何かあるでしょう。先陣を自由に進める地位の者にしか許されないもので足軽雑兵では咎められそうです。
 第三は敵の矢を防ぐに良いと云います、この教えが書かれた時期が1700年中期ですし、学ぶ者もそれ以降です。いたずらに築地の脇を一人で進めば鉄砲で狙いやすいものでしょう。
 第四は単独行動の我が功名が特定できるので一番だと云います。
 戦闘の状況によっては、個人の行動と考えずに、我が率いる集団で考える事も出来る行為とも考えられます。
 個人では、村を襲って来る盗賊などとの戦いなどに使えそうです。
 現代では、人殺しの戦争と考えずに、企業活動の中での他社より有利になる作戦に取り入れる事など考えて見れば、これらの居合兵法極意秘訣も面白いものです。これは、大昔の戦争の場面位に思って流してしまうのではもったいないかも知れません。
 武術はマニュアル通りにやれば利を得る事も出来ますが、それは自分より修練の足らない者には有効であっても、同等若しくはそれ以上の者には一向に術にならないものです。
 形(マニュアル)を越えていく修錬は自分で身に着ける以外に有りません。教えられた極意はマニュアルを越えてはいない筈です。
 
 

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