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2018年10月 7日 (日)

曽田本その1の7居合兵法極意巻秘訣読み解く12絶道之事

曽田本その1
7.居合兵法極意巻秘訣読み解く
12、絶道之事
 絶道ノ仕合ハ左右後ノ三方ニハ道無前ニハ敵多有ヲ云左様ノ地二テワ少シモノガレント思フベカラス死ヲ本トス可シ伝云両脇川池深田抔ノ類二而後ハ山成時ハ不去不退二而利ヲ計ルベシ両脇ノ内二山有テ後池抔有時ハ先ノ上ヱ登リテ利ヲハカルベシ
読み及び読み解く
 絶道と云うのは、左右後の三方には道が無く前には敵が多くいる様な場合を云う。その様な地では、少しも逃れようと思わず、死して元々と思うものである。
 伝に云うには両脇川、池、深田などの類があり、後には山がある時は去るも退くもならない そこで利を計るものである。両脇のうち山ありて後ろに池など有る時は、先ず上へ登り利を計るものである。
 孫子の兵法には「凡そ用兵の法は高陵に向かう事勿れ、背丘にむかうる事勿れ、絶地に留まる事勿れ・・」と有ります。これは、高い所に居る敵を攻めてはならない、丘を背にした敵を迎え撃ってはならない、険しい場所にいる敵に対してはならない、といった意味あいでしょう。
 さらに「凡そ軍は高きを好み下を悪む」とあって場取りは高い方が有利であり、陽を浴びて健康にも良い場所とも云っています。
 この居合兵法極意巻秘訣は「従是兵術嗜之个个條迠先生御註釈」と前書きに有ります。然し先生とはだれで、是を受けたのは誰なのか明確ではありません。
 但しこの一連の「居合兵法極意秘訣」は「老父物語」から端を発していますので、恐らく第9代林六大夫守政が第10代林安大夫政詡に口授したものでしょう。武士と農民の境目を生きた江戸前期から中期の武人たちの業技法がこの書き付けによって業技法に終わらず昇華されていったと思えて仕方がありません。
 明治以降に忘れられた事々が綴られて眼を覚まさせてくれるものです。
 
 
 

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