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2018年11月

2018年11月30日 (金)

曽田本その1の7居合兵法極意巻秘訣読み解く29神心八相事1手裏剱

曽田本その1
7.居合兵法極意巻秘訣読み解く
29、神心八相事
1手裏剣
○柄口六寸  敵ノ柄口也
○軍場太刀
○手裏剱
 手裏剱他流ニテ敵二刀ヲ投付タルヲ手裏剱ト云當流ニテ云所ハ別也敵ノ透間ヲ見テカタ手ヲハナシテ敵ノ面二突込ムナリ亦互二ユキ合二我ハ片手ヲハナシノリニテスグ二突込ム也躰ハ自然二ヒトヱ身二成ル也敵太刀ヲ下スト云へ共我太刀ニテカラリト避ル心持アリ鎗二突手ナシ剱術二切手ナシ云是也大イ事故二諸流共二突手ハ仕組二アラワサゞルナリ手裏剱ト軍場ノ剱似タレ共心二甚違フ
読み及び読み解く
 先ず「神心八相」を「神心入相」と読んでみました、意味は「神の心を相いれる事」でしょう。
 河野百錬先生の無双直伝英信流居合兵法叢書では「神心八相事」と書かれています。「かみごころはっそうのこと」と読んだのでしょう。曽田先生の癖字は、雰囲気が「八」と「入」が似ています。
 「入」は左の払いの上に右払いがすき間なく付いて乗っていますが、「八」は左払いの上に離れて右払いが書かれています。この写本では「入」にしか見えません。
 木村栄寿先生の昭和63年再版「林崎抜刀術兵法夢想神傳重信流伝書集及び業手付解説」では、居合兵法極意巻秘訣印可部に「神心八相事」とP82に読み取られて、河野先生同様にされています。
 細川家の原本から借用された伝書であれば、「八相」が正しい書写であるかも知れません。
 極意の秘訣ですから「神心及び釈迦の教えの事」を我が心に極意とすると意味を捉えるものだろうと思います。
 「八相」は、仏教用語にある「釈迦八相」を意味しています、それは釈迦の生涯を意味するもので以下の八相です。
①降兜卒(ごうとそつからこの世に下りて来る)
②託胎(受胎する)
③出胎(生れ出る) 
④出家(家を出る)
⑤降魔(悪魔を降伏)
⑥成道(正覚をひらく)
⑦転法輪
⑧入滅
 その外に八相は「威・厚・清・古・孤・薄・悪・俗」の八つの人相を表わすもので、剣術の八相の構えを想像するものでは無いでしょう。
 しかし「神心と八相の事」のままでは意味が通じません。答えも恐らく古伝を最後まで読み進み、何度も足踏みしながら、其の時の自分のレベルでしか理解し得ないかもしれません。
 土佐の居合には時々思いもよらぬ業名や呼称が付けられています。意味不明な符号程度に読み覚えても良いかも知れません。しかしそこに留まり、自分なりに読み解かなければ先師の教えには届かず、業の決まらない棒振りに明け暮れてしまうでしょう。
手裏剣を読み解く
 手裏剣は他流においては、敵に刀を投げつけたるを以って手裏剣と云う。当流にて云うところは別である。
 敵の構えの透間を見出だすや、両手で柄を握り 構えているその片手を放して敵の顔面に突き込むのである。
 亦、互に行き合う時に我は片手を放し、敵の打ち込む刀に乗って直ぐに突き込むのである。
体は自然と一重身になるものである。
 敵は太刀を振り下ろすと云えども我が太刀にてからりと避ける心持である。槍に突き手なし、剣術に切り手なしと云うのは是である。
 おおいこと故に諸流共に突き手は仕組(組太刀)の業技法に顕わしてはいないものである。手裏剣と軍場の剣とは似ているが其の心には甚だ違う。
 この文章から、動作を付けて業としての術が十分果たせるには、敵の打込みや槍などの突きなども、からりと避けて突き込むと書かれています。「からりと避ける」は「ひらりと避ける」では無さそうです。
 更に、突くには一重身になるのですから敵の打込みも突きも筋を入れ替えて突くのでしょう。
 その上 敵の、槍での突きも切らんとする 打込みも受け乍ら外してしまう極意とも取れます。それを「我は片手を放し「のり」にて直ぐに突き込む」の事が表している様です。
 神の御心や仏の心が無ければ出来るものでは無い、かも知れません。
 
 

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2018年11月29日 (木)

曽田本その1の7居合兵法極意巻秘訣原文29神心入相事1手裏剱

曽田本その1
7.居合兵法極意巻秘訣原文
29、神心入相事
1手裏剱
○柄口六寸  敵ノ柄口也
○軍場太刀
○手裏剱
 手裏剱他流ニテ敵二刀ヲ投付タルヲ手裏剱ト云當流ニテ云所ハ別也敵ノ透間ヲ見テカタ手ヲハナシテ敵ノ面二突込ムナリ亦互二ユキ合二我ハ片手ヲハナシノリニテスグ二突込ム也躰ハ自然二ヒトヱ身二成ル也敵太刀ヲ下スト云へ共我太刀ニテカラリト避ル心持アリ鎗二突手ナシ剱術二切手ナシ云是也大イ事故二諸流共二突手ハ仕組二アラワサザルナリ手裏剱ト軍場ノ剱似タレ共心二甚違フ

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2018年11月28日 (水)

曽田本その1の7居合兵法極意巻秘訣読み解く28中夭之大事11軍場ノ剱

曽田本その1
7.居合兵法極意巻秘訣読み解く
28、中夭之大事
11、軍場ノ剱
 軍場ノ剱鹿相成革具足ハ格別惣而甲冑ハ切ッテハ中々切レ難シ況ヤ心懸ノ武士ハ甲冑の札堅キヲ撰テ着スル故二切ッテハ却而マケヲ取ルベシ我モ能キ鍛ノ甲冑ニテ身ヲフサギタレバ少シモ恐無ク少々切ラレテ成共我ハ敵ノ面二突込ベシ相下シ二下ス所二而切先ハ面二残シスグ二突込ムベシ返々我ハ切ラレテ敵ヲバ突合点肝要也
読み及び読み解く
 軍場の剱(ぐんばのけん・いくさじょうのけん)とは、鹿にて相成る革具足は格別である。
 総じて甲冑は切っては中々切れ難し、況や心掛けの良い武士は、甲冑の札(さね)堅きを選びて着する故に、切っては却って負けを取るであろう。
 我も良き鍛えの甲冑にて身を塞いでいれば少しも恐れなく少々切られても、我は敵の面に突き込のである。
 双方とも刀を相下ろしに下す処、切先は打ち下ろした顔面に残し、すぐに敵の面に突き込むのが良い。
 返すがえす、我は切られて敵をば突くのである。合点する事肝要である。
 軍場の剱についての解説がやっとはっきり理解できました。甲冑は簡単には切れないものであるから、切ったんでは致命傷にならないから負けるよ、と云っています。
  鹿革で堅い札(さね)を使った甲冑を選んで着すこと、そうすれば、少々切られても恐れる事は無い。
 我は切らずに突くのが良いので、双方打ち下ろした時、我は下まで打ち下ろさずに顔面で留めて即座に突き込む事が肝要だ、合点しておくようにと教えています。
 是で命半ばで不慮の死を遂げない様に、如何に心がけるかの極意の数々の教えを終ります。
 一読して、「何だ迷信に過ぎないじゃないか」と、打ち捨てる程度のものとしておくには勿体ない気がして、如何に昔の人であっても、全ての人が証明のない事を信じたかは疑問でした。
 「おおらか」な気持ちで考えて見れば、昨日と違う今日の現象を運勢にこじつけて、為すべきことを全うするために、出がけに今一度心を落ち着かせて、これで良いのかと見直してみる心構えの大切さ、譬え迷信であろうといつもと違う現象に心を落ち着かせる事も極意と云うのかも知れません。
 
 
 

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2018年11月27日 (火)

曽田本その1の7居合兵法極意巻秘訣原文28中夭之大事11軍場ノ剱

曽田本その1
7.居合兵法極意巻秘訣原文
28、中夭之大事
11軍場ノ剱
 軍場ノ剱鹿相成革具足ハ格別惣而甲冑ハ切ッテハ中々切レ難シ況ヤ心懸ノ武士ハ甲冑ノ札堅キヲ撰テ着スル故二キッテハ却而マケヲ取ルベシ我モ能キ鍛ノ甲冑ニテ身ヲフサギタレバ少シモ恐無ク少々切ラレテ成共我ハ敵ノ面二突込ベシ相下シ二下ス所二而切先ハ面二残シスグ二突込ムベシ返々我ハ切ラレテ敵ヲバ突合点肝要也
読み
 軍場ノ剱は、鹿にて相成る具足は格別である、総じて甲冑は切っては中々切れ難し。況や心がけあるの武士は甲冑の札(さね)樫きを選びて着する故に、切っては却って負けを取るべし。
 我も良き鍛えの甲冑にて身を塞ぎたれば少しも恐れ無く、少々切られてなるとも我は敵の面に突き込むべし。
 相下ろしに下す所にて切先は面に残し直ぐに突き込むべし、かえすがえす我は切られて敵をば突く、合点肝要也。

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2018年11月26日 (月)

曽田本その1の7居合兵法極意巻秘訣読み解く28中夭之大事10神明剱

曽田本その1
7.居合兵法極意巻秘訣読み解く
28、中夭之大事
10神明剱
 神妙剱他流二テハ心ヲ明二〆敵ノ働ヲ見ヨト云トハ大二違ヘリ生死ノサカイナレバ平気トハ異リ然共忘ルマジキ事一ツ有リ則柄口六寸也柄口六寸実ハ抜口ノ事に非ス極意ニテ伝ル所ハ敵ノ柄口六寸也カマヱハ如何ニモ有レ敵ト我ト互二打下ロスカシラニテ只我ハ一図二敵ノ柄二打込也先身ヲ敵二ウマウマト振フテ右ノ事ヲ行フ事秘事也是神明剱也
読み及び読み解く
 神明剱について、神妙剱と云ったり神明鏡と云ったりその区別が明確になされているのか同じ事を云っているのかよくわからない処ですが、読み込んでみます。
 神妙剱は他流にては心を明らかにして(しめ)敵の働きを見よと云う、其れとは大いに異なり当流では、生死の境なれば平気とは異なり、然れども忘れる事があってはならない事が一つ有る。
 則ち柄口六寸である。柄口六寸実は刀の抜き口の事では無い。極意によって伝えるところは敵の柄口六寸である。
 構えは如何に有っても、敵と我と互に打ち下す頭にて只我は一図に敵の柄に打ち込むのである。
 先ず、身を敵にうまうまと振る舞い右の柄口六寸の事を行う事は秘事である。是は神明剱である。
 神妙剱は他流では心を明らかにして敵の働きを見て応じるのだと云います。一方当流は、そんな心を明らかになどと云っても生死の境なので平気である筈はない、心は暗闇だと云います。そんな状況でも忘れてならないのは、双方打ち下ろす頭に、我は一図に敵の柄に打ち込むのだと云います。それには、我が身を「只一打ちと打込ます様に振る舞い」我は敵の柄に一図に打ち込むのだとしています。それは秘事であり、神明剱だと云うのです。此処では神明剱と神妙剣は異なる様に思えます。
 あまり拘らずに先に進んでみましょう。少しずつ見えて来るかも知れません。それにしても不明瞭な言い回しです。
 
 

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2018年11月25日 (日)

曽田本その1の7居合兵法極意巻秘訣原文28中夭之大事10神明剱

曽田本その1
7.居合兵法極意巻秘訣原文
28、中夭之大事
10神明剱
 神妙剣他流二テハ心ヲ明二〆敵ノ働ヲ見ヨト云トハ大二違ヘリ生死ノサカイナレバ平気トハ異リ然共忘ルマジキ事一ツ有リ則柄口六寸也柄口六寸実ハ抜口ノ事二非ス極意ニテ伝ル所ハ敵ノ柄口六寸也カマヱハ如何ニモ有レ敵ト我ト互二打下ロスカシラニテ只我ハ一図二敵ノ柄二打込也先我身ヲ敵二ウマウマト振フテ右ノ事ヲ行フ事秘事也是神明剱也
読み
 神妙剱は他流にては、心を明らかにしめ敵の働きを見よと云うとは大いに違えり、生死の境なれば平気とは異なり、然れども忘るまじき事一つ有り、則ち柄口六寸実は抜口の事に非ず、極意にて伝わる所は敵の柄口也。
 構えは如何にも有れ、敵と我と互に打ち下す頭にて只我は一図に敵の柄に打ち込む也。
 先ず我が身を敵にうまうまと振るうて右の事を行う事秘事也、是神明剱也。

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2018年11月24日 (土)

曽田本その1の7居合兵法極意巻秘訣読み解く28中夭之大事9打太刀の心

曽田本その1
7.居合兵法極意巻秘訣読み解く
28、中夭之大事
9打太刀の心
 柄口六寸ノ勝行フ心持常ノ修行二習覚ニハ手近云へバ仕組ノ打太刀ノ心二ナルベシ打太刀ヨリ遣方二非ヲ入レヨク見ユル者也故二カサ二フルマウ事大事也カサ二掛ルノ気ハツカイ形ノ気トナルナリ工夫肝要ナリ心明鏡ノ事
読み及び読み解く
 柄口六寸の勝を行う心持ちは、常の修行で習い覚えるには、手近の事で云えば、仕組み(組太刀)の打太刀の心になるべし。打太刀より遣方に非(隙を?)を入れよく見えるものである。それ故に嵩に振る舞う事大事である、嵩に掛かるの気は遣い方(遣り方)の気となるので工夫肝要である。心明鏡の事である。
 さてこの読み下しでは、厄介です。以下の様に読み解いてみました。
 柄口六寸の勝を取るには、それをふだんの修行で習い覚えるには組太刀の打太刀の心になって遣方に打ち込みやすい非の打ちどころが有ると思わせることである。それ故に嵩に懸かっていく様に振る舞えば、遣方はここぞとばかりに嵩に懸かって来る。そこを逆に柄口六寸に取り勝事で心明鏡のことである。
 雷電刀の極意、「勝事無疵に勝と思うべからず我が身を先ず土壇となして後自然に勝ありその勝つ所は拳也」であれば、非の打ちどころを見せて打込んで来る処に自然に勝つ事を示唆して居ると考えます。
 まさに柳生新陰流の活人剣、剣術の極意でしょう。

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2018年11月23日 (金)

曽田本その1の7居合兵法極意巻秘訣原文28中夭之大事9打太刀ノ心

曽田本その1
7.居合兵法極意巻秘訣原文
28、中夭之外事
9打太刀ノ心
 柄口六寸ノ勝行フ心持常ノ修行二習覚ニハ手近云へバ仕組ノ打太刀ノ心二ナルベシ打太刀ヨリ遣方二非ヲ入レヨク見ユル者也故二カサ二カゝルヲ嫌フ也ガッサリト明テ敵ハ只一ウチト打込マスルヤフ二フルマウ事大事也カサ二掛ルノ気ハツカイ形ノ気トナリ工夫肝要ナリ心明鏡ノ事
読み
 柄口六寸の勝を行う心持ちを、常の修行に習い覚えるには、手近に云えば、仕組みの打太刀の心になるべし。
 打太刀より遣方に非を入れよく見えるものである、ゆえに嵩に懸かるを嫌うなり、がっさりと開けて敵は只一打ちと打込まする様に振る舞う事大事也、嵩に懸かる気は遣方の気となり工夫肝要也。心明鏡の事。

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2018年11月22日 (木)

曽田本その1の7居合兵法極意巻秘訣読み解く28中夭之大事8柄口六寸

曽田本その1
7.居合兵法極意巻秘訣読み解く
28、中夭之大事
8柄口六寸
 雷電剱諸流ノ剱術ノ教皆以我心ヲ明カ二シテ勝ヲ取事ヲ肝要トス當流ノ極意ハ表裏ノ違也敵二向カヱバ如何成人モ心ハクラ闇ト成ルナリ其マホウクラヤミ(真方暗闇 曽田メモ)ノ所ニテ一ツ行フベキ事有則柄口六寸ノ勝也是當流ノ極意也雷電刀ハ惣名二而変而ハ神妙剱トナリ軍場ノ太刀ト成ルナリ
読み及び読み解く
 この項は、前項と同じようなものですが、異なるのは、諸流の剣術は皆、心を明らかにして勝を取るのを肝要としているが、当流は、敵に向かえば、誰でも心は暗闇になるのである、その明暗の表裏の違いである。
 其の真っ暗闇の所で、一つ行うべき事は、則ち柄口六寸の勝、敵の拳に勝つものである。 
 是は当流の極意である、雷電刀は居合の業の総名であって、変じて神妙剱となり軍場ノ太刀となるのである。
 柄口六寸は敵の二星である、柄を握る拳に勝つ事である、と前回解説しました。同様の極意の記述ですが、此処で新たに述べられているのは、他流では敵と相対しても、心を明るく斬られるなど後向きに思わず勝つことが肝要と教えている。それに引き換え当流は敵と対すれば命を無くす事も有ろうと真っ暗になってしまう。と真逆の心理から勝を取るものだと云うのです。
 そのポイントは敵の打ち込んで来る拳に勝つ事なのだと云う事です。恐らくこの教えは大森六郎左衛門の真陰流の教えであろうと思います。
 真陰流は上泉伊勢守信綱によるものでしょう。大森六郎左衛門の真陰流が如何様の物であったかは不明ですが、上泉伊勢守信綱の新陰流でしょう。
 神傳流秘書の大森流居合之事では、前え書に「此の居合と申すは大森六郎左衛門の流也 英信に格段意味相違無き故に話して守政翁(第9代林六郎左衛門守政)之を入れ候。六郎左衛門は守政先生剣術の師也。真陰流也、上泉伊勢守信綱の古流五本の仕形(組太刀)有りと言う」とされています。大森流あるいは無双直伝英信流正座の部は新陰流から大森六郎左衛門が創作したものでしょう。現代の新陰流にはそれらしき形跡は見られませんが、初期の大森流には新陰流と交わるものがあったかもしれません。
 上泉伊勢守信綱が新陰流を創始したのは天文十年代(1541~1550年)と言われます。
 柳生新陰流の柳生宗厳による新陰流截相口伝書事は慶長8年1603年の事と言われます。
 この土佐の居合の古伝神傳流秘書は文政二年1819年に山川幸雅によって書き写されたもので元の原本は無いものと思います。第9代の伝えたものを第10代が書き記したと思われ、1750年以降のものと推察しています。新陰流創設からの200年、柳生新陰流の伝書から150年以上後のものですから、元になったものが何なのかすらわからないと云えます。
 大森六郎左衛門の真陰流が何かはわからないでしょう。しかし土佐の居合の古伝の至る所に現代でも読む事や学ぶ事が出来る新陰流が見え隠れするのに驚いています。

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2018年11月21日 (水)

曽田本その1の7居合兵法極意巻秘訣原文28中夭之大事8柄口六寸

曽田本その1
7.居合兵法極意巻秘訣原文
28、中夭之大事
8柄口六寸
 雷電剱諸流ノ剱術ノ教皆以我心ヲ明カ二シテ勝ヲ取事ヲ肝要トス當流ノ極意ハ表裏ノ違也敵二向カヱバ如何成人モ心ハクラ闇ト成ルナリ其マホウクラヤミ(真方暗闇 曽田メモ)ノ所ニテ一ツ行フベキ事有則柄口六寸ノ勝也是當流ノ極意也雷電刀ハ惣名二而変而ハ神妙剱トナリ軍場ノ太刀ト成ルナリ
読み
 雷電剱は諸流の剣術の教えが皆以て心を明らかにして勝を取る事肝要とす。当流の極意は表裏の違い也。
 敵に向かえば如何なる人も心は暗闇となるなり、其の真方暗闇の所にて一つ行うべき事有り、則ち柄口六寸の勝ちなり。
 是れ当流の極意也、雷電刀は総名にして、変じては神妙剱となり戦場の太刀となるなり。

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2018年11月20日 (火)

曽田本その1の7居合兵法極意巻秘訣読み解く28中夭之大事7雷電刀

曽田本その1
7.居合兵法極意巻秘訣読み解く
28、中夭之大事
7雷電刀
 雷電刀ハ惣名也則柄口六寸也変而神妙剱ト成戦場之剱ト成智仁勇備ラザレハ其事(業)行フ事不能智仁勇ノ三徳有ト云へ共眼心足能ク利サレバ勝ヲ取ル事ナラス故二如図配當セル也
 読み及び読み解く
 雷電刀は惣(総)名である、則ち柄口六寸である。変じて神妙剱となる。戦場の剱となる。智仁勇備わざればその事(業)行う事能わず。
 智仁勇の三徳有りと云え共眼心足能く利(キメ 曽田メモ)ざれば勝を取る事ならず、故に図の如く配当せる也。
 この一文は全くこのままでは意味不明の教えであって、失念したまま消えてしまうと思われます。
 雷電刀は総じて居合兵法を指すもので、それは柄口六寸之事である。この事は英信流居合目録秘訣の外之物ノ大事述べられている事から、当流の秘中の秘で「夢うっつの如くの所よりひらりと勝事有、其の勝つ事無疵に勝と思うべからず。我が身を先ず土壇となして後、自然に勝ち有り、其の勝つ所は敵の拳也」と示されています。
 現代居合では拳に勝つ「柄口六寸」の極意は、まず聞かされたことも、業として見せられたことも、当然指導された事も無いものです。
 組太刀の「詰合」は一本目出合は「楽々居合膝に座したる時相手左足を引き下へ抜き付けるを我も左の足を引きて虎の一足の如く抜いて留め・・」と相手の足への斬り込みを我は受けていますが、この可笑しな抜き合わせは一本目から「四本目鱗形」まで続きます。
 「詰合は二星につづまる敵の拳也二星一文字と云う時は敵の拳を抜払う事也惣じて拳を勝事極意也」とされ、詰合の稽古は手附に拘らず奥へ奥へと踏み込むことを示唆しています。
*
Img_1593
添付写真の図は曽田本に付されたものです。
左から(上から)
観音・弁財天・勢至 是れ三つは尊き具足也
智・仁・勇
雷電剱・神妙剣・軍馬剱
眼・心・足
 

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2018年11月19日 (月)

第六回違師伝交流稽古会を終えて

第六回違師伝交流稽古会を終えて
 ミツヒラブログを発端として、同じ無双直伝英信流でもその師伝の異なる方々との交流稽古会をいつの間にか第六回を迎えました。
 11月17日は雨かも知れない、と天気予報に敏感になっていたのですが、良い天気に恵まれ新幹線からの富士山も雪を被って光っています。
 
 新神戸駅で12時に全員集合できました。
 
 違師伝交流稽古会は第一回は大森流・第二回は英信流・第三回は太刀打・第四回は小太刀之位・第五回は詰合と続けて来ました。
 恐らく、無双直伝英信流を業ずる方は、最初に師と仰いだ師匠の業技法に捉われその範囲を超える事も、消化する事も昇華することも出来ず、初代関東地区連盟会長の太田次吉先生の言われる「弟子たる者師匠の出来ない事でもやれ」すら聞かされる事も無く「師匠の言う通りやっていればいい」と言われたままその形のみを励んでおられる事でしょう。
 そして、勝手な解釈をして「昔はこうだった」といじくりまわして出鱈目な居合を良しとしているのでしょう。
 第六回は大剣取、古伝を片手に師伝により身に着けた業技法を元としながら、古伝の文言を解釈して業技法を復元し、志のある方達と己の解釈とそれによる技法の実技演武を二日間に亘り行いました。
 
 大剣取は信頼できる業手付の解説書は、政岡壱實先生の無双直伝英信流居合兵法地之巻位でしょう。之には仕打の攻防の方法及び写真も付されています。
 解説の無い古伝の文言は、曽田虎彦先生から神傳流秘書を送られた河野百錬先生の無双直伝英信流居合兵法叢書、細川義昌先生の伝授された伝書による木村栄寿先生の林崎抜刀術兵法夢想神傳重信流伝書集及び業手付解説の目録口伝和口伝居合兵法極意書「和大剱捕軍場組附」に見られます。何れも絶版で国会図書館辺りでしか手にする事は難しいと思います。
 他に見るべきものは見当たりません。
 何処かで打たれてビデオ撮りされyoutubeに投稿されているかと探すのですが見当たりません。あったとしても古伝の解釈であるか疑問です。
 無双直伝英信流の組太刀は太刀打之事・詰合・大小詰・大小立詰・大剣取が順番になっています。
 現代居合では古伝の太刀打之事すら打てず大江先生が中学生向きに改変した無双直伝英信流居合之型を太刀打之位と称して可笑しなものを七本打っているのがせいぜいです。
 横道にそれましたが、古伝を解釈して今に伝えているのは政岡壱實先生の地之巻をバイブルとされる方のみが政岡先生解釈の大剣取を打たれておられると思います。
 せっかく残された木村栄寿本も河野百錬本も本立ての隅に埋もれていたり、遺族の方が捨ててしまったりしているのでしょう。それらの貴重な資料すら知らないお偉いさんがごろごろおられて権威を嵩に権力を振りかざしているのも哀れです。
 私達古伝研究会のメンバーは政岡先生の大剣取りを充分研究した上、古伝の文言に従って一字一句も見逃さず、自分達の力量の精一杯を出し合ってこの違師伝交流稽古会に臨みました。
 古伝研究会そのものも、違師伝の方達の集まりであり、合気道も、古流剣術も学び、同じ無双直伝英信流も師匠も流派も連盟も異なる方達による研究会なのです。
 従って解釈も業技法も異なります。それでも「こうであろう」という一致は見出して行かれるものです。
 そして、一つの方向を見出し、違師伝交流稽古会に臨んで行きました。
 大剣取は無双直伝英信流の居合から剣術に至り、極意の柄口六寸を身に着け更に無刀に至る門口に立つ業技法の修得を目的とするすさまじい業です。
 交流稽古会は、居合の所属年数や段位に少しも拘らず、まして男女や年齢も拘る事はありません。
 同じ古伝のたった二行ほどの文言から、業を繰り出してゆきます。
 参加者は大きく三団体に別れますので三ケ所の解釈による模範演武を拝見し、何故その様に解釈したかの説明をいただきます。
 批判はしてもその理由に納得し否定はしない、これは交流稽古の鉄則でしょう。とことん稽古された中から生み出されたものは、稽古もしていない者に否定できるわけはないものです。
 説明を受ければ納得です。模範演武を拝見して早速夫々組を作って研究会です。経験や力量に応じてそれぞれの業技法を学んでみます。
 形だけでも簡単に出来ませんし、まして術が決まるには十分な修練が必要です。
 自分達の研究したものとの違いから気付く事も多く改正の糸口も広がります。
 初心の方はきっと、一本目の極意技「相手居合膝に坐し居る處へ小太刀をさげかくる相手抜き打つを放し入りてさす」の抜き付けられて避ける事からつまづくことになります。
 しかし、あきらめずに繰り返すうちに何とかなり始めるものです。
 一本の業を一時間程かけて学ぶ、しかもベテランも初心者も同じ事を体感し稽古することは素晴らしい事です。
 身に着けた方から手ほどきを受けて即座に開眼する事も、頭で解っても体が理解できないもどかしさも、すべて良い経験として古伝を学ぶ切っ掛けが得られた事でしょう。
 二日間、ひたすら学ぶ姿は素敵です。
 教わる事は教える事、教える事は学ぶ事。
 自らそれを再認識した素晴らしい二日間でした。
 来年の違師伝交流稽古会の課題は、大小詰・大小立詰の研究会となります。明治以来特定の先生の系統として演じて固執して来た無双直伝英信流の業技法を、同流他派の方達と素直な気持ちで学び直すなど私達だけの至福の一時です。
 師伝をより完成させ昇華できれば「弟子たる者師匠の出来ない事でもやれ」の大きな心に近づいて行けるのかも知れません。
 参加された皆様ありがとうございました。
 帰路につく新神戸駅近くの布引ハーブ園のロープウエーから眺める神戸の街、海の向こうに見える陸地と、茜に染まる空に、何時までも同じままでは無い自然の有り様を思う時、この道を歩く勇気が湧いて来るのもうれしい事です。
 
 

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曽田本その1の7居合兵法極意巻秘訣原文28中夭之大事7雷電刀

曽田本その1
7.居合兵法極意巻秘訣原文
28、中夭之大事
7雷電刀
 雷電刀ハ惣名也則柄口六寸也変而神妙剱ト成戦場之剱ト成智仁勇備ラザレハ其事(業)行フ事不能智仁勇ノ三徳有ト云へ共眼心足能ク利(キメ)サレバ勝ヲ取ル事ナラス故二如図配當セル也
読み
 雷電刀は惣名(総名)也 則ち柄口六寸也 変じて神妙剱となる 智仁勇が備わらざれば其の事(業)行う事不能 智仁勇の三徳有りと云えども 眼心足能く利(キメ)ざれば勝を取る事ならず故に図の如く配當せる也 
*
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2018年11月18日 (日)

曽田本その1の7居合兵法極意巻秘訣読み解く28中夭之大事6脇道を行

曽田本その1
7.居合兵法極意巻秘訣読み解く
28、中夭之大事
6脇道を行
 亦曰難二逢事ヲ知ル事ハ前二云フ也知テ行カズシテ不叶事有其時ハ道ヲカヱ気ヲ転而可行気転スル時ハ自然二難ヲモ避ル事有ルベシ道ヲカユルト云フハ本道ヲ行所ヲ行カス〆脇ノ小道ヲ行クノ類ナリ
読み及び読み解く
 亦 曰く 難に遭う事を知る事は前に述べて来ているのである。知っても行かなければならない事がある其の時は、道を変え気を転じて行くのである。
 気を転ずる時は自然に難も避ける事があるであろう。
 道を変えると云う事は本道を行かずして脇の小道を行くような類の事である。
 ここの本道と云う意味は、一般的な人の行き交う道、あるいは目的地に至る近道などと考えられます。難に遭う事がわかったならば、今行くはずの道を避けて脇ノ小道を行けばよい。
 それには気を変えるべきだ、そうすれば難も自然に消えてしまう。
 そうかも知れません、一度この道と思うと何が何でも其処から離れようとしないのも人の常の様です。飽きっぽいとか、恩知らずとか世間体が気になってしまうものです。
 気を変えて、違う脇道から目的地に行く方が自分には合っているかもしれません。高い金を払って有名な師匠に付くよりも、安くとも名を知られて居なくとも、本物の師匠は別に居るかもしれません。道を選ぶことが出来るのは自分です。師を選ぶことが出来るのも自分です。
 到達するために、無駄な時間や金をかけ、ろくでもない師とも言えないぼんくらにかかずらわっていてもだめはダメでしょう。変わるのも、勇気のいる事です。目的は何であったかを忘れてしがみつくのは、居場所が無いと不安だからに過ぎないのです。初心の目的は何だったのでしょう。
 少々脇道にそれましたが、目的を達するには、難がある事がわかったならば別の路から目的地へ向かいやるべき事を達成しましょうと、極意はいっている筈です。 
 

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2018年11月17日 (土)

曽田本その1の7居合兵法極意巻秘訣原文28中夭之大事6脇道を行

曽田本その1
7.居合兵法極意巻秘訣原文
28、中夭之大事
6脇道を行
 亦曰難二逢事ヲ知ル事ハ前二云フ也知テモ行カズシテ不叶事有其時ハ道ヲカヱ気ヲ転而可行気転スル時ハ自然二難ヲモ避ル事有ルベシ道ヲカユルト云フハ本道ヲ行所ヲ行カス〆脇ノ小道ヲ行クノ類ナリ
読み
 亦曰く 難に遭う事を知る事は前に云う也 知りても行かずして叶わざる事あり 其の時は道を変え気を転ずる時は自然に難をも避ける事があるべし 道を変えると云う事は本道を行く所 行かずして脇の小道を行の類いなり

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2018年11月16日 (金)

曽田本その1の7居合兵法極意巻秘訣読み解く28中夭之大事5心ノ落カセ様

曽田本その1
7.居合兵法極意巻秘訣読み解く
28、中夭之大事
5心ノ落カセ様
 亦曰心ノ落カセ様二習有先口ヲフサギ噛ヲ呑ミ込ミテ心ヲ静ムベシ亦ハ小用ヲ達ス可シ能ク心ヲチツクモノ也
読み及び読み解く
 亦いわく心の落ち着かせ様に習い有り先ず口を塞ぎ噛む(唾を?)呑み込みて心を静む(沈む)べし 亦は小用を達す(たす)べし能く心落ち着くもの也
 行けば死ぬぞと脅されたので、心を落ち着かせなければ役目を果たせない、其処で心を落ち着かせる方法が述べられています。「心ノ落カセ」と書いてありますが「心の落ち着かせ」と読んでおきます。古文書は抜けが有ったりしますが「おおらかに」。
 亦曰く 心の落ち着かせの方法で習った方法がある。先ず口を閉じて奥歯をしっかりと噛む、噛んだら呑み込んで、高ぶった心を静めるのである。
 是で心が落ち着くのか解りませんが、気を紛らすには手っ取り早そうです。信じれば可能な事かも知れません。
 亦は、落ち着きが亡くなった場合は、小用をすれば心は落ち着くものである、とも言っています。この方が、自然に行われていた事かも知れません。心を落ち着かせるために小用をするのか、心が騒いで小用を催すのか経験のありそうなことです。
 
 

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2018年11月15日 (木)

曽田本その1の7居合兵法極意巻秘訣原文28中夭之大事5心ノ落カセ様

曽田本その1
7.居合兵法極意巻秘訣原文
28、中夭之大事
5心ノ落カセ様
 亦曰心ノ落カセ様二習有先口ヲフサギ噛ヲ呑ミ込ミテ心ヲ静ムベシ亦ハ小用ヲ達ス可シ能ク心ヲチツクモノ也
 亦曰 心の落ち着かせ様に習い有り 先ず口を塞ぎ噛む(?)を呑み込みて心を静むべし 亦は小用を達すべし 能く心 落ち着くもの也

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2018年11月14日 (水)

曽田本その1の7居合兵法極意巻秘訣読み解く28中夭之大事4手ノ内ノイジ

曽田本その1
7.居合兵法極意巻秘訣読み解く
28、中夭之大事
4手ノ内ノイジ
 亦曰放シ打(討)抔蒙ルト云カ亦ハ先二盗賊抔有二其道ヲ行時カ何フケ様ノ事有時ハ先ツ我カ手ノ内ノイジイジト有形ヲ見ベシ其形見へサル時ハヨクヨク心ヲ落シ付ケテ後行ベシ是我カ心転動シ闇マリタル印也
読み及び読み解く
 この教えも良くわからないものですが素直に読み解いてみます。
 亦曰 放し打ち抔蒙るですが、飛び道具でしょうか、それとも遠方に打つ事を命ぜられて出かけるのでしょうか。
 亦は先に進むと盗賊抔が居る事がわかっていながらその道を行かざるを得ない、その様な時は、先ず、我が手の内のイジイジ有る形を見るのである。「手の内のイジイジ」って何でしょう。状況から判断すれば、手相の線とも取れます。当時の流行語又は一部の人達だけに通ずる方言でしょうか。とにかく手の内で何か見えるものは、指紋、手相位がせいぜいです。
 それが、危険な所に行かざるを得ない時に見えない時は、「能々心を落し付けて」は心を落ち着けて、その後に行くべきである。
 是は我が心不安で動転してしまい、真っ暗闇になっている印である。
 やらねばならないが、状況を知れば事の重大さを知って、心が動転して判断できる状況で無くなるものです。
 手相すら見えない程の混乱です、心を落ち着かせてから行動しなさい。と云っているのでしょう。
 それにしても、「放し打」は初めて聞く言葉ですが、何処かにご存知の方はおられるでしょう。それでもこの読み解いた心づもりの内容で十分だと思います。
 菊池壮蔵さまから。「放し打ち」の解説のコメントをいただきました。ありがとうございます。
 上意による処刑の一つで、野放しの罪人を打ち果たす様に命じられるなどの事の様です。
 
 
 

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2018年11月13日 (火)

曽田本その1の7居合兵法極意巻秘訣原文28中夭之大事4手ノ内ノイジ

曽田本その1
7.居合兵法極意巻秘訣原文
28、中夭之大事
4手ノ内ノイジ
 亦曰放シ打(討)抔蒙ルト云カ亦ハ先二盗賊抔有二其道ヲ行時カ何ンフ(ゾ)ケ様ノ事有時ハ先ツ我カ手ノ内ノイジイジト有形ヲ見ベシ其形見ヘサル時ハヨクヨク心ヲ落シ付ケテ後行ベシ是我カ心転動し闇マリタル印也
読み
 亦曰放し打ち抔蒙ると云うか 亦は 先に盗賊抔有るに其の道を行く時か 何ぞケ様の事有る時は 先ず我が手の内のイジイジと有る形を見るべし 其の形見えざる時は 能々心を落とし付けて後行くべし 是 我が心転動し闇まりたる印也

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2018年11月12日 (月)

曽田本その1の7居合兵法極意巻秘訣読み解く28中夭之大事3口中ノ事

曽田本その1
7.居合兵法極意巻秘訣読み解く
28、中夭之大事
3口中ノ事
 湯茶ヲ呑ム時我影不移ハ必毒飼カ其外難二逢フト知ルベシ
読み及び読み解く
 人生事半ばで死んでしまう事の無念さを避けるための用心と覚悟を教えている項目と思います。
 湯茶を呑む時に、我が影が茶碗の湯茶に映らなければ、必ず毒を飲まされるか(毒飼(毒害))、その外の難に遭遇するだろうと認識するべきである。
 毎朝食事時にお茶を飲んでいますが、茶碗の中に自分の影が映っているか否かを気にかけた事など有るでしょうか。
 茶碗の色によっては映りずらいのも有る様ですが、呑むほどに顔を近づけると大抵映っています。
 それと、我にふりかかる事態の予測とは証明のしようがありません。
 前回までの眼脈は迷信として伝えられているようです。小便の泡立ちは医学的に健康状態を判断する研究もされている形跡は有る様ですが、むしろ尿検査での数値の方が気になります。
 小便の泡が立たなかったら毒を盛られるなどの関係は現代では誰も気にしていないでしょう。
 この湯茶に影が映るうつらないは、毎日同じ場所で、同じ光線の中で、同じ茶碗で、同じ濃さのお茶で、同じ傾きでは確実に移るものです。
影の映り込みよりも、小便の色の方が健康では気になります。透明であれば糖尿病を、茶色であれば肝臓や腎臓の障害を気にしなければなりません。
 と云う事は、日常とは違う環境に置かれた場合には、その状況を読み取って安全に心掛けなさいと云う教えと考えれば、誰でもいつでも、何処ででも無意識にやっている事なのでしょう。
 戦いに臨む時の心得として、平常心になれよとの教えで納得です。
 
 
 

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2018年11月11日 (日)

曽田本その1の7居合兵法極意巻秘訣原文28中夭之大事3口中ノ事

曽田本その1
7.居合兵法極意巻秘訣原文
28、中夭之大事
3口中ノ事
 湯茶ヲ呑む時我影不移ハ必毒飼カ其外難二逢フト知ルベシ
読み
 湯茶を呑む時 我が影の映らざるは必ず 毒飼(毒害)か其の外の難に遭うと知るべし

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2018年11月10日 (土)

曽田本その1の7居合兵法極意巻秘訣読み解く28中夭之大事2小用之事

曽田本その1
7.居合兵法極意巻秘訣読み解く
28、中夭之大事
2小用之事
〇朝起テ小用ヲトゝノフル二常ハ小用二泡立ツ也モシ泡立タザル時ハ其日毒飼二逢カ何ソ難二逢フト可知ル
読み及び読み解く
 朝起きて小用をする時に常には小用が泡立つのに もし泡立たない時は其の日毒飼(毒害 ?)に遭うか何ぞ難に遭うと知るべし
 この教えも、前回同様に、小便の泡立ちと毒を飲まされる事の科学的関連性には疑問です。小便が泡立たなければ其の日何か難に遭遇すると云うのも同様でしょう。
 小便が泡立つ場合は糖尿病や肝機能障害を指摘する医者もいるようですが、確定できるものでも無さそうです。
 この場合は、常に泡立っていたのに泡立たないから問題があると云う事で、何時も泡立っているならば食事や酒、運動などの影響が毎日決まって出ていたのかも知れません。
 泡立たない方が問題が無さそうですが、この極意の教えは、人知で計り知れない事への不安を取り去る為か、用心する心を持つ事の切っ掛け作りを教える、古人の経験かも知れません。
 いつもと様子が違う排尿に付いては、病気との関連性もある事も有るでしょうから勉強しておくのも悪い事では無さそうです。

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2018年11月 9日 (金)

曽田本その1の7居合兵法極意巻秘訣原文28中夭之大事2小用之事

曽田本その1
7.居合兵法極意巻秘訣原文
28、中夭之大事
2小用之事
〇朝起テ小用ヲトゝノフル二常ハ小用二泡立ツ也モシ泡立タザル時ハ其日毒飼ニ逢カ何ゾ難二逢フト可知ル
読み
 朝起きて小用をとゝのうるに常は小用に泡立つ也 若し泡立たざる時は其の日毒飼いに遭うかなんぞ難に遭うと知るべし

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2018年11月 8日 (木)

曽田本その1の7居合兵法極意巻秘訣読み解く28中夭之大事1眼脈之事

曽田本その1
7.居合兵法極意巻秘訣読み解く
28、中夭之大事
○眼脉(脈)之事
 眼脉(脈)之事人意趣有ッテ我ヲ招ク時カ或ハブッソウナル道ヲ通ラントスル時カ其外何ゾ気ガカリ二思ヘドモ行カズシテ不叶時我眼頭ヲ一寸押シテ見可シ常ハクルクルト火ノ散如クノ物見ユル也押テ火見ヱサル時ハ必ツゝシム可シ難二逢フノシルシ也
読み及び読み解く
 「中夭之事」とは、一般に使われるとは偏らない事の中庸とは違い、不審の死や若死の中夭を呼称に当てています。
〇眼脉(脈)之事(がんみゃくのこと)
 人が意趣あって我を招く時か、あるいは物騒な道を通らんとする時か、其の外何ぞ気がかりに思うのだが行かずしては叶わざる時、我が目頭を一寸押してみるべきである。常にはクルクルと火が散る様に見えるものだが、火の見え無き時は必ず慎むべきである、難に遭遇する徴しである。
 気がかりな事があれば、目頭を押して火が散らなければ不慮の死に遭うと云います。眼脈法とか三脈法などと何時の時代からか、云い伝えられた危険余地の方法だそうです。
 土佐に伝わる居合の極意とは言えませんし、関連性は無いでしょうが、用心には越したことは無いので、何か気がかりであれば過剰に反応し臆病になるか、過剰に反応し威嚇してしまうか、常の心得で用心するのか心の持ち様で状況は動くかもしれません。
 その覚悟を目頭を押してみて決めなさいと云うのでしょう。生死をかけての事ではそれも覚悟の切っ掛けであっても良いのだろうとふと思った次第です。

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2018年11月 7日 (水)

曽田本その1の7居合兵法極意巻秘訣原文28中夭之大事1眼脈之事

曽田本その1
7.居合兵法極意巻秘訣原文
28、中夭之大事
〇眼脈之事
 眼脈之事人意趣有ッテ我ヲ招ク時カ或ハブッソウナル道ヲ通ラントスル時カ其外何ゾ気ガカリ二思ヘドモ行カズシテ不叶時我眼頭(マカシラ 曽田メモ)ヲ一寸押シテ見可シ常ハクルゝト火ノ散如クノ物見ユル也押テ火見ヱサル時ハ必ツゝシム可シ難二逢フノシルシ也
読み
 眼脈之事 人は意趣有って我を招く時か 或いは物騒なる道を通らんとする時か その外何ぞ気がかりに思へども行かずして叶わざる時 眼頭を一寸押してみるべし 常はクルクルと火の如く物見ゆる也 押して火が見えざる時は必ず慎むべし 難に逢(遇)うの徴し也

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2018年11月 6日 (火)

曽田本その1の7居合兵法極意巻秘訣読み解く27兵術嗜之事

曽田本その1
7.居合兵法極意巻秘訣読み解く
27、兵術嗜之事
 武士ハ常二人二無禮スマジキ事無禮ハ敵ノ本也ツツシムベシ人ト口論スル共詞ヲタシナム可シインギン二無慮外我二勝ヲ可置事也扨夜中亦ハ旅道中気遣ノ所行時ハ左右ノ袖二小石ヲ入可持先々ノ勝有可秘々
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 是は唯タ一二帰セヨト云フ事ナリ千変万化モツイニハ一二帰ス修行鍛錬シテヨク其一ヲ守ルノ外無シ其一トサス物ハ雷電刀柄口六寸ノ勝也當流二主トスル所ハ此外二無シト知ル可シ
読み及び読み解く
 兵術嗜(たしなみ)みの事の極意の呼称です。呼称と内容が不一致なのは土佐の居合に度々出て来るので軽く受け流すところですが、この項目は奥深いものです。
 武士は常に、人に礼を失する様な事をするものではない。無礼は敵を作る本である、慎むものである。
 人と口論したとしても、言葉を謹んで取り乱さない様にすべきものである。慇懃(親しみ深く丁寧)に慮外(無礼の無い様に)の無い事が我に勝をもたらすものである。
 扨、夜中亦は旅の道中で気遣いのあるような所を行時は、左右の袖に小石を入れて持つべきである、其れくらいの用心は怠ってはならない、先々の勝はあるものである。秘すべし、秘すべし。
 極意の意の教えに小石を用意する教えが付いているのは、違和感があるのですが、おおらかに読み込んでみました。
 次に丸の中に一の字が描かれ、大きい丸と小さい丸ですが意味の有るものか理解出来ていません。
 是はただ、一に帰せよと云う事である。千変万化の業技法も心得も終には一に帰す。
 修行鍛錬して能く其の一を守る外ない。其の一とは雷電刀、柄口六寸の勝の事である。当流に主とするところは此の外には無いと知るものである。
 この雷電及び柄口六寸はこの流の極意中の極意である事を強調しています。雷電に付いては英信流居合目録秘訣の外之物ノ大事5、6項目に述べられています。また、居合兵法極意巻秘訣にも詳しく後に出て来るものです。
 何度でも振り返って極意を頭に入れておきます。
雷電霞八相
 雷電霞の二ヶ条當流極秘中の秘にして大事この外に無し。請流に心明かにして敵の働きを見ると云う教え有れ共、當流には雷電の時の心、亦、霞越しに見るが如くの心の所に大事の勝ある事を教える也。
 夢うつつの如くの所よりひらりと勝事有、其勝事無疵に勝と思うべからず、我が身を先ず土壇となして、後自然に勝有、其の勝つ所は敵の拳也。くわしき事は印可に有。
 八相は四方八方竪横自由自在の事也、故に常に事形の修錬熟せざれば時に臨んで其の習い出る事無し。
 本文には教えを広く云う、亦、曰八相に打下すところにて大事の勝あり、即ち二星也。

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2018年11月 5日 (月)

己亥(つちのとい・きがい)

平成31年2019年は己亥(つちのとい・きがい)です。
 平成31年は1月1日から4月30日までと決められ、五月1日から新たな年号が始まる予定です。
 年号が変わる理由が今上天皇が退位し皇太子に地位が譲られると云う異例な事によるものです。是を機に新しい時代の先駆けとなる事を期待したいものです。
 天皇は男性のみが継承することになっているのもこの際うやむやにせずに、男女何れでも相応しい方で何の支障も無いと思います。
  残り少ない平成30年を振り返ってみます。
 相変わらず、政治家に対する陳情と、政治家の忖度が話題になって、国会で大騒ぎしても次の事件でマスコミが目をそらせば忘れ去られていきます。やったもの勝ち、やれやれ。
 文書の書き換えなどは都合が悪ければ日常茶飯事の様です。黒塗りの書類が続々、戦前の軍部の検閲による都合の悪い部分の消去の様です。
 沖縄米軍基地の移転についても、振り返る時間はまだあるのに強引に進めていく、民意を問うより、権威の崩壊を恐れている様に思えてしまう。
 国内を締めている米軍基地と空路、通信網などを考えれば米軍基地の縮小をもっと積極的に考える時でしょう。いつまでよその国の子達に頼っていくのでしょう。
 医学部入試に女子の評価が低く抑えられる可笑しな状況が表ざたになりました。何がそうさせたのかとことん追求すべきでしょう。
 私の主治医は全て女性で適切な判断を下していただいており、もう20年からのお付き合いです。
 このブログを読まれる方の多くは居合をされる方の様です。「居合をやってます」といえば「大変ですね」といわれて恥ずかしかったこと。
 居合はスポーツでは無いと云っていますが、スポーツよりひどい実態です。
 権力を手にしたと錯覚したスポーツ連盟の会長や指導的立場の人が、金品を要求したり、勝ち負けの判定までに口を挟んだりひどいものです。
 オリンピックで金メダルを取っている選手から練習場所を奪ったり、トレーナーや監督を切り離して他の者を押し付けようとしたり。
 やるべき事がわかっていない現状が浮かび上がっています。己亥の年にはそれらを綺麗に払拭したいものです。
1、
平成31年2019年の干支は己亥(つちのとい・きがい)
十干十二支の36番目
己(つちのと(土陰弟))は、十干の六番目、古代中国では天地の全ての物質を形づくるもとで五行(木・火・土・金・水)では土に当て、土の弟。
 己の読みはコ・キ・おのれ・つちのと。
 曲がりながら起き立つさまを示す。植物の若芽がむっくり起き立つ時期。学研漢和辞典では、古代の土器のもようの一部で、屈曲して目立つ目じるしの形を描いた象形文字。はっと注意をよびおこす意を含む。人から呼ばれてはっと起立する者の意からおのれを意味することになった。
 己の熟語、一己・自己・克己・励己・知己・修己など。
2、
 亥(い)の文字、ブタの全身に行き渡った骨組みを表わす。全部に行きわたることで十二進法が全部終結する意。よみはガイ・カイ・い。
 十二支では12番目時刻では午後十時及びその前後2時間、方角では北北西、動物ではイノシシに当てる(学研漢和辞典)
3、
亥の諺
  イノシシあるいはブタにちなんだ故事、諺、熟語はあまり使われる事は無いようですが少し紹介しておきます。
 後先見ずの猪武者
 射殺した猪 (死んでしまえば恐くない)
 猪も七代目には豕(いのこ)になる
 豕を抱いて息を忘る (欠点や醜さは自分では気が付かない)
 片側破りの猪武者 (進む事を知って退く事を知らない者)
 ししを食った報い (良い思いには困る事も起きるのは当然)
 猪の堀ったよう (乱雑で惨憺たる光景)
 猪見て矢を引く 
 猪突猛進
 猪垣・猪脅し・猪鍋
4、
猪を祀ってある神社
 京都   護王神社
 名古屋  猪子石神明社
 東京   福徳神社
 滋賀   馬見岡綿向神社
5、
猪を詠んだ和歌や俳句
 猪は俳句では季語は秋です。
 現代俳句や和歌には楽しいものが幾つもある様ですが、古いものはどうもピンと響いてきません。
 芭蕉 猪もともに吹かるる野分かな
 野分も猪も季語は現代では秋では無かったでしょうか。
6、
猪年の年齢と有名人
 1923年大正12年96歳
 1935年昭和10年84歳     美輪明宏・倉本聰・ジェームス三木
 1947年昭和22年72歳     西田敏行・泉ピン子・千昌夫・伊東ゆかり・ビートたけし
 1959年昭和34年60歳(己亥)渡辺謙・池上季実子・山口百恵・森公美子・榊原郁恵
 1971年昭和46年48歳
 1982年昭和58年36歳
 1995年平成07年24歳
 2007年平成19年12歳
 2019年平成31年00歳(己亥)
7、
己亥の年はどんな年だったでしょう。60年前から過去に遡ってみます。
①昭和59年1959年
 昭和天皇
 第二次岸信介内閣
 政府・自民安保条約改定試案発表・皇太子結婚式
 メートル法施行・教育テレビ開局・国民年金法公布
 伊勢湾台風・水俣病・岩戸景気はじまる
②明治32年1899年
 明治天皇
 第二次山県有朋内閣
 北海道旧土人保護法公布・特許法、意匠法、商標法各公布・国籍法公布
 中学校令公布・実業学校令公布・高等女学校令公布・著作権法公布・私立学校令公布
③天保10年1839年
 仁孝天皇
 徳川家慶将軍
 幕府渡辺崋山、高野長英らを捕える
 越前三国町で打ちこわし
 釧路厚岸で大地震
④安永8年1779年
 光格天皇
 徳川家治将軍
 ロシア船松前藩に通商要求拒否
 桜島大噴火
⑤享保4年1719年
 中御門天皇
 徳川吉宗
 松前矩広万石以上の格とし蝦夷渡航・通商規則定める
 江戸町奉行減員して2名とする
⑥万治2年1659年
 後西天皇
 徳川家綱将軍
 長崎飢饉、前年翌年各地区に風水害
 江戸両国橋架橋
⑦慶長4年1599年
 後陽成天皇
 豊臣秀頼大阪城に入る
 前田利家、毛利輝元、上杉景勝ら家康が伊達政宗、福島正則らと私に婚を約した事を責  る・石田三成家康を襲おうとする・三成家康を頼る
 八幡船禁止
⑧天文8年1539年
 後奈良天皇
 足利義晴将軍
 近畿、関東大洪水
⑨文明11年1479年
 土御門天皇
 足利義尚将軍
 蓮如山城山科に本願寺建設
⑩応永26年1419年
 称光天皇
 足利義持将軍
 明、南蛮の来襲(応永の外寇)
⑪延文4年1359年
 後光厳天皇・後村上天皇
 足利義詮将軍
 筑後川の戦い
 新千載和歌集成る
⑫正安元年1299年
 後伏見・伏見天皇
 久明親王将軍
 北条貞時執権
 元使鎌倉にて和平国書呈する
 一遍上人絵伝成る
⑬延応元年1239年
 西条天皇・後堀河天皇
 藤原頼経将軍
 北条泰時執権
⑭治承3年1179年
 高倉天皇
 清盛により関白を替え、法皇の近臣39人を解任
 後鳥羽法皇を鳥羽殿に幽閉
 平氏一門知行増加
 梁塵秘抄成る
⑮元永2年1119年
 鳥羽天皇・白河法皇
⑯以下略
 そうは言っても平成30年は平和だったというかも知れません。然しそうだったでしょうか。大雨、大地震、台風被害が頻発し、今までの安全安心の想定が通用しないような自然災害というより想定ミスが表面化しています。同じような事は自分の町や村でも起こり得るものでたまたま当たらなかったに過ぎない筈です。
 相変わらず企業の安全数値のごまかしや検査もれも頻発しています。これなどそれを担う行政機関や企業のモラル、担当部署のミスジャッジとしか言いようはありません。
 日本の技術は誇れるもの等の嘘に誤魔化されず、実態を把握して誇れるものになるべきでしょう。
 ガソリン価格の上昇や石油製品の海洋汚染は予測された事態なのでしょう。ガソリン車からハイブリットに切り替えただけでガソリンの消費が二分の一になりました。それでもガソリン車を売る業界にも首を捻ってしまいます。同時に石油製品の使用後処理のお粗末は原発同様子孫につけを廻しているにすぎません。
 少子化対策に学費の無料化などのバラマキ、そんな事よりも努力すれば認められ、望みが達せられる社会であってほしいものです。格差社会の拡大は眼に見えています。
 働き方改革なども同一労働同一賃金は当たり前の事であって差別して居た事の方がおかしい事です。しかし地位の補償と自己実現と云う世界は契約社員にはうやむやに見えてしまいます。
 働く場所も、グローバル企業はドンドン国外に生産拠点を移しています。我が家の近辺も御多分に漏れず企業移転が続々です。要するに無国籍企業になりつつあるのです。
 原因は、低賃金の労働力を求めての移転に過ぎません。目先の移動は生き残るためやむなしでしょうが、生産技術のロボット化などもっとむきにならなければ何れ安易な低賃金移動では限界になります。
 政府は逆に低賃金労働者を海外から移住させようとしています。問題は建設、農業、福祉関係の低賃金による労働者不足、それによる企業倒産を回避しようとする一過性の政策の様です。これもおかしなことで、住む処も、食べ物も、介護も他国の低賃金労働者に任せるなど論外の事でしょう。賃金を上げる政策を考えるべきもので、他国の方達を馬鹿にしています。
 このつけも必ず返されると思います。
 原発を容認する政府の姿勢も何処かゆがんで見えてしまいます。原発が無くても電力は賄えています。火力ではコストアップとなるそうですが、だから自然エネルギーの開発は急務なのでしょう。ともかく、その運用の仕組みは従来の電力会社に委ねられている様で遅々として進まず、国のテコ入れと方向性の明示も必要でしょう。
 風水害予想地区の見直しは急務です。人口減少、空き家の増加している今たてるべきでしょう。農業政策もお粗末で、草だらけの田畑を見ているだけでゾッとします。
 地方創生の実態も見えず口ばかりに過ぎません。
 アメリカ一国に委ねる防衛政策は限界なのでしょう。国防は自分で考え実行すべきであって、戦略的に他国の協力を仰ぐものでしょう。其の際一部の悪魔的思想によって過去の過ちを繰り返さず、全世界が平和で幸せな地球を目指すべきなのでしょう。戦地に赴いた方達が天寿を迎えられています。その子も既に70を過ぎなんとしています。生き字引が失われる前に本物の平和志向を目指せる国に住みたいものです。
 観光地に行きますと、ここは何処の国かと思う程の様々な方達の訪問であふれています。ありがたい事ですが、海外からの観光客をもてなす仕組みは地方都市では不十分です。
 インフラ整備をすればいいと云うものでは無さそうです。観光とは名所旧跡を見て帰るばかりではいずれ沈滞してしまいます。
 其処へ行けば、何かを経験し、人生が豊かな気持ちになれる様な発見を得られるもてなしを用意したいものです。
・・・・思いつくままに
 
 
 
 
 

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曽田本その1の7居合兵法極意巻秘訣原文27兵術嗜之事

曽田本その1
7.居合兵法極意巻秘訣原文
27、兵術嗜之事
 武士ハ常二人二無禮スマジキ事無禮ハ敵ノ本也ツゝシムベシ人ト口論スル共詞ヲタシナム可シインギン二無慮外我二勝ヲ可置事也扨夜中亦ハ旅道中気遣ノ所行時ハ左右ノ袖二小石ヲ入可持先々ノ勝有可秘々
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 是ハ唯タ一二帰セヨト云フ事ナリ千変万化モツイニハ一二帰ス修行鍛錬シテヨク其一ヲ守ルノ外無シ其一トサス物ハ雷電刀柄口六寸ノ勝也當流二主トスル所ハ此外二ナシト知ル可シ
 兵術嗜みの事
 武士は常に 人に無礼すまじき事 無礼は敵の本也 慎むべし 人と口論するとも ことばを嗜むべし 慇懃に慮外なく我に勝を置くべき事也 扨 夜中亦は旅 道中に於いて気遣いな所を行く時は左右の袖に小石を入れ持つべし 先々の勝ちあり 秘すベシ秘すべし
 是はただ一に帰せよと云う事也 千変万化も終には一に帰す 修行鍛錬して能くその一を守るの外に無し その一と指すものは雷電刀柄口六寸の勝也 当流に主とするところはこの外に無しと知るべし

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2018年11月 4日 (日)

曽田本その1の7居合兵法極意巻秘訣読み解く26倒臥之事

曽田本その1
7.居合兵法極意巻秘訣読み解く
26、倒臥之事
 倒臥ス者ハアオノケ二臥タラバ首ノ方ヨリ打ベシ首ノ方依ラスバ左ノ方ヨリ打ツベシ左ノ方モ寄ラスバ右ノ方ヨリ打ベシウツブシ二フシタラバ足ノ方ヨリ打ツベシ手負イテ臥スカ計(ハカリゴト)ニテ臥カト知レカタキ時ハ石ヲ投付テ見ル可シ太刀刀ヲ出スヲ見ルト其侭打ツベシ
読み及び読み解く
 この極意の呼称もどの様に読み下すのでしょう。「倒臥之事」ですから、とうがのこと、たおれふすのこと、何れでもほかの読みでもあればそれでもいいのでしょう。もう誰も本当の処は解らないものです。
 倒れ臥す(仆れ伏す)者は、なのに、仰のけに臥すのですが其れもありです。敵が倒れて仰のけになっているならば、首の方より打ち込むのである、首の方に寄るのが不自由ならば左の方より打つのが良い、左の方も寄るのが不自由ならば右の方より打つのである。
 不自由を場の状況ではかろうとも、合わせて敵の武器の位置や手の位置なども考慮の内です。
 足の方から打たない処がポイントでしょう。理由は打ち込まんとすれば反撃して来る事を注意している様です。
 倒れている者を打つとは首を取るか止めを刺すかでしょう。敵ならば要注意です。更に云います。
 うつ伏せになっているならば足の方より打つのが良い。これはそうだなと思えます。
 それでも、傷を負って瀕死で臥しているのか、我を倒さんと謀り事で伏しているのか、顔が見えないので良くわからない、その様な時はうつ伏せになっている敵に石を投げつけて反応を見る事が大切である。
 石をぶつけられて反応したり、太刀刀を出して来れば其の侭打込んでしまえ。
 何か、幼稚な判断方法の様にも思えますが、そんなものでしょう。

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2018年11月 3日 (土)

曽田本その1の7居合兵法極意巻秘訣原文26倒臥之事

曽田本その1
7.居合兵法極意巻秘訣原文
26、倒臥之事
 倒臥ス者ハアヲノケ二臥タラバ首ノ方ヨリ打ベシ首ノ方二依ラスバ左ノ方ヨリ打ツ可シ左ノ方モ寄ラズバ右ノ方ヨリ打ベシウツブシ二フシタラバ足ノ方ヨリ打ツベシ手負イテ臥スカ計(ハカリゴト)ニテ臥カト知レカタキ時ハ石ヲ投付テ見ル可シ太刀刀ヲ出スヲ見ルト其侭打ツベシ
読み
 倒臥之事(倒れ臥すの事、とうがのこと)
 倒れ臥す者は 仰のけに臥したらば首の方より打つべし 首の方に依らずば 左の方より打つべし 左の方も寄らずば右の方より打つべし うつ伏しに伏したらば足の方より打つべし
 手負て臥すか図り事にて臥すかと知れ難き時は 石を投げ付けて見るべし 太刀刀を出すを見ると其の侭打つべし 

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2018年11月 2日 (金)

曽田本その1の7居合兵法極意巻秘訣読み解く25翔通之事

曽田本その1
7.居合兵法極意巻秘訣読み解く
25、翔通之事
 翔通ル者ハ向様ニハ打タレヌ也我カ前ヲヤリ過シ敵ノ右方後ヨリ打ツ可
読み及び読み解く
 この文章も解りづらいのですが、古文の言い回しを思い出して素直に読めばいいのでしょう。
 極意のこの項目の呼称は、「翔通の事」、翔け通る事を心得ろと云うのです。前を駆け抜けていくものは容易に、向う様(相手)には打たれないのである。
 我が前に居る敵をサットやり過ごし、敵の右後ろに廻り込んで打ち込むのである。
 剣道などと如何にも精神性を重んじるような、正面からの攻防以外は認めない不勉強な方には、この極意の教えは理解出来ても気にいらない事でしょう。
 そのくせ、誘いの隙を平気で作って裏をとる業の勉強はせっせとして居たりして。強くて速いばかりの剣術は剣術とは言えません。
 孫子の兵法も、兵法家伝書も、五輪書も読んだ事も無い、読もうとしない居合の古参がごろごろおられる様です。一般の方や海外でもよく読まれているものなのに・・。
 今頃、剣術を習って棒振りが上手くなっても、実戦で棒振りが役立つような白兵戦などやっていたのでは笑われてしまいます。上手に演舞しても自己満足に過ぎません。
 武術の極意の教えは、企業経営にも行政にも役立ちます。困難にぶつかった時にふと思い出して解決策がひらめくものです。何のために修行しているのか・・人間形成だと云った最高段位の先生「黙って俺に従え」だそうです。
 前に居た相手が突然消えて背後から斬られる・・・極意は切る方が身に着けるものです出来るかな~。

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2018年11月 1日 (木)

曽田本その1の7ページ居合兵法極意巻秘訣原文25翔通之事

曽田本その1
7.居合兵法極意巻き秘訣原文
25、翔通之事
 翔通ル者ハ向様ニハ打タレヌ也我カ前ヲヤリ過シ敵ノ右方後ヨリ打ツ可
読み
 翔通之事(しょうつうのこと、かけとうるのこと)
 翔け通る者は 向う様には打たれぬ也 我が前をやり過ごし敵の右方後より打つべし

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