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2018年11月14日 (水)

曽田本その1の7居合兵法極意巻秘訣読み解く28中夭之大事4手ノ内ノイジ

曽田本その1
7.居合兵法極意巻秘訣読み解く
28、中夭之大事
4手ノ内ノイジ
 亦曰放シ打(討)抔蒙ルト云カ亦ハ先二盗賊抔有二其道ヲ行時カ何フケ様ノ事有時ハ先ツ我カ手ノ内ノイジイジト有形ヲ見ベシ其形見へサル時ハヨクヨク心ヲ落シ付ケテ後行ベシ是我カ心転動シ闇マリタル印也
読み及び読み解く
 この教えも良くわからないものですが素直に読み解いてみます。
 亦曰 放し打ち抔蒙るですが、飛び道具でしょうか、それとも遠方に打つ事を命ぜられて出かけるのでしょうか。
 亦は先に進むと盗賊抔が居る事がわかっていながらその道を行かざるを得ない、その様な時は、先ず、我が手の内のイジイジ有る形を見るのである。「手の内のイジイジ」って何でしょう。状況から判断すれば、手相の線とも取れます。当時の流行語又は一部の人達だけに通ずる方言でしょうか。とにかく手の内で何か見えるものは、指紋、手相位がせいぜいです。
 それが、危険な所に行かざるを得ない時に見えない時は、「能々心を落し付けて」は心を落ち着けて、その後に行くべきである。
 是は我が心不安で動転してしまい、真っ暗闇になっている印である。
 やらねばならないが、状況を知れば事の重大さを知って、心が動転して判断できる状況で無くなるものです。
 手相すら見えない程の混乱です、心を落ち着かせてから行動しなさい。と云っているのでしょう。
 それにしても、「放し打」は初めて聞く言葉ですが、何処かにご存知の方はおられるでしょう。それでもこの読み解いた心づもりの内容で十分だと思います。
 菊池壮蔵さまから。「放し打ち」の解説のコメントをいただきました。ありがとうございます。
 上意による処刑の一つで、野放しの罪人を打ち果たす様に命じられるなどの事の様です。
 
 
 

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コメント

「放ち討ち」は上意による「処刑」の形態で、主君自ら行う「手討ち」と対の意味をもつものの事でしょう。指名されたこと自体が栄誉でもあり、首尾よく任務を果たすことを求められます。が、相手には武士として手向かう権利が保証されますので、場合によっては返り討ちもあり得ます。失敗した場合は末代まで家の恥になりますから、その緊張たるや大変なものだと思われます。


菊池壮蔵さま
コメントありがとうございます。土佐の独特のものと思っていましたが、「放し討ち」は幾つもあって立花氏の黒門の放し討ちなど有名だった話ですね。
お説の通りと記事に触れさせていただきます。
不勉強恥じ入るばかりですが、これからもよろしくご指導いただきたくお願い申し上げます。
        ミツヒラこと松原昭夫

投稿: 菊池壯藏 | 2018年11月14日 (水) 12時07分

ミツヒラ様

ほぼ毎日の更新、頭が下がります。日々楽しみにこちらに立ち寄り、勉強させて頂いております。

「手の内のイジ」
Weblio辞書によりますと、「いじ」は大阪弁で「うず・つむじ」を意味するようです。
又、大辞林によると、漆塗りの一種ニ「いじ塗り」と云うものがあり…表面にたんぽで細かい波紋をたたき出すもの。武具の装飾に多い。いじいじぬり…とあります。 つまり指紋なのではないでしょうか?自信ありません。(曽田先生が何処の方かは存じませんので、大阪弁では全くの的外れかもしれません)

以前気になった事…
大小詰などの説明での「楽々居合膝に詰合たる時」等の「楽々」
これは、たぶん「互ニ(たがいに)」ではないかと思います。「楽」と「互」の崩しにはよく似たものがあります。(牙の崩し字にも似ている) 
この件もはや解決済みでしたらごめんなさい。

間違っていたり、大的外れだと恥ずかしいので、コメント欄には載せないで下さい。お願いします。

  ハチ


八田さま
コメントありがとうございます。
手の内のイジについて、手の内に見える物は手相・しわ・指紋などでしょうから、指紋が適切かもしれません。年取って来ると其の指紋も擦れてきますが・・。本文は曖昧な解説で理解を求めてあります。気が昂ぶり廻りが見えなくなるそんな時、気を静める方法を教えているのでしょう。
曽田虎彦先生は土佐の生まれです。神傳流秘書も江戸で習い覚えたものを土佐でまとめたものでしょう。広辞苑等では当てはまらない文言は最近はネットにより調べてみる方がより適切な場合も多くなっていますので参考にするよう心がけていきます。

詰合の「発早」、大小詰の「抱詰」で曽田本では「楽々」と曽田先生は「楽」の文字を当てておられます。
木村栄寿先生は細川家からの伝書に因り「互に」とされています。
河野先生は曽田先生のメモから「楽々」
政岡壱實先生は地之巻で「楽々」
ここは、仰る様に武術としては相対する「互に」だろうと思います。原本が「楽」の崩し字を当ててしまった誤字と思います。
曾田本からの古伝の解釈なので敢えて「互に」としませんでした。原本の文字、文言には私見による訂正を入れずに解説の方で己の思いは伝えるべきと考えています。

貴重なご意見ありがとうございます。
       ミツヒラこと松原昭夫

投稿: 八田 | 2018年11月21日 (水) 00時23分

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