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2018年11月 6日 (火)

曽田本その1の7居合兵法極意巻秘訣読み解く27兵術嗜之事

曽田本その1
7.居合兵法極意巻秘訣読み解く
27、兵術嗜之事
 武士ハ常二人二無禮スマジキ事無禮ハ敵ノ本也ツツシムベシ人ト口論スル共詞ヲタシナム可シインギン二無慮外我二勝ヲ可置事也扨夜中亦ハ旅道中気遣ノ所行時ハ左右ノ袖二小石ヲ入可持先々ノ勝有可秘々
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 是は唯タ一二帰セヨト云フ事ナリ千変万化モツイニハ一二帰ス修行鍛錬シテヨク其一ヲ守ルノ外無シ其一トサス物ハ雷電刀柄口六寸ノ勝也當流二主トスル所ハ此外二無シト知ル可シ
読み及び読み解く
 兵術嗜(たしなみ)みの事の極意の呼称です。呼称と内容が不一致なのは土佐の居合に度々出て来るので軽く受け流すところですが、この項目は奥深いものです。
 武士は常に、人に礼を失する様な事をするものではない。無礼は敵を作る本である、慎むものである。
 人と口論したとしても、言葉を謹んで取り乱さない様にすべきものである。慇懃(親しみ深く丁寧)に慮外(無礼の無い様に)の無い事が我に勝をもたらすものである。
 扨、夜中亦は旅の道中で気遣いのあるような所を行時は、左右の袖に小石を入れて持つべきである、其れくらいの用心は怠ってはならない、先々の勝はあるものである。秘すべし、秘すべし。
 極意の意の教えに小石を用意する教えが付いているのは、違和感があるのですが、おおらかに読み込んでみました。
 次に丸の中に一の字が描かれ、大きい丸と小さい丸ですが意味の有るものか理解出来ていません。
 是はただ、一に帰せよと云う事である。千変万化の業技法も心得も終には一に帰す。
 修行鍛錬して能く其の一を守る外ない。其の一とは雷電刀、柄口六寸の勝の事である。当流に主とするところは此の外には無いと知るものである。
 この雷電及び柄口六寸はこの流の極意中の極意である事を強調しています。雷電に付いては英信流居合目録秘訣の外之物ノ大事5、6項目に述べられています。また、居合兵法極意巻秘訣にも詳しく後に出て来るものです。
 何度でも振り返って極意を頭に入れておきます。
雷電霞八相
 雷電霞の二ヶ条當流極秘中の秘にして大事この外に無し。請流に心明かにして敵の働きを見ると云う教え有れ共、當流には雷電の時の心、亦、霞越しに見るが如くの心の所に大事の勝ある事を教える也。
 夢うつつの如くの所よりひらりと勝事有、其勝事無疵に勝と思うべからず、我が身を先ず土壇となして、後自然に勝有、其の勝つ所は敵の拳也。くわしき事は印可に有。
 八相は四方八方竪横自由自在の事也、故に常に事形の修錬熟せざれば時に臨んで其の習い出る事無し。
 本文には教えを広く云う、亦、曰八相に打下すところにて大事の勝あり、即ち二星也。

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