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2018年12月25日 (火)

曾田本その1の9居合兵法の和歌読み解く32首の5仕掛を留る

曾田本その1
9.居合兵法の和歌読み解く
32首の5仕掛を留る
 居合とハ刀一つ尓定らず
       敵の仕掛を留る用阿り
読み及び読み解く
 居合とは刀一つに定まらず
       敵の仕掛けを留める用あり
 居合というものは刀だけで敵に応じるものでは無い、敵の仕掛けて来る前に留めてしまう事も居合なのだ。
 抜く前に、敵の思う事を察知してよく話し合う事も一つ、敵の仕掛ける方法を察知して防御態勢を先に作ってしまう。
 身を土壇となして、敵に打ち込ませるところに誘い込み裏を取ってしまう。どれでも考えられることでしょう。
 実力が圧倒して居れば敵を威圧してしまうのも有りでしょうが、河野流鞘の内「相手を圧する心意気を以て鞘離れの瞬時に相手を制すること、これ即ち居合の生命にして鞘の内と言う」ではこの歌の心が全て役立たない場合の、抜打ちの刀一つの術にしかならないでしょう。
 古伝は刀を抜かない極意を歌にしているのです。
 田宮流居合歌の伝では
 居合とは刀一つにさだまらず
       敵のしかけをとむるやうあり
 居合とは刀一つにさだまらず
       敵のしかけに留まることあり
 下の句の「敵のしかけに留まることあり」を単純に解釈すれば、敵の仕掛けに気付いて切り込むのを留めてしまう。となってしまいそうです。これでは極意の歌にはなりません。
 新庄藩の秘歌之大事には此の歌は有りません。
 
 土佐の居合の心は神妙剣にあります。
 「深き習に至ては、忘れてならない事は、彼の怒りを見た時は、直ぐに気を見て治める事が肝要で戦に至らしめずに勝事」を学べと述べられています。歌心はその歌だけを詠んで理解するのでは、その流の奥義には至れないようです。
 文学者や他流の識者でも至れない、この流の伝書を何度も読み習い、理解した上でしか読み取れないのかも知れません。
 

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