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2018年12月26日 (水)

曾田本その1の9居合兵法の和歌読み解く32首の6知った振り

曾田本その1
9.居合兵法の和歌読み解く
32首の6知った振り
 居合をハ知っ多振り之て突るゝ奈
       居合の道を深く問べ之
読み及び読み解く
 居合を充分知ってるよと云いもし、形も見せてくれる、其れなのにひょいと突き倒されてしまう。居合の道はそんなに軽いものでは無いぞ、深く問うべきものだ。
 直訳すればこんな所でしょう。この歌は田宮流歌の伝にも新庄藩の秘歌之大事にもありません。
 居合でも、仕組みの形でも物覚えの良い器用な者は2,3年でかたちを身に着けてしまうでしょう。勇んでヤクザの喧嘩に臨んでもたちまち膾にされてしまうでしょう。
 なまじ、かたちを覚えている為、其れに捉われて無茶振りの相手には勝てないものです。
 「居合の道を深く問うべし」がズシリと肩にかかってきます。
 
 河野百錬先生は初心者心得三十三則の結語に「・・総じて形にとらわるゝ事無く(業形より入りて業形を脱す)臨機応変敵に依って転化する縦横無碍自在の心胆を鍛錬するを以って本旨とするものなり・・求道の士よ其の枝葉を追事無くすべからく其の根元を究明する事を忘るゝ勿れ」と説いています。
 沢庵の不動智神妙録には「事の修行仕らず候えば、道理ばかり胸に有ても身も手も働かず候。理を知りても、事の自由に働かねばならず候。身に持つ太刀の取りまわしよく候ても、理の極り候所の闇く候ては、相成る間じく候。事理の二つは車の輪の如くなるべく候」
 この事は、居合ばかりの事では無く多くのことに共通のことでしょう。教わった形ばかりではいかに華麗に演じて見てもたちまち限界になってしまいます。
 太刀打之位などでも、申し合わせの打ち合いになれてしまうと、却って仮想敵相手の空間刀法の方が良さそうに思えてしまいます。
 竹刀剣道などでも、勝ち負けが、力と速さだけでは年を取ってから勝てなくなって、何をしていたのか頭を抱えてしまいます。
 それが当然ならば、剣術などやっても大した意味があるとは思えません。
 
 

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